概要
『リアルアカウント』に登場する向井ユウマ×蔵科ミズキのBLカップリング。
名前 | 年齢 | 誕生日 | 血液型 | 身長 |
向井ユウマ | 高二 | 12月8日 | B型 | 不明 |
---|---|---|---|---|
蔵科ミズキ | 不明 | 4月19日 | 不明 | 180cm以上190cm以下 |
※蔵科ミズキの年齢について作者である渡辺静先生によると、「これくらいという設定はありますが…、不詳にしておきます(笑)」(外部リンク)とのこと。
なお、穂村アイリ(19巻にて)や桜芽カルア(21巻おまけ漫画にて)を「おねえさん」呼びしている(年下女子は「◯◯ちゃん」と呼ぶ)ため、この二人よりは年下と思われる。
ふたりの関係とその変化
作中にて関係性の変化がかなりあるため、その時々での萌えが楽しめるカップリング。
その特色上、当記事自体がネタバレを多く含む。原作を読んでからの閲覧を推奨。
第2部
リアルアカウント3巻より開始した、2部の主人公である向井ユウマに絡むキャラクターとして、同2部より登場の蔵科ミズキ。彼は自殺サイトの管理人であり、
・第二ゲーム「リア生」にて同室の人間を所持していたナイフで刺し、放送終了となる「15分後まで死なないところを配信する」と宣言して拷問する
・第三ゲーム「鎮静かまってちゃん」にてかまってちゃん人形の中の人の自我を話術のみで完全に崩壊させる
といった行動のため、当初はユウマから非常に恐れられ、警戒されていた。
その警戒度は目があっただけで店から出ようとするほど。
ミズキ側はユウマに対し、「からっぽ」「自分の同類」と認識し、興味を抱く。
第四ゲーム「既読スルー撲滅運動」
第四ゲーム「既読スルー撲滅運動」から本格的に接触してくることとなる。
なおこの際の明るいミズキは以降一切見られないため必見。ユウマに近付くため演技にも力が入っている。
ミズキが自身の取り巻きを「自殺のおてつだい」と称し殺害する現場を目撃したこと、また命の危機に瀕したユウマの泣き顔を撮影するミズキの行動などから関係は悪化していく。(ミズキによるユウマへの壁ドン)
「既読スルー撲滅運動」後半ではユウマ(とあやめ)がリア生ゲームにて手に入れた大金をすべて投入して手に入れた、ゲーム終了スタンプを奪い去り消去。(ユウマによるミズキへの床ドン)
ミズキを床に押し倒し怒りを見せるユウマに対して「殴る? いいよォ ボクのこともぐっちゃぐちゃにして…?」とミズキは囁く。発言があやうい。
ミズキは絵本作家であった母・蔵科リツコの自殺が原因で、その最後の作品である「ぜつぼうのくに」という絵本を信じ、「ぜつぼうのくに」にいくための通行料として他人の絶望した顔の写真を集めていた。しかし、ユウマがどれだけ追い詰められても絶望の表情を晒さないことに強い興味を抱く。
第五ゲーム「大炎上祭」
第五ゲーム「大炎上祭」では所持しているスマートフォンのシャッフルが行われ、互いに中を読みあさり「炎上させるような」秘密をプレイヤー同士で暴き合うこととなったが、2回目のシャッフルにてユウマとミズキのスマホが交換される。ミズキによって「人当たりの良い社交的な性格は作り物であり、本当は(幼少期に同じように育ったナナコ以外の)他人に興味を持てない人格」であるという秘密を暴かれたユウマが覚醒。
強気で凶暴な人格になると仕返しとばかりにミズキの秘密を暴き、ミズキが信じていた「ぜつぼうのくに」が誤りであると彼に突きつけた。今まで信じ、そのために生きていた依存対象の崩壊により、精神が幼いまま成長しきっていないことを露呈させたミズキはまるで幼児のように号泣する。
そんなミズキの前髪を掴むとその顔を至近距離でのぞき込んだユウマは「ぐっちゃぐちゃじゃねえか♡」と薄ら笑いを浮かべてみせた。語尾のハートには愛情が詰まっている。また、殴られたミズキにも「トクン…」という描き文字があり、ここでミズキがユウマをどう見たかが示唆されている。
第六ゲーム「SNS鬼ごっこ」
第六ゲーム「SNS鬼ごっこ」では金目当ての暴徒と化した一般人に襲われたユウマの元へ、(おそらくユウマを探して)ミズキがやってきた後からずっと行動を共にしている。
凶悪さが増し面相・行動の両方の意味でブレーキの壊れた大変怖い二人組だが、この時点でミズキはすっかりユウマに懐いている、というよりも強く依存している。
一時的に行動を共にしていた小説家女子中学生の市之瀬ハルから「ネタの宝庫」と称されるほど相性の良さを見せていた。その際腐女子である彼女の妄想には「これはユウマ×ミズキ…」という記載が…。
この時点においてはユウマからはかなり邪険に扱われているが、何かあった折にはミズキに協力を求めたり、同じ作戦にミズキも乗るだろうという前提でいるなど、実は頼りにされている。
ミズキは「キミについていくよ キミがイヤだと言ってもね」と宣言しており、自身とユウマを手錠で繋ぐのもここである。この時の手錠は直後の病院にて切断されたが、しかしその残骸は現在でもミズキの右手首にはまっている。
このSNS鬼ごっこ内で同行していた間、柏木家で手に入れた幼少期のユウマの写真を舐める、ユウマの育った孤児院に訪れた際は聖地巡礼と発言する、ユウマの肩を抱き寄せて「キミの道連れで死ねるのは素敵だけど…まだキミと一緒にいたいなァ…」、耳たぶはむはむしたいと発言する、ラブホテルでは至近距離で寝顔を撮影する、眠るユウマにキスをしようとするなど、原作が完全に殺しに来ている。
公式が病気。大変ありがとうございます。
一応ミズキとしてはユウマと寝たいわけではないらしい。少年漫画で主人公(男)と寝たいかどうかの言及があるライバル(の予定で作られた)キャラとは一体。
なおこの際の「寝る」はミズキのあやめに対する「えっちする?」という発言を発端としており、間違いなく性行為を意味する発言である。
ちなみにこの直前、眠りに落ちそうなユウマの「ぶん殴られても起きねーからな」という発言に対し、「じゃあどうやって起こしたらいい?」と尋ねたミズキにユウマは、「キスでもされたら起きるかもな」という返事をしている。これはミズキに対してキスして起こせと言うことだったのだろうか…。
その後一般人以外に投入された「DQNマーブル」を潰しに行く際、合流したあやめたちを安全圏に置いたユウマは、ミズキのみを伴い行動することとなる。
プレイヤーたちを金目当てに襲っていた一般人たちからは「向井と蔵科だ…」と遠巻きに眺められ、手出しが出来ない素振りをされるなどセットで恐れられている姿が見受けられた。
また、DQNマーブルを追い詰めた折にはタワーから落ちかけたユウマの命を、ミズキが巻き付けた大量の包帯が救うなど絆を見せつけている。このシーンでも、この時点のミズキがユウマに対して何を求めているのかが示されており、同時に以心伝心であることを見せつけている。
DQNマーブルとしてプレイヤーを殺害していたのは、プレイヤーたちの元の体であった。現在のプレイヤー達の体は、リアアカ社が使用した「コピペ技術」(詳しい説明は向井ユウマの記事へ)によって作られたものであることが発覚。ユウマの元の体を見つけたミズキは、「もらっちゃダメ?」と聞き、実際に内臓処理までして家に持ち帰り、自宅の壁に飾っていた。
殴り込みに行ったリアアカ本社内ビルにて、ユウマが出した命がけの作戦に対し、ミズキは一瞬の躊躇もなく最初に乗った。キミが死んだらボクも死ぬ、の有言実行っぷりが尋常ではない。さり気ない仕草だが、ユウマもミズキが抱きつきやすいようにすっと首を傾けてやっており、初日とは違う信頼関係が結ばれているのが見て取れるようになっている。
その作戦が失敗だったから自分たち3人が死ぬと考えたユウマが歯がみしたときには「死は優しいよ」とミズキなりの慰めを口にしている。
第3部
再び始まったリアアカゲーム、通称「最終フェーズ」。そのプレイヤーに選ばれた30人の集合場所で、ミズキはユウマに抱き着きながら(ユウマはリアクションを示さず)「生きてるユウマ君はあったかいやァ…♡」などと言っている。原作10巻に収録されている「よんこま!」の「じめじめの代償」では、ミズキが常日頃からユウマにくっついているという衝撃の事実が描かれている。
ミズキは「おかあさん」のように愛して欲しい、叩いて欲しいと願い、ユウマによる絶対的な支配を望んでいるが、ユウマはその要望には応えられないと感じており、支配ではなく「普通の生活」に戻してやりたいと思っているようだ。
この要求が満たされない状況ゆえか、はたまた「大炎上祭」で一度大きく精神バランスを崩した影響なのか、第3部開始時からミズキには口元に手を持っていく(指をしゃぶる?)という非常に子供っぽい仕草が頻繁に見られるようになっている。
第一ゲーム「歩きスマホゲーム」
ユウマに対する依存状態を続けていたミズキ。しかし、第一ゲーム「歩きスマホゲーム」時に、自分を支配する絶対的強者であるはずのユウマが、普通の人間のように死に怯え、他人と協力しあう様を見て、「弱くなった」と認識することとなる。
ちなみに、ユウマが死を恐れるようになったのは半年前と比べて大切な人たちが出来たためである。この大切な人たちとは一蓮托生のフォロワーたち……ではなく、あやめ・チホ・ナナコ・ミズキのこと。
ちなみにこの時、ユウマはこの四人をなぜか全裸で思い浮かべている。可愛い女子三人の裸と一緒に男の裸がナチュラルに想起される構図というのはなかなか珍しい。しかも想像の中のミズキは、左腕の中ほどまであるリストカット痕や、鎖骨下の傷跡等の細かいところまでしっかりと再現されている。
第二ゲーム「IDゲッター倶楽部」
しばらくはユウマの変化を否定していたミズキ(「ボクの願いはユウマ君に惨殺されたい 形も残らないぐらいグチャグチャに!」「ユウマ君は最強だって 信じていいよね?」等)だったが、第二ゲーム「IDゲッター倶楽部」にてチームを組んだプレイヤー「箱」にその不安を見透かされ、「今のオレなら弱くなったあいつよりもお前の欲しいものを与えてやれる」等と誑かされたこともあり、ユウマチームから離反。精神的に非常に不安定になり、ユウマに対して「次のゲームで殺す」と宣告する。
第三ゲーム「リアアカGO」
ユウマ側は既にミズキとの信頼関係を疑っておらず、同時期にヒロインであるあやめともぎくしゃくしていたこともあり、当初はミズキの離反に腹を立てていたが、自身の心境の変化を口にしなかったこと、説明しなかったことを他のプレイヤー愛沢マグラに言われ、叶えたい願いである「皆と学校に行きたい」の「皆」の一人としてミズキがどうしても必要であると考える。
ミズキは自分を迎えに来たユウマに対し、箱の支配を受けて傷だらけになった体を見せつけ、ユウマでは支配が足りなかったことを示す。ユウマはそれに自らの指を折ってみせ、「こんなのただ痛いだけ おまえの気持ちなんてオレには1ミリもわかんねぇよ それでもオレはお前が欲しい」と、痛みを与える支配・被支配の関係ではなく、一人の人間として共に居たいと応じた。
その状況やミズキの目から、ユウマは「蔵科が正気であり、本人の意思によって箱といる」ことを理解するが、同時にミズキが自分の側にいて欲しい存在であると強く認識。「蔵科の為ではなく、自分自身のエゴで箱から奪い返す」ことを決意する。
「何度だってブッ壊してやるよ!!
何度だってブッ壊してくれよ!!
ずっとブッ壊し合おうぜ!! 蔵科ぁっ!!!」
その熱い想いはヒロインであるあやめから「愛の告白」と称されるほどであった。
いつの間にそれほどミズキを好きになっていたのかと読者の方が驚愕するレベルであり、わかりやすくユウマを好きであったミズキに対して、ユウマからの執着もはっきりと示された回となる。
ちなみにこの話が掲載されているリアルアカウント14巻の帯は
ユウマ&ミズキ 相思相愛デスマッチ。
渡辺静先生の呟きをご参照下さい
やはり相思相愛だったのか…。
外部に居るイマリ、チホ、タマエの協力もあり、ミズキの自宅からミズキ自身の描いた絵本を見つけ出したユウマは、本心ではミズキがユウマたちと一緒に居ることを望んでいること、支配者ではなく仲間を欲していることを見破る。一度は心停止まで追い込まれるも、あやめの後押しも手伝ってミズキに自分の気持ちを思い出させたユウマは、ついに箱の支配からミズキを奪還することに成功する。「SNS鬼ごっこ」時にミズキとユウマを繋いだ手錠の残骸が、今回も二人を繋ぎ止めた。
更に強固な信頼関係へと変化したことにより、ミズキは元通りユウマチームに戻っている。
なお、18巻おまけ漫画では、「箱」による傷跡が残っているミズキに対し、
「箱につけられた痕なんか お前についてたらムカつくしな」
という発言がユウマから飛び出した。
意図的にやっていても、無意識にやっていても、罪な男である。
この敵対(通称:相思相愛デスマッチ)以降、ユウマから自分に向けられた想いを受け止めたミズキは、「ボクが死んだらユウマ君が傷つくっていうんなら 死んでたまるもんか 傷つけてたまるもんか もう二度と 手放してたまるもんか」と考えるようになる。
第四ゲーム「不謹慎ハンター24時」
向井ユウマ&穂村アイリ、蔵科ミズキ&斗部コトコ、という別のチームに分けられることとなるが、ユウマの命を狙う殺人者専門連続殺人犯斗部コトコとの殺し合いの最中「ユウマ君がいたからボクは強くなれたんだ」とメンタル面での強さを手にしたミズキが辛くも勝利。また「子を亡くした母」と「母を亡くした子」である二人の心の交流により、「母への依存」からの完全な脱却も示された。
泣くミズキを抱き寄せるユウマの男前さに惚れ惚れとして貰いたい。
また、ユウマがピンチに陥った際にはあやめと共にユウマの身代わりとして鉄の棒で殴られるが、それは自己犠牲ではなく、ユウマに対する強い信頼であり、またユウマ自身もそれを理解した上で前を向いて立っている。とまたしても彼らの関係の強固さを見せつけられる。
第五ゲーム「匿名教室」
このゲームにおいてミズキは、ユウマの中に現れた新たな人格とも言うべき、自己中心的で他者を陥れることも厭わない凶暴で凶悪な「ステージ3」のために、常に黒幕ではないかと疑われ投票によって殺されかねないユウマの生存を第一に考えて行動。
ユウマが黒であろうと白であろうと構わない、いざとなればユウマ以外の全員を殺して、最後に自身が死ぬことでユウマを生存させると宣言した。
ステージ3のユウマから首筋に氷のナイフを突きつけられた姿勢で、心からの笑みを浮かべながら言った
「ボクを殺したければシていいよ このままじゅぷって」
「でもできれば 最後にとっておいてほしい ショートケーキのイチゴみたいに」
「これからもボクにユウマ君を守らせてほしい」
「ユウマ君が死ぬくらいなら……他の誰でもいい 罪をなすりつけてブッころしておげるから!」
は、相思相愛デスマッチでのユウマからミズキへの愛の告白への応答とも言うべき、ミズキからユウマへの愛の告白にすら聞こえる。
また、この愛の告白には何らかの効果があったのか、「きもちわり。」と言い捨てた直後にステージ3のユウマは強烈な眠気を覚えて昏倒、今までのユウマ(ステージ2)に意識が戻った。
この後、ミズキはユウマを生存させるため、他のプレイヤーをナイフで片っ端から斬りつけることで「風紀委員(特定プレイヤーが白か黒かを一度だけ判別できる役職)」をあぶり出すという、外道とも言える「殺戮作戦」を決行する。
この直前にユウマを掃除用具入れに閉じ込めているが、その理由は「風紀委員」からユウマを守るためであり、「これからボクがすることを あんまりユウマ君に見られたくないから」であった。
後にステージ3から体の支配権を完全に取り戻すとともに黒幕の疑いを払拭することに成功したユウマは、ミズキを叱るどころか、
「殲滅作戦なんてムチャしやがって オレも一緒に謝りに行ってやるからな」と言いながら頭を撫でている。
先のゲームに続き、男前っぷりにさらに磨きがかかっている。これにはミズキも盛大に動揺していた。
「さっさとよこせ」
そして21巻、account165にて、ユウマがミズキにキスをした。もちろん口と口で。しかも見開きで。
匿名教室のクリアを目指すため、ミズキの所持する「開票委員」が必要になったユウマが交換を要求。その方法が「キスをすること」であるためミズキは狼狽するが、「ああ めんどくせえ」と呟いたユウマはミズキの髪を掴むと彼を引き寄せ、上記のセリフを吐いてキスをする。本誌での煽りは「決まり手は、キス――。」一体、何を見せられているのか。
なお渡辺静先生の呟きにておそらくその後であろうと思わしいイラストが……。何故見つめ合っているのか。公式が手厚い。
更にユウミズ好きは21巻表紙下、必見である。
現在「別冊少年マガジン」で連載中の
第六ゲーム「嘘情報島」
こちらではユウマとミズキは別行動となっているが、ゲーム開始直前に中継を行っているリポーターにより「向井の右腕 漆黒の麗人」と謳われ、またチーム分けの際もミズキが組んだプレイヤー暮葉 なじみが女性であるために「お前は強いから守ってやれ」と声をかけられるなど、ユウマからの信頼は非常に厚い。
さらに、アタルによってユウマの真の出自が暴かれた時も、ミズキは「ユウマ君はユウマ君 たった一人のユウマ君だよ」と励ましている。
また、アタルとの決戦である「嘘情報サッカー」において、ユウマは自分とともに戦う代表者としてミズキとあやめを選んだ。実はミズキはサッカーがまるで出来ず、ボールを蹴っても自分の顔にぶつけてしまう始末なのだが、ユウマはミズキを一切責めず、むしろ誤って頭上に蹴り上げてしまったボールを「ナイスパス」として受け止め、オーバーヘッドキックを決めて見せた。どこまで男前を極めるつもりなのか。
ちなみに実況には「会話もなしにここまでの連携が出来るのはこの二人しかいない!」と大絶賛されている。
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