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ウプイリの編集履歴2019/04/18 22:10:24 版
編集者:走り坊主
編集内容:本文追記。

概要

ウプイリ(upir/upyr)とはスラヴ地域で伝承される吸血鬼で、日本ではウプイーリウィプリなどの表記がある。

語源は「鳥に似て非ざる者」であるといわれ、翼を持った魔物といった意味であると考えられる。

人面の大きなコウモリの姿をしており美男美女に変身できるといわれる。

この吸血鬼にとっては日光は致命的ではなく、人にまぎれて生活を送っている場合もある。

性格はとても残忍であり、子供に手を掛けた後に両親を殺し一家を壊滅させることを好む。

コウモリの翼にはカニのような爪を持ち、その爪で人の首を切って血を吸うという伝承もある。

退治するためには、服のボタンの一つに糸を引っかけることで隠れ家を見つけ出し、寝ているところを聖水に浸して動きを封じ、心臓に杭を打つ必要がある。

しかし、二回杭を打つとさらに恐ろしものとして蘇ってしまうという。

また、頭を潰すことも有効であると伝わる。

スラヴ民族は魂は肉体と違って腐りにくいので、死後40日間はさまよっていると信じていた。

しかし、適切な埋葬を行わないと、腐りかけた肉体に穢れた魂が入ってしまい、肉体を保持するために人を殺し生血を飲むウプイリになると恐れていた。

異常な死に方をしたものや、この世に未練や恨みを残したものの魂が特になりやすいという。

創作での扱い

日本では昭和時代の吸血鬼辞典においてカニの爪を持つという伝承が強調され、挿絵ではカニのハサミを持つモンスターのように描写される場合もあった。

海外の創作や伝承地では一般的な吸血鬼として描かれることが多い。

デジタル・デビル・ストーリー女神転生Ⅱ』に”悪霊”ウィプリ名義で、チョンチョンの色違いとして登場した。

判型が改められた『ペレストロイカ』2巻の描きおろしに登場した。

  • 『ヘムロック・グローヴ』

ワーナー・ブラザーズ製作のペンシルヴィニア州の田舎町「ヘムロック・グローヴ」を舞台にしたNetflixオリジナル怪奇ドラマ。ウピールという名称で登場した。

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