解説
地球防衛軍の軽巡洋艦。
艦首に大口径砲(設定にぶれがあるが拡散波動砲とされることが多い)、15cm連装砲を上部に2基、下部に1基の計3基6門搭載し、艦中央部から艦尾は武装がほぼない代わりにレーダーなどの索敵機器を多数搭載している。
『さらば宇宙戦艦ヤマト』で第11艦隊旗艦『ゆうなぎ』として登場するが、白色彗星帝国の奇襲の前に艦隊は全滅、ゆうなぎも大破炎上し艦長の土方だけがヤマトに救助される。
さらばの別ルートを描いた『2』では冒頭で太陽系外周第3艦隊に配備されているが、劇中では「輸送艦303」と呼ばれている。
『ヤマトIII』では第一線から退いたのか警備艇という種別になって登場。藤堂平九郎司令長官も専用カラーパターンを施された本艦級に搭乗している。
『復活編DC版』ではアンドロメダA12と共に内惑星救助部隊として輸送カーゴを引かされる本艦級が登場。
2202
リメイク版である「宇宙戦艦ヤマト2202」においても登場はする。……のだが、はっきり言ってかなり不遇である。
「ゆうなぎ」のポジションは「金剛改型宇宙戦艦」なる艦に置き換えられており、劇中後半でやっと登場するが、ガトランティス艦隊に波動砲を撃ち込むも圧倒的な数の暴力で押しつぶされる『やられ役』としての扱いであった。
更によく見ると武装に関する詳細な設定がない(=その程度の扱いでしかない)。
公式には「波動砲艦隊構想」の一環として建造された軽装甲巡洋艦の巡視仕様という解説があるが、巡視仕様でない普通の巡洋艦というのは登場しない。
余談
ひおあきら氏の『さらば宇宙戦艦ヤマト』漫画版では「ゆうなぎ」のポジションが護衛艦に置き換えられており登場しない。
バンダイから発売されたプラモデルでは1/700とされる大型モデルとノンスケールの「メカコレクション」の2種が存在し、1/700の方はおまけで劇中でゆうなぎの救助活動を行った救命艇が付属しており、一方メカコレクションはコスモタイガーが付属しているが、(同シリーズの主力戦艦と並んで)全体的に厳しい造形。
「2202」では護衛艦共々商品化対象から漏れてしまい、とことん不遇な艦になってしまった。
さらに余談だが「メカコレクション」の箱絵ではなぜか本編と全く違うカラーパターン(ちょうど下のイラストのパターン)で描かれている。