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フリーダムウォーズ

ふりーだむうぉーず

『フリーダムウォーズ(FREEDOM WARS)』とは、ソニー・エンタテインメントジャパンアジア(SEJA)より2014年6月26日に発売されたPlayStation Vita専用ゲームソフトである。
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概要編集

制作は『GOD EATER』シリーズを手掛けたシフト(原案)と、ディンプス、SCEジャパンスタジオの三社による協議で行われた。

2025年1月にはバンダイナムコエンターテインメントのパブリッシングによりリマスター版がPlayStation 5PlayStation 4SteamNintendo Switch向けに発売される予定。


特色編集

遠い未来のディストピアを舞台に「“奪還”マルチプレイアクション」と銘打たれた本作は、従来のハンティングアクションゲームと異なり、必ずしも敵を討伐することが目的ではなく、「目標の奪還」に主眼が置かれいる。

都道府県から所属するパノプティコンを選び、所属プレイヤーの貢献度合いで都市国家間の序列を決める他、他のパノプティコンへ侵攻して順位を引きずり下ろすなどのプレイも可能。


ストーリー編集

資源が枯渇し荒廃した未来の世界――PT紀元102,013年。

外界で生きることが困難となった人類は、各地に巨大な牢国都市《 パノプティコン 》を建造。そこでは資源の枯渇した世界で生き延びるため、あらゆるものを資源、財産として徹底的に管理し、幸福の最大化を標榜した強固な監視社会が築かれ、あらゆる人間が懲役によって管理されていた。


PT紀元102,014年。パノプティコン間で苛烈な資源争奪戦が繰り広げられる中、生と死の狭間に迷い込んだ一人の咎人が、不思議なボクっ娘と出会う。彼女は言う――「キミには成すべきことがある」。


人間が生きる罪、懲役100万年。


用語編集

咎人(とがびと)

牢国都市《 パノプティコン 》によって懲役100万年を科せられた、ごくありふれた重犯罪者。

この世界では資源を食い潰すだけの存在は罪とされ、"刑務"という名目で殆どの人間を"奴隷"にしている状態である。


主に《 ボランティア 》と呼ばれる資源争奪戦に従事し、資源の獲得や敵性勢力の迎撃など危険な環境に晒される、PTの資源確保担当。ワイヤー状の特殊兵装《 荊 》を持ち、銃火器や近接兵器を駆使して、自身が所属するPTへの貢献を義務付けられている。


PT内での生活は保障されているものの、あらゆる権利が認められておらず、独房内での私語、歩行、横臥すらも禁止され、違反した者には罰として懲役が加算される。咎人を主人公としたこのゲームの序盤では何気ない操作にも懲役を食らうため、プレイヤーは笑うしかない。


《 市民 》(シヴィリアン)

PTの維持と発展を支える高度な技能を持った技術者。存在そのものに価値がある人的資源で、もちろん懲役なんて科されていない上級国民にあたる存在。

とはいえ属するPTの風土によっては過酷な労働を強いられることもあるようで、PT間ではその能力を巡っての奪い合いも頻発している。咎人に比べて非常に小柄な体格は、パノプティコンによる行動抑制の一環。


権利のない咎人にとっては話しかけるだけで刑罰扱いにもなる対象。咎人を見下す市民が大多数を占めているが、実際には咎人に守られていなければいつ攫われてもおかしくない脆弱な立場でもある。奪還ボランティアで見かける律儀なタイプの市民は、プレイヤーにとってちょっとした癒し。


アクセサリ

咎人の監視兼支援用の人型生体アンドロイド。略記は「ACC」、別名「協働汎用監視者」。

PTから配給される携帯端末にして携行兵器であり、咎人のパートナーとなる存在。PT内及びボランティア中は、咎人に常に付き従い、PTからの指令を伝達すると共にその行動を監視している。専従の咎人以外との交流は禁じられており、話しかけても応答はつれない。


一定以上の権限を得ることで、外見や行動のカスタマイズが可能となる。学習機能があり、長期にわたって咎人と行動を共にした個体は、その咎人に対してある程度の便宜を図ってくれるようになるなど、人間的な一面が生まれる。咎人の中には懇意の市民に依頼して、不正な改造をしてもらうものもいる。

技術的には十分な情緒を実装することも可能で、歴史実証室なる部署ではPT的にいかがわしい研究開発を行なっている模様。


《 ボランティア 》

咎人に対して発行されるPTへの貢献活動、もとい戦闘行為のこと。

市民の奪還、資源の回収、制御システムの制圧、目標の排除など内容は様々で、これらをこなす事で咎人は懲役を減刑されていく。それとともに《 恩赦ポイント 》と呼ばれる通貨に相当するポイントを得ることができ、それを使って権利の開放や非合法な物品の購入が可能。

なお現在、友軍アブダクターの護衛というタイプのボランティアは、序盤の一回以外に確認されていない。悠然と歩くアブダクターに荊でしがみつく楽しさも、今のところはここでしか味わえない。


《 パノプティコン 》

地上に生きる人類が身を寄せ合う牢国(ろうごく)都市。長くて発音しにくいためか「PT(ピーティー)」と略されることが多い。曰く、「人類史上最善最良のシステム」にして「人間の幸福を追求する都市国家」。

資源に乏しいこの世界ではPT間で争うのが常だが、友好的な関係を築き協力する面もある。基本的にPT同士の戦いは、勝った方が負けた方を吸収して勢力増強を図るのが一般的で、敵PTを壊滅させるレベルの戦闘はほぼ無いと言われているが……。

余談だが、我らが絶対秩序である「PT法」のPTはパノプティコンの略ではないらしい。


《 天獄 》(てんごく)

高度な文明を持ち、空中に君臨する都市国家。

地上に生きる人々を「傲慢」と謗り、「傲慢の収穫」のため各PTに一斉攻撃を行う《 天罰 》を行使し、あらゆる資源を収奪していくド畜生な独裁者たち。

人間もまた資源と見ているため、天罰の際には多数の市民を拉致していく一方、咎人には価値がないと見なして迷わず抹殺する等、傍から見ると天獄側の方が傲慢とも取れる。


多彩な攻撃手段を有する「天獄アブダクター」を運用しPTを蹂躙するが、それらを鹵獲されることも珍しくない。地上もやられっ放しではないのだ。

ベアトリーチェ曰く、「地上のPTよりは綺麗だが寂しい雰囲気があり活気がない」とのこと。


《 アブダクター 》

アブダクター 汎用弐脚

Will’Oエンジンで駆動する、「略奪者」とも呼ばれる巨大な生体兵器。市民を巡る戦いで投入され、市民を捕獲すると鳥篭(ケージ)と呼ばれる部位に収納して搬送する。様々な機種と武装が存在し、どの攻撃も咎人の命を一撃で奪う強力な力を持つ。

PT同士の抗争で運用されるアブダクターは「人工アブダクター」と呼ばれており、それらの元になった「天然物」と《 原初の三機 》と呼ばれるオリジナルの機体も存在する。


人工アブダクターは、天獄が操る「天然物」の残骸から技術をリバースエンジニアリングして作られたいわゆる模造品だが、局地戦仕様の機体を用意するだけの資源が確保できないため、機体を上半身と下半身に分割し、ボランティアの内容や戦闘区画の地形、天候などに合わせて本体パーツや装備を付け替えるという形で何とか対応している。

結果的に拡張性が非常に高く戦場を選ばない汎用性を獲得した反面、「天然物」と比較すると見劣りする部分がある。


アブダクター同士の戦闘はデモムービーの中などごくわずかしか登場せず、味方のアブダクターとの共闘も上記の一つしか存在しない。

設定的には「アブダクターのパーツを組み合わせてオリジナルの友軍アブダクターを建造する」というサイドコンテンツも作れるだけの土壌はあったのだが、リソース的な制約の影響かそもそもその発想がなかったのかは定かではないが実装されていない。


《 原初の三機 》

Freedom Wars 9th Anniversary!

現在存在する人工アブダクターのオリジナルとされている人工アブダクター群(?)。

「(?)」が付く理由は、そもそも《 原初の三機 》に関しては情報量が致命的に不足していて詳しい情報はほとんどないため。

ゲーム内でも詳しい情報は全て不明という設定になっており、「三機とあるが実際にはそれより少ないか、或いはそれ以上の数が存在したかもしれない」、「オリジナルではなく特殊な改造が施された現行機の派生型かもしれない」などと言われており、ゲーム内でこの謎が解き明かされることもない。


現在は画像の《 憤怒の烈火(レッドレイジ) 》の存在のみが明かされており、また固有特殊能力として「カウンターモジュラーを用意しない限り一切の攻撃を受け付けない」という鉄壁の防御性能を有しているが、直接戦闘を行うのはカウンターモジュラーが完成した後なので実感はない。(そもそもこの特殊能力も《 原初の三機 》共通の物なのか《 憤怒の烈火 》固有の物なのかも不明)

挙句の果てに「模倣型《 憤怒の烈火 》」(おそらく固有特殊能力を持っていない外側を真似たモデル)が後継機として登場するなどよくわからない事態に…。


《 フラタニティ 》

非合法結社にしてPT世界の実質的流通王。元咎人、元市民の構成員も数多く存在し、自分の知り合いにフラタニティ関係者がいてもおかしくないほどにほぼ全てのPTに深く入り込んでいる。

非合法ではあるが、かれらなしには流通が滞って資源確保が困難になってしまうために、PT上層部もその活動をやむなく黙認している節があるなど、PTよりもヒエラルキーは上とも取れる。


フラタニティの怒りを買った咎人は資源さえ確保できず、活動不能に追い込まれるといわれるほど。その気になればPTひとつを兵糧攻めで滅ぼすことも不可能ではないが、食事処「ガソリン」の店長にだけは頭が上がらないらしい。


《 ペルタトゥルム 》

Freedom Wars 10th Anniversary

このゲームのラスボスとなる正体不明のアブダクター。

八基のコンテナ型の浮遊ユニットとそれに連結された八基の遠隔攻撃端末「蝕鎖」、三基の特殊シールドジェネレーターを有する下半身に、女神像らしきものに抱かれた大きな球体状のユニットを持つ上半身というこれまでの人工、天然のどのアブダクターとも異なる生物的な要素が微塵もない、異形の破壊兵器と形容できる異質なアブダクター。

世界を煉獄へと変える強大な力を有するとされるが詳しい情報は無い。

無対策で挑むとまず一方的に打ちのめされて地獄を見る。しかも敗北するとラストダンジョンの入り口からやり直しになる。


なお、正体不明とあるが、パーツの分類上は一応天然(つまり天獄アブダクター)として扱われている。

また、発展機として《 オルタトゥルム 》《 ラディアン 》という色違い機がクリア後に追加されるボランティアや配布ボランティアで登場する。


登場人物編集

主人公編集

3周年

プレイヤーキャラクターの咎人。性別・容姿・声のカスタマイズが可能。画像正面の男女がデフォルトでの姿。

咎人として参加したボランティア(戦闘)中に重傷を負ったことで記憶喪失になり、「記憶忘却罪」で懲役100万年を科され、第1階層から再教育を受けることになったおたんこなす。


ウーヴェの台詞から、彼(彼女)は記憶の定着が不完全でたびたび記憶を失っていたことがわかり、再教育での這い上がりの早さにもお墨付きをもらっている。もしかすると記憶さえしっかりしていれば早々に刑期を終えていたかもしれない。

こうと決めたら譲らない頑固な面があり、きな臭い噂に付き合う人のよさも持ち合わせている。


主人公のアクセサリ編集

アクセサリ - フリーダムウォーズ

咎人であるプレイヤーのパートナー 兼 監視者である生体アンドロイド。

主人公の先代アクセサリが先の戦闘で大破し、フラタニティによって資源として横流しされてしまったため、再教育プログラムを受講する主人公にPTから改めて配給された。

主人公同様、あらかじめ性別・容姿をある程度はカスタマイズ可能。後の権利申請で服装やセリフなど、編集可能な範囲がさらに広がるため、そこを目標のひとつとするプレイヤーも多い。合成音声で会話するため、戦闘中の応答(セリフ)を入力して設定することが可能で、咎人の趣味がもろに出るらしい。

本作にはヒロインのキャラが薄く、アクセサリも好感度が上がると対応が変わるのでこちらの方が人気がある。


味方の咎人たち編集

ウーヴェ・“サカモト”・カブレラ(CV.中田譲治

ムッチン天使

勇猛果敢な歴戦の勇士(タフなヒゲヅラ)

過酷なパノプティコン社会で長年生き延びてきた歴戦の勇士。イカツイ外見とは裏腹に面倒見が良く、彼の背中で教え導かれた咎人は数知れず存在する。

主人公とは以前から顔見知りであるらしく、再教育プログラムの間も何かと気にかけ面倒を見てくれる。


マティアス・“レオ”・ブルーノ(CV.石田彰

マティアス

Shazな親友(シャズなマブダチ)

主人公と同じ時期に第1コードの教育プログラムを受けた新人の咎人。記憶喪失の主人公を嘲笑する発言もあったが次第に打ち解け、共にボランティアを乗り越える「相棒」として、時には協力し、時には張り合いながら上位コードへ昇格していく。

モザイク街育ちで昔はヤンチャをしていたらしく、楽天的なノリや歯に衣着せぬ発言も目立つ。良くも悪くも今どきの若者らしい正直な男。「Shaz(シャズ)」と言う単語をよく口にする。一方で、仲間想いで頼まれると嫌とは言えないところもあり、その性格が災いすることもしばしば。


カルロス・“テオドシウス”・ジンナー(CV.藤原啓治

「Shall We Dance?」

飄々とした快楽主義者(スカしたC調男)

主人公の所属するPTと友好関係である「ノーグPT」に属する咎人。ウーヴェのライバルにして悪友。常に自分が楽しめるかという部分に焦点を置いて行動しており、懲役を減らすことや仲間のことはどうでもいいと考えている戦闘狂の快楽主義者。冗談とも本気とも取れる発言で周囲を煙に巻き、なぜか別PTの主人公PTに入り浸っているなど本心が読めない。


ベアトリーチェ・“リリィ”・アナスターシ(CV.中村繪里子

ベアトリーチェ

運命と変革の鍵(ヒロイン)

数奇な運命を持った謎の女性。パノプティコンの深部に囚われていたところを主人公に救い出された後、ユリアンの機転で咎人としてデータベースに登録され、主人公と共に戦いに身を投じる事になる。ボランティアでは頼れる回復役だが、ヒロインとしてはやや問題アリ。

元がエンジニアだったためか、誰も追随できないほどにマニアックな話を展開する悪癖がある。アブダクターへの愛着はひとしおで、彼女の感性からすれば「かわいい」らしい。子供相手にまでアブダクター絡みの濃い遊びを展開してドン引きされることも。


エルフリーデ・“サカモト”・カブレラ(CV.東山奈央

センシティブな作品

戦闘系最強乙女(アルティメット・ガール)

ウーヴェの実子。幼い体格とは裏腹に高い戦闘力を持った咎人。非合法な闘技場「ロイヤルラウンド」に君臨する現役最強のチャンピオン。ベテランであることを自負しており、主人公やマティアスに対し先輩風を吹かすこともあるが、戦闘技術から精神面のケアまで精通した頼れる存在である。


ニーナ・“エリザベス”・ディアス(CV.中上育実

センシティブな作品

男勝りで強引な性格だが、面倒見のいい姉御肌。冒頭のムービーでは対アブダクターの立ち回りを魅せてくれる。咎人でありながら、刑罰を気にせず自分のしたいように行動する自由人でもある。ボランティア中も隙あらば溶断に取り掛かる前衛タイプ。

主人公が記憶を失った際もボランティアで共闘しており、再教育プログラムの際には一度様子を見に現れている。また、新人歓迎会を企画し、間接的ながら咎人同士の交流の場を作った。


カイ・“ヴォルフ”・シルバ(CV.宮下栄治

カイさん

涼やかな顔立ちのクールな青年。あまり群れず口数が少ないため冷たい性格に思われがちだが、内面は仲間想い。周囲を冷静に観察し、ときには主人公に助言をくれることも。働き者で、アブダクターの溶断、対人戦、回復とバランスのいい立ち回りが光るお兄さん。


ハル・"ベイブ"・ヴィトー(CV.江口拓也

ふふ、悪くない・・・・・・!

誠実なメガネの青年。普段は紳士的で爽やかな性格だがかなりのドM。ボランティア中は活き活きしている様子が窺え、戦闘を反芻してはドン引きするような発言をすることもある。妹のアンを溺愛しているが、若干過保護な面も。戦いの緊張と苦痛を求めているためか、索敵範囲がやたらと広い。


アン・“チャーム”・ヴィトー(CV.麻倉もも

礼儀正しい黒髪の少女。世話好きでしっかり者だが、よく転んだり、PT内で迷子になったりとどこか抜けたところがある。自分の失敗談を吹聴する兄のハルに気苦労しているが、共にボランティアに参加するなど堅い信頼で結ばれている。ただただいい子で、咎人として模範的な精神の持ち主。

なお、ヴィトー兄妹の刑期は常に同じ年数で揃えられている。


マリー・“アルマ”・ミラン(CV.夏川椎菜

マリー・"アルマ"・ミランちゃん

気弱で虚弱で人見知りの激しい眼鏡っ娘。「ガソリン」での歓迎会で主人公と友達になる。後ろ向きな言葉を漏らすこともあるが、主人公や他の咎人との交流で、徐々にだが積極的に発言するようになる。武器マニアで、武器のことを語り始めると止まらなくなる。使用する武器も癖のあるもの。


セルジオ・“ヘルゲート”・コクトー(CV.後藤ヒロキ

ウーヴェと同じくベテランの咎人。軍人気質で、常々主人公ら若い咎人に厳しい態度で当たり、様々な知識を享受する。それらは若者の成長を願ってのこと。後進の育成こそが最良の貢献と考えており、彼らと身近に接するためにわざと低い階層に留まっている。ニーナやカイも彼の教え子。


ビリー・“レパード”・コレル(CV.山下誠一郎

マティアスを「兄貴」と呼び慕うリーゼントヘアーの青年。マティアスがモザイク街でヤンチャしていた頃の仲間。喧嘩っ早い性格だが、実はヘタレ。歓迎会に出席していないので当人と直接会話しないと仲間になってくれないが、いつも目立たない場所にいるため、気付かれずにスルーされることが多い。会話では妙な横文字のワードを多用する。


シズカ・“フェイク”・ローラン(CV.雨宮天

フード姿の淑やかな女性。常に丁寧語で物腰も柔らかく見えるが、その内面はかなり苛烈。ボランティア中には直接的な罵倒や皮肉もたっぷり聞ける。人類の歴史や過去の文化に精通した知識人であると同時に独特の趣向も持ち、変態じみた美学を主人公に語って聞かせることも。アクセサリに並々ならぬ愛情を注いでおり、彼女のアクセサリは一際派手な装い。いつか、アクセサリに自分以上の美を見出すことが夢であるらしい。


その他編集

アリエス・M(CV.原由実

フリーダムウォーズ

幽界の導き手(会えないガールフレンド)

戦闘で深手を負い、幽界で朦朧とする主人公の前に現れた不思議な女性。しかし彼女と会えるのは、休息中に現れる夢のような不可思議な空間でのみ。何かしらの目的があって主人公に接触しているようだが、その全貌は不明である。その姿を見る者には何らかの使命があるらしい。ボクっ娘

輪っかのような髪型は夢に出る羊がモチーフなんだとか。


ナタリア・“9”・ウー(CV.浅川悠

フリーダムウォーズ

戦う“法と秩序”(戦うパノプティコン)

安全保障局 第35社会防衛群 社会調査会隊長。パノプティコン上層部の意志の代弁者であり、厳しい取り締まりで恐れられている憲兵。仲間を守りたいという愛情が強く、普段はそれを押し隠して厳格に振舞っているため、彼女の言動にイラっと来るプレイヤーも少なくない。

PT上層部が時折訳の分からない命令や納得いかない指示を出したりすることに対して、表面上は諾々と従っているものの内心歯がゆく思っている。後にボランティアでも共闘可能。


ユリアン・サダート#e(CV.赤羽根健治

お口チャックシステム

小柄な協力者(リトルビッグフレンド)

ボランティアで奪還する市民(シヴィリアン)の一人。他の市民に比べ繊細で真面目な性格であり、恐妻家という名ののろけ屋でもある。敵勢力のアブダクターに拉致されたところを主人公とマティアスに助けられ、以後は交流を続けて仲良くなっていく。ハッキングやデータ解析の技術に長け、アクセサリの改造や、主人公が入手したコードの解析などにも協力してくれる。

PTの生産計画局に定められた家庭を持ちながら、何かと妻の惚気話が飛び出すことから一部では「仮想妻なんじゃないか?」と言われているが、真偽は定かではない。


シルヴィア・アナスターシ(CV.井上麻里奈

追撃の戦乙女(危険なビューティー)

高度な文明を誇る空中都市「天獄」の対地上部隊で隊長格を務める女性。行方不明となっている姉・ベアトリーチェを探すために地上へと降りてくるが、同時にある任務もこなしている。

性格が苛烈なうえに思い込みが激しく、おまけに視野が狭いので相手の言い分を一切聞かず、一人で勝手に盛り上がって周囲に理不尽な思いをさせることが多い。おまけに嫉妬深くツンデレの気まであるなど、戦闘能力は一流ながらも人格面ではかなり残念な子。本人の言葉から片思いの相手が姉に好意を抱いているらしい。


アーベル・“シュトラーフェ”・バルト(CV.諏訪部順一

アーベル

地上最狂の咎人(ぶっちぎりのヤバイヤツ)

プレイヤーのPTと敵対するホウライPTのエースにして、世界最強の咎人の一人。高い戦闘能力に加え、人工アブダクターの原型の一つ、「憤怒の烈火(レッドレイジ)」を半身のように操る危険な人物。

その行動理念は狂気とも言え、アリエスに導かれる主人公や、本作のキーであるベアトリーチェとも深く関わっていく事となる。元はニライカナイPT所属だったが、ある事件が原因でニライカナイは崩壊、以降ホウライPTに身を寄せている。

パッケージ裏の絵で彼の頭上の数字(残刑期)は|9,999,999|(カンスト)と表示されている。



ストーリー(ネタバレ)編集

主人公はボランティア(任務)の最中に負傷し記憶を失ってしまう。記憶という財産を失った罪から懲役100万年を言い渡され、新人のマティアスとコンビを組みながらボランティアに参加して力を取り戻していく。

やがてパノプティコン深部に拘束されていたベアトリーチェと出会い救い出す。ユリアンの協力もあり彼女を咎人として登録することで組織の目を誤魔化すことに。そして主人公はベアトリーチェと共にパノプティコンを守るべく他のPTと戦っていく。


そんな中、他のPTを従えていた総大将であるアーベルが襲来。仲間たちが奮闘するがまったく歯が立たず、唯一主人公だけが打ち合うことが出来た。満足したアーベルが引き下がる形で決着を迎えた。

その後、ベアトリーチェがアーベルに拉致されてしまう。主人公たちはアーベルの拠点であるホウライPTに乗り込むべく作戦を立てる。それは唯一アーベルと渡り合えた主人公を中心に攻め込むというものだった。


アーベルの目的はベアトリーチェを鍵として“柩”を解放することだった。正確には柩を用いて地上に戦火をもたらし、闘争の絶えない世界にする事であった(人間に必要なのは『戦い』と考えているため)。

アーベルはベアトリーチェを放すと主人公の仲間たちを次々と圧倒。唯一反応出来た主人公すらも怯えさせる。そしてレッドレイジを率いて主人公たちと激突を繰り広げた。

死闘の末に膝を突いたアーベルだが柩の解放は目前であった。アーベルは柩が開いた瞬間に生じた爆発の中に消え、入れ替わるように天獄アブダクター《ペルタトゥルム》が出現する。正体不明のアブダクターを前に主人公たちは死力を尽くして立ち向かう。


アーベルは倒れ、ペルタトゥルムも倒して戦いは終わった――かに思われた。

突如としてカルロスは反旗を翻し、主人公の背中をナイフで貫いてしまう。そしてベアトリーチェの妹であるシルヴィアが現れ、大型アブダクターをけしかけて仲間たちを追い詰める。カルロスの正体は天獄のスパイだったのだ。

意識を失った主人公だがその精神は謎の少女アリエスに導かれ、これまた謎の男サイモンと接触する。彼から一振りの槍を授かり、復活した主人公は大型アブダクターを容易く消滅させ仲間たちを救ったのだった(これはムービーシーンのため戦闘はない)。


最強であるアーベルを失ったホウライPTは天獄の攻勢の前に壊滅。主人公たちはシルヴィアの手助けで脱出し、こうしてアーベルとの長い戦いは終わりを迎えるのだった。


後日談ではベアトリーチェの父親チェーザレを探すこととなる。既に彼は地上を去ってサイモンの下におり、再びサイモンと接触した主人公は天獄を倒すために力を貸してほしいと頼まれるのだった。


……というところで物語が終わってしまい、天獄との決着は描かれることがなかった。またカルロスも離脱したままとなるので永遠に仲間から外れてしまう。

多くの伏線を残しているためユーザーにはその後のエピソードを期待されていたが、配信されることはなかった。


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