曖昧さ回避
- 罪を犯した人(罪人)。表記は「咎人」もしくは「科人」、読みは「とがにん」とも。
- 転じて、PSVita専用ゲーム『フリーダムウォーズ』に登場する、膨大な懲役を科せられた人間たちの総称。別名は「低機能社会不適合者」。
- バーチャルYouTuber、にじさんじ所属の剣持刀也と伏見ガクのコンビのことを指す。
詳細について「†咎人†(にじさんじ)」参照
本項では2について記載する。
『フリーダムウォーズ』の咎人
牢国都市《 パノプティコン(PT)》の支配下で懲役100万年を科せられた人々。
本作の舞台である遠い未来(PT紀元10万年)の世界では、枯渇する資源を食いつぶすだけの存在は悪として扱われており、PT内で生まれる人間の多くは(一部を除いて)生まれた瞬間から懲役を科せられている。言ってしまえば「生きているだけ」では重犯罪扱いなのだ。咎人の頭上には刑期を示すカウンターが表示されるため、序盤では話しかけてもいい相手の指標にもなる(刑期なしの市民に話しかけてみて刑期加算されるのは多くの咎人が通る道)。
また、PT周縁のモザイク街と呼ばれる管理外の地域から「補充」されることも多く、作中ではマティアスやシズカ、ビリーらがモザイク街の出身。
咎人たちは各々が各階層の独房に拘束されるだけでなく、あらゆる行動を「権利」として勝ち取らなければならない。特に最下層である第1情報位階権限(第1コード)に属する咎人は、歩行や睡眠、果ては発言や夢想にすら制限が定められ、とてつもなく不自由な生活を送ることになる。
PTの安全保障局から発行される《 ボランティア(外部勢力との戦闘行為)》に貢献することで、恩赦として減刑や幾分かの権利を与えられるため、どんどん戦おう。レッツ貢献!(PT内の放送では貢献度の高い咎人に「もっと貢献できる」と刑期加算を行うさまも窺える。ディストピア過ぎである)
また、咎人たちの監視役として《 アクセサリ 》と呼ばれる生体アンドロイドが個々に配給されている。アクセサリの目は監視カメラそのものであり、この世界における監視カメラは129億台を超えている。
独房で歩けば刑期加算、そのへんで走れば刑期加算、誰かに話しかけたら刑期加算、果てはアクセサリから離れすぎて刑期加算を食らったりするので、序盤はかなりもどかしいプレイを強いられるのもこのゲームの特色のひとつ。反面、権利解放時の充足感もひとしおである。自由って素晴らしい。
戦闘の手段としては、遠距離武器(個人携行火器、多目的火器、分隊支援火器)と近接武器(小剣、大剣、槍)から二種類を装備可能(同種の武器を二つ持っていくこともできる)。権利を得ることで各人がプラントを運用することも可能であり、ボランティアで獲得した資源を用いたアイテムの生産や、装備の強化、改良を地道に行なうことで見違えるほどの力を手に出来る。
また咎人のみ装備可能な特殊兵装《 荊 》と《 荊質管制装備 》は『フリーダムウォーズ』の要であり、荊をワイヤーのように伸ばすことで咎人の機動性は飛躍的に高まる。荊は捕縛性、治癒性、防壁性のいずれかを選択でき、荊質によって戦い方も変わってくる。
マルチプレイではとっくに刑期を終えたベテラン咎人もうろうろしており、天獄の強力なアブダクターが集中砲火を浴びて瞬く間にバラバラにされる様子を見て驚く新人もちらほら。
主人公
本作におけるプレイヤーの分身となる咎人。性別・容姿・声をカスタマイズすることができ、権利を獲得すれば服装やカラーリングも自由に変更できるようになる。
オープニングで懲役100万年を付けられた赤ん坊は彼(彼女)の可能性が高い。
PT紀元102014年、従事していたボランティア中に敵アブダクターの強烈な攻撃をくらって記憶喪失に陥る。記憶という財産を勝手に失くしたことで持っていた全ての権限を奪われ、懲役100万年から再スタートする「再教育プログラム」を受けることになる。
また、記憶を失った際に迷い込んだ幽界の中で謎の少女、アリエス・Mと出会う。彼女は以後も主人公が眠りにつく時にたびたび現れ、謎めいた言葉を残しては去ってゆく。
主人公は最下層からの脱出のため貢献活動に勤しみつつ、アリエスの言葉の真意を知るために行動することになる。
同じく咎人のウーヴェとは記憶喪失になる以前から行動を共にしており、彼の発言によると主人公は記憶定着が不完全な人間で、度々記憶を失くしていたことが伺える。再び第一階層送りにされる際には「お前ならすぐに出てこれる」と実力を認めるような発言をしている。
ちなみに咎人の記憶喪失は珍しいことではなく、Will’Oの影響で記憶不全を起こすケースは多いらしい。
味方咎人
主人公とともにボランティアに参加する、同じPTに所属する咎人たち。
前述のウーヴェをはじめ、ストーリーが進むにつれ様々な咎人たちと知り合い、共に過酷なボランティアを乗り越えていくことになる。多くはモザイク街にたむろしており、ボランティアの際にも快く同行してくれる気のいいやつら。
味方咎人の多くは主人公のPTに所属する人間がほとんどだが、中にはカルロスのようにフェロー関係にある他のPT所属の咎人も存在する。
敵咎人
ボランティアでは、敵対するPTの咎人と交戦することも多い。
とある理由から顔の大半をマスクで隠しており素顔をほとんど確認できない。それ以外のデザインも、カラーリングが違うくらいでほぼ固定スタイル。敵の顔が見えていたり、やたらと個性があると倒しづらくなるからというシステム上の配慮という側面もあるのかもしれない。
ただ、腹立たしいほどに正確なエイミングで狙ってくる上に、一部ボランティアを除き数に任せて次から次へとほぼ無限に湧いてくるため、ある意味アブダクターよりも厄介と評されている。恐らく多くのプレイヤーの戦闘不能原因のトップはこいつらの集中砲火を浴びることだろう。
よりにもよって、被弾するとノックバックにより嵌め殺しにされる火炎放射器を装備している奴まで存在する。どうしてこんな武器持たせた!言え!!