概要
ゼンディカー次元に囚われたデーモンで元・プレインズウォーカー。
「征服者」としての矜持を持ち、勝利のため、力を得るためには手段を選ばない。
マジックの世界ではデーモンの定義は「人々の魂の邪悪な部分が物理的な形を取ったもので、非常に心のねじれた人間が死ぬ時に黒マナの噴流によって形を成す」であるため、本来は実態のない存在の為、プレインズウォーカーの灯を持つ事は無いのだが、ニクシリスは鎖のウェールと呼ばれるアーティファクトの力を使いすぎたことによって悪魔へと変貌した元人間なので矛盾も問題もない。(現ウェール所有者である彼女には別の意味で大問題なのだが・・・)
かつて呪いを解く手がかりを求めゼンディカーにやってくるも、その次元を守護するプレインズウォーカー・ナヒリの手によって面晶体を埋め込まれたことによって力を封印されるも、長い年月を経過する中、自身を縛り付けたゼンディカー次元とナヒリへの恨みを積み重ねながら面晶体を研究とプレインズウォーカーたちに情報を拡散、 ガラクの件で面晶体を求めてきた無名のプレインズウォーカーによって抽出される。
その後、ニクシリスは次元そのものの力を手に入れる計画を練るもニッサ・レヴェインの手によって阻止され瓦礫の下敷きに埋められてしまう。
しかし同盟者軍による面晶体構造の檻でウラモグを捕らえる作戦に便乗、構造の力が集結する点に、自身の要石を置くことにより力の本流が自身の中に流れこみプレインズウォーカーの灯を再点火させることに成功する。
力を取り戻したニクシリスは檻を破壊、ウラモグを解き放ちさらにコジレックを呼び起こし大惨事を巻き起こす。
これまでの復讐とばかりにニッサ、そして一緒に戦っていたギデオンとジェイスを捕らえて地下深くに生き埋めしようとするがチャンドラの乱入にとって3人は解放され、プレインズウォーカー4人の同時攻撃を受けゼンディカーより撤退を余儀なくされた。
ゲームでの性能
プレインズウォーカーになる → 灯を失う → 再点火させる
といった経緯からクリーチャーカード・プレインズウォーカーそれぞれ複数存在する。
尚、ややこしいのだが
- レジェンドルール:プレイヤーが同じ名前の伝説のパーマネントを2つ以上コントロールしている場合、そのプレイヤーはその中から1つを選び、残りはそのオーナーの墓地に置かれる
- プレインズウォーカーの唯一性ルール:プレイヤーが1つのプレインズウォーカー・タイプを共有する2体以上のプレインズウォーカーをコントロールしている場合、そのプレイヤーはその中から1つを選び、残りはそのオーナーの墓地に置かれる。
と定義付けられている。
そのため、クリーチャー版とクリーチャー版、プレインズウォーカー版とプレインズウォーカー版を場に並べることは出来ないが、クリーチャー版とプレインズウォーカー版を並べることは(一応)可能。
堕ちたる者、オブ・ニクシリス(ゼンディカー)
堕ちたる者、オブ・ニクシリス (3)(黒)(黒)
伝説のクリーチャー — デーモン
上陸 ― 土地が1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび、プレイヤー1人を対象とする。あなたは「そのプレイヤーは3点のライフを失う」ことを選んでもよい。そうした場合、堕ちたる者、オブ・ニクシリスの上に+1/+1カウンターを3個置く。
3/3
- クリーチャーカードで収録。ゼンディカーらしく特殊能力:上陸をもつので放置するとライフロスorパワーアップを次々に強要される。ただし、マナコスト5マナの割りに低いタフネスが痛い。当時はアラーラの断片ブロックの優秀な火力+稲妻再録なのが逆風。
解き放たれし者、オブ・ニクシリス(基本セット2015)
解き放たれし者、オブ・ニクシリス (4)(黒)(黒)
伝説のクリーチャー — デーモン
飛行、トランプル
対戦相手1人が自分のライブラリーを探すたび、そのプレイヤーはクリーチャーを1体生け贄に捧げ、10点のライフを失う。
他のクリーチャーが1体死亡するたび、解き放たれし者、オブ・ニクシリスの上に+1/+1カウンターを1個置く。
4/4
- クリーチャーカードで収録。力の一部を取り戻したからなのか翼が生えた。ライブラリーサーチ潰し能力を持つ。とはいえやはり微妙に高いマナコストと除去体制の無さが使いにくい。なお、「統率者戦でサーチ系カード対策となる黒のデーモン」であったのだが基本セット2015でガラク関係の話をやるゆえオブ・ニクシリスになったという経緯がある。実際、基本土地カード以外は同じカード名のカードを1枚ずつしか入れられない統率者戦ではサーチ系カードは重宝されている(それでもマナコストは重いが。)
黒き誓約、オブ・ニクシリス(統率者2014)
黒き誓約、オブ・ニクシリス (3)(黒)(黒)
プレインズウォーカー — ニクシリス
[+2]:各対戦相手はそれぞれ1点のライフを失う。あなたはこれにより失われたライフに等しい点数のライフを得る。
[-2]:飛行を持つ黒の5/5のデーモン・クリーチャー・トークンを1体生成する。あなたは2点のライフを失う。
[-8]:あなたは「(1)(黒),クリーチャーを1体生け贄に捧げる:あなたはX点のライフを得て、カードをX枚引く。Xは、その生け贄に捧げられたクリーチャーのパワーに等しい。」を持つ紋章を得る。
黒き誓約、オブ・ニクシリスは統率者として使用できる。
初期忠誠度3
- プレインズウォーカーカードで収録。デーモンになる前の人間だった時代をカード化。統率者2014のプレインズウォーカーだけ会って統率者に指定可能。[-2]能力で出てくるトークンは5/5飛行持ちとフィニッシャークラス。連発できる能力ではないが、出来る限り使うチャンスを作りたい。
灯の再覚醒、オブ・ニクシリス(戦乱のゼンディカー)
灯の再覚醒、オブ・ニクシリス (3)(黒)(黒)
プレインズウォーカー — ニクシリス
[+1]:あなたはカードを1枚引き、1点のライフを失う。
[-3]:クリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。
[-8]:対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは「プレイヤー1人がカードを1枚引くたび、あなたは2点のライフを失う。」を持つ紋章を得る。
初期忠誠度5
- プレインズウォーカーカードで収録。ライフを手札に変換するカードアドバンテージ・クリーチャー破壊して攻め手を失わせると黒らしく且つ戦局に影響与える能力が揃っている。5マナと地味に重いので長期戦・あるいはマナを確保できるデッキに。
名言集
「征服者が学ばねばならぬ最も重要な教訓は、自分自身がお前よりも賢いと信じている他者へと、それを信じさせておくことだ」
「英雄とは捨てられた甘味に群がる蟻のようなものだ」
未踏世界の物語『忌むべきものの夢』より
「確かに、平和の時というものはある。数十年に及ぶことすらある。だがそれが終わると我らは真の性質を再び明かす。同盟が巨大なほど、その崩壊は暴力的なものとなる。そして大異変が訪れる時、常にそうであるように、共に混沌も訪れる」
「大剣は誤解されやすい武器だ。未熟者はその武器の重量と打撃力から、それは純粋な力に報いると結論づける。ありえないほど正解から遠い答えだ。大剣とは表現できないほどに複雑な道具、梃子であり突き刺す楔でもある。そして、特に粗暴者に対しては、力の限り振るうべき巨大な金属製の棍棒ではない」
「強烈な攻撃を受け流すことはそれを当てられるに等しい」
未踏世界の物語『最初の世界、最後の難関』より
「敗北。もしそれを生き延びたのであれば、今はそれを自省すべき時という事だ」
「自身に勝る敵へと無益な挑戦をする、そこには名誉も威厳もない。とはいえ我は一人二人の将軍にそう語ってきたかもしれぬ。戦術的に好都合なことをするために必要とした者だったからだ。」
「割に合わぬ勝利は只の、最も味の良い敗北に過ぎぬ」
「運頼みの計画を立てるのは愚か者だけだ、だがそれを利用し損ねるのは更に愚かな者だ」
未踏世界の物語『全てを賭しても』より
「品行など、無力となることへの我慢を手短に言ったものに過ぎぬ」
「悪魔の食欲(ROE)」より