ヒクサー・フェルミ
ひくさーふぇるみ
ヒクサー・フェルミは、機動戦士ガンダム00P、機動戦士ガンダム00F、機動戦士ガンダム00Iに登場する、イノベイター(イノベイド)の一人である。
人物像
ガンダムマイスター。
イノベイドであるが自他共にその事実を知らず、或る時期までは人間としてヴェーダにデータ登録されていた。
時折つけていた日記には、自分が人間ではないのではないかという苦悩と、それを告白すべきかという逡巡が綴られていた。
00P時代
GNセファーのパイロットを務める。
陽気で気さくな性格で、初対面の人物ともすぐ打ち解けることが出来るが、軽すぎる性格のためか、女性を口説き落とすことは失敗することが多い。人を笑わせるのが好きだが、グラーベとシャルは性格に難があり中々笑わせることが出来ない。
ミッションを重ねる中でグラーベと友好を深めていく。しかし、ビサイドに操られ、グラーベを自らの手で殺してしまった。そのことで深いショックを受け、半ば廃人同然の状態に陥るが、グラーベが最期に残した「生きろ」という言葉に生き続ける決意をする。
その後は自我を放棄してヴェーダの忠実な端末として生きることとなり、マレーネやフォンと同様に小型爆弾内蔵の首錠を装着の上、ヴェーダ専属のエージェントに配属された。
この時期にイノベイドに登録変更となったため、マイスターに関する情報から抹消された。
これによって個人情報がシャル達にはアクセス不能なレベルに引き上げられたため、「情報の抹消=死亡」とシャル達に誤認された。
00F時代
ヴェーダの命令に従い、ハヤナと行動を共にする。『00P』の陽気な性格とは反対に物静かな性格に変貌しており、皮肉なことに道行く女性たちからは羨望の眼差しを向けられるようになっている。
突然フェレシュテの面々の前に現れ、奪取したガンダムサダルスードTYPE-Fに搭乗する。
それからもフォンと何度か邂逅を繰り返し、再び自己を確立していく。
フォンが反逆者として認定された際にはフェレシュテの新たなガンダムマイスターに任命され、フォンの追撃任務に就くが、戦いの中でフォンを理解していく。
終盤では陽気であった頃を模して作られた自分の別個体、そしてグラーベの別個体と戦い、自分の存在を再確認し勝利。
その後、フォンとの決着をつけようとするが叶わなかった。
一連の事件後はフォンを追い続けることを宣言し、サダルスードを返却してハヤナと共に旅立つ。
主な搭乗機体は「ガンダムサダルスード TYPE-F」。
余談だが、PのヒクサーとFのヒクサーのギャップがありすぎたために一時期、別人ではないかという説が流れた。
00I時代
ヴェーダより「ビサイド・ペインというイノベイドが現れる」という情報を得て、1ガンダムが格納された秘密格納庫で対峙したレイヴを「親友の仇、ビサイド・ペイン」と断定。
その場で銃を突きつけている。
ところが、直後に1ガンダムが起動し、撤退を余儀なくされた。
その後、レイヴの身体を乗っ取ったビサイドを粛正するためにフェレシュテからガンダムラジエルを借り受けて出撃するが、圧倒的な性能差に一敗地にまみれる。直後にコックピットから引きずり出され、ビサイドから『自害しろ』とインストールを受けて自分を撃とうとした。が、今際の際にグラーベが送ってくれた『生きろ』という言葉でビサイドの呪縛を辛くも跳ね除けている。
軌道エレベーターにおいて行なった再戦では、フォンが用意したサダルスードを囮にしてビサイドの隙を突き、ラーズの協力もあって見事親友の仇を討った。長らく単独行動を取っていたが、これ以後CBに合流した。
『00I 2314』ではハヤナやデルと共に木星圏でダブルオークアンタ用の太陽炉を製造するが、11年前に亡くなったグラーベを乗せたオリジナルのラジエルを探索する為に木星圏に残り、木星圏に出現した超大型ELSを目撃する。