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シャドウズポリコレ炎上騒動

あさしんくりーどしゃどうずぽりこれえんじょうそうどう

アサシンクリードの最新作『アサシンクリード シャドウズ』発表に際して巻き起こった騒動
目次 [非表示]

当記事の内容はポリコレ問題とは性質が異なるため『シャドウズ炎上問題』への改題(移設)が提案されています。反対意見がない場合7月21日ごろに実施予定です。ご意見がお有りの方はコメント欄の方へお願いします。


警告編集

  • 所謂炎上に関する記事です。
  • 加筆修正の際は、他所のそれらと同様に然るべき慎重さ・冷静さ・中立性をお忘れなく。
  • 本記事は項目の肥大化とその内容に伴い『アサシンクリードシャドウズ』本記事から隔離したものです。騒動に関して、該当記事への追記はおやめください。

概要編集

まず『アサシンクリード』とは、UBISoft(以下「UBI」)によるアサシン(暗殺者)を主役とした潜入アクションゲームシリーズである。

シリーズを重ねるごとに様々な時代や地域が題材に選ばれ、2024年11月15日発売予定の『アサシンクリードシャドウズ』ではシリーズで初めて日本が舞台になることが発表された。


日本のアサシン的存在と言えばなんと言っても「忍者」であり、それを主人公とした作品は10年前から熱望されてきたのだが、本作の主人公はオリジナルキャラのくノ一である「奈緒江」と、実在はしたが不明点が多い人物の「弥助」であった。

勿論そうした存在を主人公に据えてはいけないという決まりはないが、近年のポリティカル・コレクトネス(以下「ポリコレ」)を意識して、あえてテンプレ忍者像を外して女性や黒人を主人公に捻じ込んだ可能性が浮上(なのでこのような記事名になっている)。


そのためゲーム発表当初は何故戦国時代の日本に黒人がいるのか?という指摘がベースだったのだが、トレーラー映像や関係者の発言にはポリコレに真っ向から反する日本を侮辱しているかのような内容まで散見され、更にこの手の炎上にありがちなパターンとして制作側の対応も火に油を注ぐものでしかなかったため、国内外の各方面から失望・怒り・批判が寄せられる事態となり大炎上へと発展したのである。その後、日本語でのプロモーションではやり玉に挙げられた記述を削除したり、殊更に「フィクションである」と強調して火消しに勤しんでいるが、時すでに遅く炎上の勢いが収まる気配がない。


この炎上でUBIの株価が一時的に約15%下落したことからもかなり大ごとになっていることがわかる。

後述するように発売中止を求めた署名運動も世界中で行われており、実際に歴代ソフトの販売ペースを上回りかねない勢いで賛同者を集めている。ゲームにまつわる炎上は数あれど、発売前からこれだけ拒絶された例は流石に稀である。


このような惨状に至った主な理由として以下の事が挙げられているが、公式やそれに味方する勢力が自ら炎上の火種や燃料を次々に投下していく為、記事に載せ切る事が出来ない程である。

(この記事も炎上関連の情報が余りにも多すぎる為に分割されたようなものである)


詳細編集

弥助の起用を巡る諸問題編集

弥助」の記事にもある通り、彼は宣教師によって日本に連れて来られた奴隷であり、定着した理由も「宣教師が織田信長への献上品として譲った」ためであった。


彼自身についての歴史上における資料はとても少ないにもかかわらず、公式は弥助を「圧制者から日本を救う伝説のと誇張表現している。

「弥助は最終的に小姓という侍身分を得ている」という説もあるが、「小姓」の記事にもある通り上級武士の世話役・護衛(時に性的な意味でも世話をする『色小姓』と、ボディーガードも兼ねる『荒小姓』とがある)という意味合いが強く、一般的な「侍」のイメージからは程遠い。いずれにしても侍=忍者ではないため、アサシンとの繋がりが見えてこない

そもそも「圧制者」とは何を指すのか不明瞭であり、歴代シリーズから考えればテンプル騎士団の事とも受け取れるが、PVに福知山が出ている事から信長を討った明智光秀という説もある。しかし、明智光秀は今でも福知山の人から慕われており、彼の治世は評価されている。


また、そもそも彼は「侍」なのか?という点についても歴史学的には不明のままである。一応戦国時代は農民からのし上がった地侍が現れたりなど、室町時代や江戸時代と比べて「侍」という概念が非常に曖昧だったという事実もあるが…


尚、これも「弥助」の記事にある話ではあるが、イエズス会日本年報によると明智光秀は本能寺の変の際に弥助の事を「黒奴(=黒人奴隷)」と呼び、殺す価値も無いとして助命したとされている(これは彼を逃がすために敢えてそう言ったともされる)。すなわち、史実の弥助が小姓にすらなれなかった、少なくとも他の侍から仲間だと認識されていなかった可能性もある。

史実の彼の名誉のために書いておくとそもそも信長の死後、息子信忠(結局絶望して自刃している)の救援に向かいそこで交戦したからこそ捕えられたうえで見逃されたのである。戦国有数の鉄火場に飛び込む程度には忠誠心に加え戦闘の心得あるいは相当の度胸があったか、他の信長の家臣にお前も戦えと要求される立場だったかのいずれかではあると思われる。

ただ、後年に新撰組なども苦労したように、武士というのは階級制度であり、単に武器を持ったり戦闘に参加すれば武士になれるわけではない。単に羽振りが良くなっただけでは貴族を名乗れないという理屈と同じ話なのだが、どういうわけか誤解が多く見られる。


実のところ、小姓説程度は日本でも漠然と受け入れられてきた(公務員が公的な場で採用した事もある)のであるが、この炎上を契機として弥助について再考する人が増えていった結果、かえって長年定着していた情報すら疑われるという現象が発生している。後述するようにここから派生した炎上もあり、UBIの狙いは全くの逆効果に働いたと言わざるを得ない。

これに関連してウィキペディアでも編集合戦が発生し、「弥助」の記事が保護される(参考)などしており、負の影響力は計り知れない。



アジア人の透明化編集

ファミ通インタビューでUBIの開発陣は弥助を「私たちの侍」と称し日本人ではない私たちの目になれる人物を探していたとインタビューで答えていた。

『戦国時代の日本に初めて足を踏み入れた外国人の目線を描きたかった』、と解釈すれば分からなくもないが、完全に侍として振舞っている弥助が「私たちの侍」なのかという疑問が生じる。

現在はファミ通によって該当部分だけ削除されてしまっており、これがさらに批判を呼んだ。(恐らくファミ通が炎上を面倒くさがったからと思われる。)


また、UBIのアジア軽視が指摘されたのはこれが初めてではない。

アサシンクリードヴァルハラ』でアジア版だけ流血表現が事前告知無く規制されていたことについて、UBIは中国のユーザー向けに「日本の規制に合わせた」などと語っており、後に日本向けにも「日本で発売するため関係機関(名前は出さず)との話し合いの結果規制することになった」と説明した。

しかし派手な流血表現のあるGhost_of_Tsushima同年夏に発売されたばかりだったので、「たった数ヶ月で規制が厳しくなったのか?」「UBIの嘘ではないか?」「そもそも首がポンポン飛ぶのはOKで流血が駄目なんて規制があるか?」などと疑う声も多かった。

そして実際にCEROそのような事実はない。そもそも過去作と同程度の流血表現のもの提出され、Z指定(18歳以上対象)で審査を通過していたと発表し、嘘だったことが判明。

UBIは慌てて「調査した結果、社内の問題だった」などと訂正し、後に流血表現はアップデートで修正された。

他にも、無規制のPC版(パッケージ版が無いためCEROの審査が不要)にCERO:Zの表示をつけて販売するという意味不明なこともやっている(CEROがこの件をUBIに問い合わせると発表したが、どういう落とし所になったかは不明)。

この一連の出来事の中で、UBIがフォーラムでの漢字の使用を禁止したため、規制を批判する中国人ユーザーへの締め出し行為であるとして中国でも炎上しており、東アジアでのUBIへの不信感はすでに高まっていたと言える。


武漢肺炎」の異名もあったコロナ禍でアジア人差別が再燃(加害者は白人だけに留まらなかった)し、当時の反中感情も合わさって場当たり的な対応で済まされた矢先でもあり、「ポリコレからアジア人が取り残されている」「当事者不在で勝手に話が進んでいく」といった疑念も根強い。


現に今回の炎上に際しても、「批判意見は日本人になりすました白人たち」「日本人は弥助が主人公で喜んでいる」といった、外国人による根拠なき代弁が確認されている。

アジア人の生の声に耳を貸さず、無いものとして扱う様はまさにこうした問題の典型と言える。



擁護側の失言と失態編集

岡本吉起氏は、本作及びUBIと全く無関係だったにもかかわらず、炎上に介入して擁護した。

皮肉な事に、戦うヒロインのパイオニアである春麗を輩出するなどした『ストリートファイターII』のプロデューサーである。

世界で売れているゲームが日本で売れないのは日本マーケットの恥とまで言い切り、批判・難色を示しているユーザー側が全面的に悪だと主張して物議を醸している。


ただ本人は「面白ければ内容は関係ない」「これはゲーム(フィクション)なのだから」と言った論調で話を展開しており、一連の背景を全く知らずに表面上の印象だけで動画を出した可能性がある。

それはそれで、「何故情報も集めずに介入したのか」と批判されるが。


しかし、最大の問題は「日本のゲームプロデューサー(という職業の人間)が該当作を称賛」したことで、これによりUBIの主張に正しい=ゲーム内の情報(描写)は正確な真実である、という認識を多くの人に与えかねない、という事であろう。

該当動画

https://youtu.be/FXhqzZ0rjnI?si=5IW4XlTEqLczDbge


なお数日後に新たに説明する動画を投稿している。

https://youtu.be/Lz9jUuFKYQg?si=fUHRfKnzt_MZM-hP


「弥助は侍である」という立場は変えてはいないが岡本氏は後日、騒動を謝罪し、該当動画を削除している。また、メディアなどが不当に自身の動画を使用していた場合はしっかり対応するとコメントしている。


トレーラーや宣伝の歴史考証が雑すぎる編集

弥助以外の設定も突っ込みどころ満載であった。

2024年5月15日公開された映像紹介トレーラーでは、

  1. 青田が同時に登場し、四季の統一感が皆無。
  2. 安土城天守が正方形(江戸時代に薩摩藩から琉球王国に伝えられて、現地で独自に発展した「琉球畳」と呼ばれる畳)。天井障子も妙にクソでかい。
  3. 家臣たちは全員胡座ではなく正座(正座を推奨したのはやはり江戸時代の徳川家光)。へりにも普通に乗り上げている。
  4. 信長は板張りに座らせる。森蘭丸も信長と同じ壇上にいる。上座もへったくれもない。
  5. 奈緒江の刀を背中に差し込んでいる。
  6. 神社境内線香を焚く。神社は神道の施設であるのに対し、線香を焚く事は香りを通して故人と心を通わすという仏教儀式であり、両者は明確に別個の宗教である。ただし、当時の日本では神仏習合が進んでいたため、両方の形式が混合しててもおかしくはない。奈緒江の家が当時の日本では高級品のお香を使えるか否かという問題は残るが。
  7. 甲冑姿のまま町中を歩く弥助と、それを尊敬の眼差しで見る人々。(畏怖している…とも取れるが)
  8. アンバサダー向けに贈られた箱に漢字が左から【勇・名誉・礼・忠義・義・仁」の順で書かれているが義という字を2度も使った挙句に5番目の「義」も書き方を間違えている。(※おそらく、武士道の7徳の【義・勇・仁・礼・誠・名誉・忠義】を表したかったのだと思われるが、【誠】が無い。……と言われていたが、これについては謎解きの解答が抜けている【誠】であったと言うのが事実であった)
  9. コレクターエディションの特典フィギュアで弥助の幟に豊臣家の家紋(この地点で秀吉は羽柴姓。豊臣の姓を与えられたのは関白を賜ってから)を付けている。
  10. 海外向けに作中に弥助が着用する甲冑のレプリカを作るも、胴体部分に付いている織田家の家紋が上下逆。ちなみに家紋は著作物に該当する。

など、日本人が見たら不自然に思える描写がされていた。

もっとも甲冑姿で町中を歩くことに限っては「ゲーム的表現として仕方ないのでは」という意見もあり、歴代のアサクリ主人公もかなり周囲から浮いた服装をしてはいた。暗殺者としてどうなんだというツッコミは毎回あったが。


歴史以前に根本的な日本の環境すら理解できていないのだが、ゲームディレクターは「織田信長のような実在した歴史上の人物や当時の出来事を忠実に描いているので、封建時代の日本を舞台にゲームを楽しみながら、この素晴らしい時代について学ぶことができます」と語っている(参考)している。


この「忠実に描いている」という発言に対して、文化盗用歴史修正主義といった批判も出ている。

これらは一般的にポリコレのロジックとされるものであり、「ポリコレがポリコレで殴られる」というわけのわからない状況すら発生している。

なお、上記のインタビューは元々英語で書かれた文章を翻訳したものなのだが、原文には「忠実に描いている」という文言は無く、インタビューを翻訳する際に意訳・誤訳したという説もある(原文)。

しかし同時に「アサシンクリードはその歴史描写と世界観の緻密な再現でよく知られており」「この素晴らしい時代について学べる」と語っている以上、その部分が誤訳だとしても批判は免れないだろう。

また、シリーズファンからは「時代について学べる」宣言について、「そもそもアサクリにおける“学べる”は、その国の歴史を知らない人がざっくりとキー要素を学ぶもの。子供向けのドラえもん学習マンガの“学習”と同レベルの物に躍起になるな」という旨の指摘も出た。

しかし、本作の場合は「弥助の史料の少なさという基本事項と矛盾した発言(後述)」「日本の基本的な情景(四季ごと代名詞的な動植物等)も描けない」「内乱が多く死が身近なのは良しとして、その死因がほとんど斬首と明言(後述)」など、主人公や舞台への理解が浅い上に物理的におかしな言説まで真実のように語っている。

指摘の通りに比較対象を外国人の入門ツールや子供向け書籍レベルまで下げたとして、それらの物品やシリーズ過去作と同等の“学び”を得られるかは甚だ疑問である。


当のUBIは自身に向けられた多くの批判に驚き戸惑っていたらしく、6月11日の4gamerの記事では「ネガティブな意見が多かったですが,肯定的な意見も少なくなかったとは思います」と言っており、弥助を侍という事にした件については「あくまでゲームは歴史事実を絡めたフィクションですから」「弥助については知られていないことが多く,そこに肉付けしていくことも主人公として魅力を感じます」と発言している。




開発中のプレイ動画への批判編集

6月11日にも開発中のプレイ動画が公開されたが、

  1. 相変わらず四季の統一感ゼロ。桜が咲いているところに田植えをし、何の根拠もなしに弥助が「豊作だな」と答えている。道端の箱や籠にはがたくさん入っている
  2. 農民の農作業の風景がミャンマーでの写真と一致
  3. 足軽を斬首する弥助。しかも町中でも平気でやる(これはシリーズ全体を通して言えることではあるが)。
  4. そんな弥助にお辞儀をする庶民。だから怖いって。
  5. 弥助が刀を右から引き抜いている(この時代の武士は利き手を問わず左から抜くのが基本)。
  6. 弥助の戦闘BGMが、和楽器こそ使っているがヒップホップ調
  7. 村の入口に鳥居(実際は村ではなく山の入り口なのでは?との説もある)。
  8. 金砕棒のフルスイングで頭を粉砕する弥助。倒れた敵への追い打ちにも頭を狙う。※主人公です
  9. ドレッドヘアーのままを着用。兜の忍緒もきっちり縛られていない(五月人形のような結び方になっている)。
  10. 弥助と突き破ったのサイズが障子と合っていない。
  11. 馬から下馬する時、何故か前を向いてから降りる。このせいで馬の首をすり抜けるおかしな現象に。(シリーズでも以前ならちゃんと尻から跨いてから降りていたのにこの有り様である。)

など、開発中の映像といってもツッコミどころが多い。


ちなみに映像前半の舞台は福知山とされていたのだが、この地域は文字通り山がちで、かつその間を流れる由良川に沿って居住地が広がるという特徴がある。しかし、山も川も堤防すら見えないと地元からの指摘が上がっている。

まだ全体像が見えないのでたまたまそういうシーンだけが映ったという可能性もあるが…。


更に海外メディア『Video_games』インタビュー記事にて、本作のディレクターが斬首などに関する質問に対し、「So looking at death was a day-to-day occurrence in that period, and the way most people died in Japan during that time is clean decapitations.(当時、死を目の当たりにすることは日常茶飯事でしたし、当時の日本ではほとんどの人が首をきれいに切られて亡くなっていました。)」などと答えていた。

戦国時代における斬首は戦での手柄を証明する為の行為か処刑ぐらいなものであり、町中での斬首はする意味も必要性もない

そもそも人の手による斬首は相当な技量がないと綺麗に切る事が出来ない(江戸時代では専門の業者のような人までいた)し、ギロチンを発明した国であるフランスの企業がそれを知らないとは思えない。

つまり戦国時代に首を斬られるのが当たり前」「当時の日本では殆どの人が首をきれいに斬られて亡くなった」というのは完全な誤解であり、アサクリ開発陣はこのような誤解を世界に広めてしまった。





くノ一側でも炎上編集

本作の時代考証に協力したのは日系アメリカ人のサチ・シュミット・堀というLGBT研究家である。しかも自身のフォロワーの中にはUBIの元社員が創立したと噂のポリコレコンサルト会社「SweetBabyINC」が含まれており、それ自体が政治的忖度ではないかとの疑惑が広がった。

堀は「女性が活躍したゲームが少ない」などとフェミニズムに傾倒していた節もあり、更には「奈緒江も弥助もLBGT」という報道(これについては後述の通り「飛ばし記事」ではあった。弥助については小姓説を取るなら誤りとまでは言えないが)まで始める段に至ると、いよいよ「他所のゲームで何をしているのか」と批判が殺到するようになった。


そこに、開発者の「そもそも2人の主人公が登場する予定ではなかった」というインタビュー(参考。原文はイタリア語)の再発見が重なり、作品自体の存在意義も疑われている。

これによると、

  • 開発陣は舞台を安土桃山時代に決めた際に弥助という黒人に目を付けたようで、早い段階で起用するつもりだった。
  • その後のゲームプレイについてを考える際にステルスシーンにも戦闘シーンにも力を入れたかったそうで、その為に侍と忍のダブル主人公にするよう決めた。

との事で、ポリコレを抜きにしても自分達内輪の製作上の都合を極めて強く押し出しており、碌にマーケティングをしていなかった可能性が浮上している。


ちなみに、奈緒江はシリーズ伝統の暗器であるアサシンブレードを装備しており、そのデザインは刃とグリップこそ日本刀風にはなっているものの、絡繰部分は竜の頭のマスコットが付いているという中華風のデザインである。


鎮火のためフィクションだと強調編集

炎上騒動を受けてか、その後のインタビューでは本作はフィクションだという主張を繰り返しているが、IGNJapanのインタビュー動画に出ていたディレクターがフィクションであることを繰り返し強調しつつ、「日本史に詳しい方にぜひ楽しんでいただきたい」と発言。歴史考証が雑な部分が散見されるため、日本史に詳しい人がどう楽しめばいいのか困惑するほかない。


また、動画内では弥助の他資料の少ない事柄に対して「歴史の空白を私たちのストーリーで埋めたわけです」と語っている。

過去シリーズにおいても、ジャック・ザ・リッパーの正体や海賊・バーソロミュー・ロバーツの出生の秘密等の歴史的に不明な部分を独自に描いていることは多々あった。

しかし今回は弥助について記録がほとんどないのに「信長の台頭期について調べれば調べるほど、あらゆる重要な出来事に立ち会っていて興味深い人物であることが分かった」と矛盾した内容を言っていたり、上述の「日本史に詳しい人に〜」と言った発言と相まって、歴史を捏造していると受け取る人が多かった。


また、変に史実との繋がりを強調せずに最初から「本作はフィクション」と言っていればここまで炎上しなかったのではという意見もある。

しかし日本とそれ以外のアジア圏との区別がつかず、歴史考証を抜きにしても粗雑な作りが目立っているので、事前にフィクションであると強調していたとしてもどの道炎上は免れなかったと思われる。


日本向け映像に中国字幕編集

UBIが公開した日本向けトレーラーに中国語と思しき字幕台湾香港などで使われている繁体字)が使用され、動画ラストのタイトルや発売日表記も同様であった。映像自体は非公開となったが既に情報が拡散されている。


公開された映像にも問題点がしっかりとあり、その中の一つとして弥助が筆で「勇」という字を書くシーンがあるのだが、縦書きの巻物の下端から書くというあり得ない挙動をしている。

おそらく巻物と掛け軸と混同しているのだろうが、つまりは何らかの政治的メッセージがあったと言うよりも、そもそも日本語がどんな言語なのかを把握していない可能性が濃厚である。

紀元前のエジプト・ギリシャを舞台にした作品では、パピルス(巻物と似ている)の描写が非常に正確であると専門家からも賞賛されていたで、尚更杜撰さが指摘されることになった。


この一件に限らず、アジアの文化を十把一絡げに軽視しているとして中国や韓国などのアジア圏にも炎上が広がっている。



既存資料の無断使用など、単純な倫理観の低さ編集

コンセプトアートにも問題があった事が発覚している。

まず、町の描写には明治時代初期に撮られた町人などの写真をそのままトレスして使用していた。使われた写真はネットで調べればすぐに見つかるものであり、無断使用の可能性も同時に浮上している。

しかもトレスすら失敗していたものがあり、「素材を左右反転して取り込んだ結果、着物左前になった職人なんてものも見付かっている。


別のコンセプトアートには戦国時代に存在しない筈のボランティア団体「関ケ原鉄砲隊」(この団体を知らずとも、関ヶ原の戦いが本能寺の変の18年後の1600年である事は日本史の基本であろう)の画像が写っていた。

こちらは団体側からUBIに抗議文が送られており、無断使用が確定している。これに対し、UBIは謝るどころか数日後に無言で削除して隠蔽工作を図るという手に出ていた。のちに公式が謝罪するものの、その後については後述。


更に、奈緒江が天正伊賀の乱に巻き込まれて絶望するコンセプトアートは、よく見たら燃やされていたのは伊賀武家屋敷ではなく飛騨合掌造りだった

別のものには奥多摩春日大社灯篭、龍門石窟の盧舎那仏像(※)、そして工事現場用のトラロープなどを描いている。他にも相馬野馬追をそのまま掲載。本作では織田家の旗が黄色で統一されているが、これのせいで一つだけ赤色の旗が立っており、しかも強風に煽られたものがそのまま登場していてまるで調和させる気が無い。ガードレール電柱電線軽トラックのようなものも見え、現代の素材を取り込んでいる事はほぼ確実である。

そうかと思えば平安神宮の応天門(應天門)と金閣寺を合体させたような建物も造ってしまっており、やはりアジア全体を舐めているレベルの杜撰さを披露している。

あまりの杜撰さにAI生成を疑う声も多い。


※:中国地方ですらない、国としての中国にある仏像。実物は左手を浄化の手として挙げ、右手を不浄の手として添えるが、これも左右反転させてしまったせいで全く意味をなさないものになっている。


これらはあくまでも社内で作品のイメージを共有する目的で作られた「コンセプトアート」であり、無断使用なども社内で使用するだけなら問題にならなかった可能性は高い。

……が、定価1万5800円のコレクターズエディションにはゲーム本編ディスクと、「豊臣家」の家紋入りのフィギュアに加え全34枚のコンセプトアート集も収録予定とのこと。

つまりこの著作権ガン無視パッチワークを商品として売るつもりなのである。

一般的にフランスを含むEU圏ではAI技術の悪用に厳しく規制強化に積極的で、日本を始めとするアジア圏は比較的緩い傾向があったのだが、仮にAI生成だとすればそれを真っ向から覆してくれる所業である。


『JAPAN EXPO』での醜態編集

7月12日よりパリにて開催された『JAPAN EXPO』にシャドウズも出展。

しかし、Xのフランス公式アカウントが宣伝ポスト週刊少年ジャンプの漫画『ONEPIECE』のメインキャラクターのひとり・ロロノア・ゾロが所有している妖刀『三代鬼徹』に酷似した刀の画像を投稿。しかも、ゲームプレイ映像で弥助が持っていた刀とは形状が異なるため無断で載せた可能性が高い。(刀自体はおそらくフランスの通販サイトで販売されている三代鬼徹のレプリカと刀掛けのセットとされ、刀掛けの『地水火風空』(仏教の五輪。宮本武蔵の剣術書『五輪書』(出版したのは大坂の陣の後。史実に忠実と語るならこの言葉はコンセプトからは矛盾している。)を構成する章のタイトルにもなっている)という文字まで一致している(同サイトでは同じ刀掛けとセットで『鬼滅の刃』に登場する刀も売られている模様)。)

つまり本作と無関係の品物の画像を自社のブースの宣伝に使用しているということになる。

ONEPIECE』はフランスでも人気作品のはずだが、アカウント担当は気づかなかったのだろうか?

また同じポストに載っている日本人形の人形の画像も、amazonで購入可能な中国製(人形自体は日本風だが、持っている笛は中国の様式)の人形である。(やはり日本と中国の区別がついていない様である。)

なお、上記の小道具について「ブースの展示に使われている」という話もあったり、TikTokで見られる動画においても刀が展示されている光景が映っている一方で、実際に『JAPAN EXPO』に行ってきた人の証言では見かけなかったと言い、会場の取材映像にも刀や人形は映っていないなど情報が錯綜している。あくまでX上での宣伝として使用していた事になるのだが、他作品のものを無断使用していた事には変わりないので充分問題行動といえる



他作品への飛び火編集

炎上は他作品にも及び、ラストサムライ仁王が論争の引き合いに出される事もあった。

そして5月21日のIGN Japanの動画にて仁王とその主人公を話題に出しており、「白人だったらポリコレって言われないんだよね」などと話していた。

しかし仁王は様々な妖怪や魔法みたいな錬金術が登場するファンタジーな世界の物語であり、別に史実アピールをしていない。そしてフィクションだからこそ、関ヶ原の戦いでの問鉄砲のような諸説あるネタも出す事が出来た。

(逆に言えば公式が発言していた「歴史事実を絡めたフィクション」にも「史実や歴史的人物を踏まえて作ったフィクション」にも合わない弥助だからこそ、一般の視点からすればシャドウズの主人公に起用された理由がポリコレしか見当が付かなかったのかもしれない)


因みにラストサムライは日本を舞台に日本人と武士道を偏見なく描こうとしたアメリカ映画の意欲作であり、こちらも史実アピールのないフィクションである。


説明不足の反論や謝罪編集

先述の通りUBIは批判への対策として日本向けの記事や映像では「フィクション」を強調する一方、海外向けには批判に対して「feeding hated(憎悪を感じる)」や「Hateful Acts(憎悪行為)」などと非難している。

これらは騒動にかこつけて開発者個人への脅迫や人種差別などの個人攻撃が行われていることを批判したもの(実際いくつかのUBI社員の個人アカウントが脅迫や殺害予告を受けて削除されている)なのだが、特に日本ではこういった事情が殆ど知られていないため、「批判に対して逆ギレしている」と誤解されてしまっている。(参照



2024年7月8日、遂に先述した「関ケ原鉄砲隊」の無断使用に対して謝罪を行った(参考)ものの、本当にそれだけであって同時に指摘された他多数の問題には言及せず、当該素材すらアートブックからの削除は行わないと宣言し開き直りの態度を見せている。

しかもこの声明を出したのは日本支社である「Ubisoft Japan」のみであり、本家本元フランスのUBI本社や、制作担当たるカナダモントリオールスタジオからは2024年7月現在、特に声明は無い。


フランスの企業に抗議したら日本人が代わりに頭を下げてきた、見方によっては白人の尻拭いを日本人スタッフにやらせたという格好であり、かえってアジア人差別説が強まる事にすらなっている。

この謝罪についてIGNが英語記事で海外にも発信した結果、海外からも「さすがに駄目だろ」「日本人が怒るのは当たり前」「本部が謝れよ」などの批判が集まっている。

ちなみに、このIGNの記事では以前と違って弥助をサムライと呼ばず「real figure(実在の人物)」とだけ説明しており、「実在した黒人の侍」が地雷ワードになったことを認識し始めたことがうかがえる。


更に7月11日、「関ケ原鉄砲隊」の関係者が「絵の削除を依頼した」とする発信を行った(参考)事で、受け入れていただきましたとまで言っていた上記の謝罪文との矛盾も発生。その形式的な謝罪すら虚偽であった可能性が取り沙汰されている。



英字版wikipediaの”弥助”記事の炎上と日大准教授への批判編集

シャドウズには直接関係ない(少なくともUBIが触れたことはないが)が、上記のあまりに史実と逸脱した内容について議論されていた際、英字版wikipediaの記事において日本大学法学部外国科目の准教授、トーマス・ロックリー氏が2015年に自らの未発表の論文を出典としつつ、その内容に沿って史料の文面並べ替えや追記を行っていたことが判明した。(当たり前だが、wikipediaでは「自分の主張を書き込むこと」は禁止事項に該当する。※参考

それ以降も、「出典元を、論文を元に執筆した日本語の一般書籍『信長と弥助』に変更」、「記事内の自分の名前からトーマス・ロックリーの記事に移動できるよう編集」、

「数ヶ月後に発売される『African Samurai』を、英語で初の弥助に関する完全版書籍との触れ込みで紹介」など、自分の名前と自著の売り込みに余念がない…としか言いようのない編集を重ねていた。

※ここで注意すべきは、自著や自分自身のダイレクトマーケティングと言える編集(自分からの発信)はしていても、自身でWikipediaに書き込んだ内容を自著に反映させた形跡は見られない点である。

日本語本の「信長と弥助」は論文がモデルであり、「African Samurai」に至っては論文や日本語本よりも内容が飛躍しており、Wikipedia(論文)の編集内容を反映させたとは言い難い。


なお、日本語で出版された「信長と弥助」は内容自体はまっとうなものだが、資料を基に「足りない部分を自分の想像や空想」を書いている部分が非常に多い小説やエッセイに近い書籍なのに、「ノンフィクションの”歴史本”」として国内外で宣伝されている。

そのため、「イエズス会は奴隷を使うことは普通なかった(補足だが、同じポルトガル人の商人は日本人含めて奴隷を大量に扱っていた)」「(日本の地元名士では)黒人奴隷を使うのが流行った」という記述から『ポルトガル人は奴隷制に反対していたが、日本人の要請で嫌々奴隷を売った』という真偽不明な議論や主張が国内外で発生してしまい、大学准教授による歴史捏造問題として炎上する事態になっている。

当然だが、当人たちはアサシンクリード自体に関わっていないが、上記にある通り、ネットにある画像や情報を鵜呑みにしてUBIが宣伝や制作を行っている節が多いため、wikipediaの自作自演記事を参考に史実と誤認しているのではないか、という流れで炎上している。


それに続き、ロックリーの本を「嘘」とX上で批判したポストに対し東京国立博物館アンバサダーや日本政府観光局特別顧問など複数の肩書を持つ人物が「嘘だった証拠を出せ、出せないなら嘘ではない(要約)」と悪魔の証明を求める形で擁護するリプライをした上に批判コメントは黙殺しつつ自身の主張に合うポストをリポストするということが起こり「やはり白人は自分達の罪をアジア人に擦り付ける気か」と更に炎上が広がっている。

総括編集

繰り返すが、本作の炎上の主な原因は主人公が黒人だからではない


ここまで記事を読んだ人には分かるだろうが、日本人はもともと弥助を嫌ってはいなかったし、歴史を元にしたフィクションで彼が「黒人の侍」として描かれることにも寛容だった。

そもそも日本人からしてみれば、海外の作品に間違った日本観が出てくるというだけならむしろ日本人自らネタにするレベルで極々ありふれた海外あるある話の一つでしかなく、本当にただそれだけならわざわざ騒ぐほどの事態とは到底言えないだろう。

加えて歴代のアサシンクリードシリーズも100%史実に忠実だったわけではなく、例えばオリジンズでは「史実とは違うが、目玉にしたいから」という理由でピラミッドを建造当初の姿で登場させたり、カエサルも言い伝えと違いハゲていなかった。

オデッセイでも女主人公が古代オリンピック(しかもパンクラチオン)に出場するという、あり得ないイベントがあった。

ヴァルハラでも当時のイングランドがあまりに殺風景だったため存在しなかった建物を増やしたり、当時木製だったロンドン橋を石造りにしたりと、ゲーム上の都合や見栄えのために改変されることはよくあった。

更に言えば、シリーズは超古代文明の遺物を巡るアサシン教団とテンプル騎士団との戦いを主軸としており、各作品では「エデンの果実」を始めとして超常的な力を持つアイテムが登場し、オデッセイではミノタウロスなどの神話上の存在も登場するなど、ファンタジー要素も強いのが特徴であった。

なによりゲーム起動時には「このゲームは歴史上の出来事を題材としたフィクションであり〜」という前置きもされている。


しかし今回の場合、日本人だからこそ一発で分かる史実と違う点、そして日本と中国及び朝鮮、さらには東南アジア諸国を混同している点はどう考えてもゲーム的な面白さに繋がらず、ただの調査不足と判断せざるを得ない

その時点で日本人(および一緒くたにされたアジア諸国の人たち)を舐めていると思われても仕方ないことで、それに加えて弥助を伝説の侍などと称したことが多くの人の怒りを買ったと言える。


つまり炎上理由を箇条書きにすると、


1.傲慢と受け取られかねない製作者の発言の数々

2.日本の歴史考証を売りにする姿勢に対して杜撰過ぎるゲーム内容の出来

3.上述したIGNの意味不明な擁護記事や、ウィキペディア編集合戦などの場外乱闘

4.権利侵害


これらの合わせ技により、このような大炎上に至ってしまったのである。

もしもこれらの要因が存在しなかったなら、例え黒人の侍が主人公のゲームを発売すること自体にいくらか不満が出たとしても、現状とは比較にならないほど矮小な規模だったはずである。


注意喚起編集

UBIの所業に対する誇張編集

本件によって某参議院議員まで動き出す事態となったが、その議員へ送られた投書ではUBIのやったことがいささか誇張されている。

例を挙げると、


  • 「黒人侍(ゲイ)」
    • オデッセイ、ヴァルハラもそうだったが、異性愛者としても同性愛者としてもプレイできるというだけで、ゲイと決められているわけではない。
    • また、弥助と奈緒江がLGBTQであると報じたのは海外メディア「ThatParkPlace」の記事だが、記事の元となったUBIのブログでは「恋愛面で2人は様々なタイプの人を惹きつけ、また惹かれていくでしょう」と書かれているのみで、これだけで2人をLGBTQと断定するのは「飛ばし記事」と言わざるを得ない。
  • 「日本では首切りが日常的にエンターテイメントとして行われ」
    • エンタメとは言っていない。
  • 「切腹を強要」
    • 強要されたとは言っていない。
  • 「UBIは『これが歴史的事実、受け入れないのは差別主義者』と発言しています」
    • 別々の発言の切り貼り。UBIが「差別主義者には屈さない」と言ったのは海外で行われたスタッフへの誹謗中傷や人格批判に対するもので、「このゲームは歴史的事実だから批判するのは差別主義だ」と言ったことはない。
    • また批判に対して「これが歴史的事実」だと反論したのも現状確認されていない(上記のブログで弥助を「実在の侍」と表記したり、そう受け取られても仕方ない発言はあったが)。

という具合である。

目を向けてもらうため過激な言葉を盛ったのかもしれないが、こうした誇張は逆に「日本人が発言を捏造して誹謗中傷を行なっている」などと言われる可能性がある。

公的な人物・機関への投書や情報提供は、あくまでも事実ベースで誇張なく、淡々と行うべきだろう。



関ケ原鉄砲隊他、被害者について編集

関ケ原鉄砲隊の背旗の無断使用や、それに対する同団体の対応は上述の通りである。

しかしこれについて「もっとちゃんと声を上げろ」「訴訟しろ」などと同団体を批判する無責任な人が一定数存在し、被害者であるはずの同団体をさらに苦しめる愚行が発生している。

関ケ原鉄砲隊は10数名程度の非営利団体であり、弁護士を雇ってUBIを相手に訴訟などを行うのは現実的ではない。

そもそも同団体はUBIの不注意と無神経のせいで巻き込まれただけに過ぎず、本来ならこの騒動について苦労すべき立場ではない

100%被害者である関ケ原鉄砲隊にこれ以上の行動を求めたり、理不尽な批判を行うのは絶対に止めよう。

はっきり言って、UBI以上の迷惑行為である


また、被害者はこれだけに留まらず、二条城の障壁画の無断使用疑惑について管理者(権利関係の担当ではない)への問い合わせが殺到していたり、「教科書にトーマス・ロックリーの名がある」、「歴史の本にロックリーの小論が掲載されている」という理由で岡美穂子先生の書籍『つなぐ世界史』(二巻 近世)とその出版社への問い合わせや誹謗中傷が起こっているという。『つなぐ世界史』は一般書籍であり教科書ではないのだが、YouTubeの反応集では相変わらず教科書として紹介され、批判の材料にされている。二条城の管理者も、岡先生もUBIとは全く関係のない第三者である。もっともらしい理由を付けて攻撃するのは絶対にしてはならない。



「怪物と闘う者は、その過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ」

フリードリヒ・ニーチェのこの警句を心に留めておこう。



余談編集

  • アサシンクリードにおける日本

『アサシンクリード』の世界において日本というのは何も最近になって始まったものではなく、かなり前の段階から設定は生まれていた。

2009年発売の『アサシンクリードⅡ』ではyonaguni(恐らくは与那国島の海底地形)の名前が表れていたり、2012年に発売された『アサシンクリードⅢ』のオープニング映像においては日本を匂わせる描写もあった。

その時に一緒に映し出されていた絵が古代エジプトのホルスの目ギリシア文字のオメガと神社の鳥居だったため、「オデッセイの次の作品の舞台は日本なのではないか?」とファンの間で考察されていた(実際に発売されたのはヴァイキングの物語であるアサシンクリードヴァルハラだったが)。

アサシンクリードIV』では作中の閲覧できる資料には、デズモンドの先祖が室町時代の日本にもいたことが分かっている。


また、日本が大きく描写されたのはかつて配信されていたiOS専用ゲーム『アサシンクリード メモリーズ』と呼ばれるもので、そこには戦国時代のアサシンヤマウチ・タカが登場していたり、フランシスコ・ザビエルがテンプル騎士団の一人として日本に上陸したり、望月千代女がテンプル騎士となったり、武田信玄がシリーズを通して登場する秘宝「エデンの剣」を手にしていたり、織田信長がその秘宝を手にしたものの最期はアサシンによって暗殺され、豊臣秀吉もアサシンに敗れ、徳川家康がアサシン教団の支援を受けて関ヶ原の戦いに臨む……などなど日本要素がてんこ盛りな内容のものであった(当然日本以外の要素もあった)。

アサシンは信長から奪った秘宝を中国(明)の同胞へ送っているが、この時代の中国はシャオ・ユンが教団を復興させたアサシン優勢の時代だったため、その点で過去作とも繋がっている。

配信時期が短かったためファンの間でもマイナー中のマイナーな作品ではあるが、このような設定が作られたため『シャドウズ』発表時は大いに期待されていた。

実際の『シャドウズ』と『メモリーズ』の繋がりは当然ナシ(公式発表)。どうしてこうなった

ちなみに、アサクリ世界では幕末までアサシン教団と江戸幕府の繋がりは続いており、テンプル騎士団の支援を受けた明治政府によって終わりを迎えるというシナリオになっており、それは別作品(小説。未邦訳であったが近日刊行予定)によって語られている。


その他にも、現代編と呼ばれるパートには日本のアサシンとしてタカクラ・キヨシという大阪(日本支部が大阪にあるため)のヤクザアサシンが登場しており、これまでに未邦訳のコミックや『オデッセイ』(声だけ)、倉田三ノ路によるコミカライズ作品『アサシンクリード チャイナ』にも登場している。ちなみに日本刀を装備している。現代なのに。


ヤマウチ・タカという名前も中々洒落ており、歴代アサシンクリードの主人公と同じく名前に鷹の名を冠している。(外伝的作品の主人公アルバーズ・ミールとニコライ・オレロフ、そして映画アサシンクリードの主人公アギラール・デ・ネルハも同様)

なお、上記に当てはまらない歴代作品の主人公にはカラスオオカミがモチーフになることも。(3の主人公コナーローグシェイが該当)

「何故シャドウズの主人公はヤマウチ・タカじゃないんだ!」となるのは無理からぬ反応であり、これが「女性と黒人」と判明した瞬間から燃え始めた大きな要因となっている。


  • 思わぬ影響

今回の騒動を受けて直近で発売された和風オープンワールドゲー『Ghost_of_Tsushima(PC版)』、『ライズオブローニン』の(元々高かった)株が爆上がりするという謎の現象が起きる。

『Ghost_of_Tsushima』は「日本(とその歴史)が舞台」「ステルスアクション」「海外産」と共通点が多く見受けられ、発売前からも「和風アサクリ」と評されるなど比較され続けてきた。

なお、こちらの作品も発売当初は海外のユーザーからは「日本の歴史に忠実でない」、「日本に配慮していない」などの批判をされた事もあった。

実際、舞台となる鎌倉時代には存在しなかった装束や建築様式が多数登場するものの、これらは史実を理解した上での意図的な演出である事がはっきりと言及されている。

何より本作と違うのは、日本と他のアジア諸国を混同したような描写が存在しない(元寇がテーマだったので、元軍に占領された地域にはモンゴル式のテント等がある)ことで、日本と時代劇へのリスペクト、そして入念な調査を行なったことを証明している。

また、主人公の精神性が侍らしくない点を指摘されることもあったが、彼の精神性のモチーフは鎌倉武士だとされており、海外ではその存在があまり知られていなかったために起きた誤解である。


一方で『ライズオブローニン』の方は自由度が非常に高いキャラクリエイトや史実の捏造と見せかけた徹底した完成度の高い歴史考証の再現から国内外で高い評価を受けている。

なおシャドウズと違ってこちらは弥助以上に資料が豊富な江戸時代幕末を舞台にしている事、製作がコーエーテクモという大手日本のゲーム会社(それも上述の『仁王』や戦国時代や三国志を舞台にした『無双』シリーズなど多くの歴史ゲームを排出)でもあった事からそもそも歴史考証の本気度が違う。

余談だが歴史ゲーが得意なコーエーテクモでも弥助の資料の少なさと黒人差別というデリケートな問題はカバーはしきれず海外でそれなりの批判を食らうことはあった。


  • 署名活動

現在では有志により、本作の発売中止を求める署名運動が立ち上がった。署名サイトの当該ページは以下よりアクセス可能。

https://www.change.org/p/%E3%82%A2%E3%82%B5%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%89%E3%82%A6%E3%82%BA%E3%81%AE%E7%99%BA%E5%A3%B2%E4%B8%AD%E6%AD%A2%E3%82%92%E6%B1%82%E3%82%81%E3%81%BE%E3%81%99


こちらは、弥助に関する日本の歴史捏造発言の撤回をUBIに求める署名運動である。当該ページは以下よりアクセス可能。

https://www.change.org/p/ubisoft%E3%81%AB-%E5%BC%A5%E5%8A%A9%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E6%8D%8F%E9%80%A0%E7%99%BA%E8%A8%80%E3%81%AE%E6%92%A4%E5%9B%9E%E3%82%92%E8%A6%81%E6%B1%82%E3%81%99%E3%82%8B


こちらは、外務省に対してUBIへの抗議を要請する署名。当該ページは以下よりアクセス可能。(こちらは達成済み)

https://www.change.org/p/%E5%A4%96%E5%8B%99%E7%9C%81%E3%81%B8%E3%81%AE%E8%A6%81%E8%AB%8B-ubisoft%E3%81%AE-%E3%82%A2%E3%82%B5%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%89%E3%82%A6%E3%82%BA-%E3%81%A8%E3%81%AE%E8%AA%A4%E3%81%A3%E3%81%9F%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E8%AA%8D%E8%AD%98%E3%82%92%E8%A8%82%E6%AD%A3%E3%81%99%E3%82%8B


なお、外務省はアフリカ各国向けの声明で弥助は侍であると明言している。参照1参照2

ただしこれは2017年に発せられた声明であり、当時とは弥助という人物への評価が変わってきていることに留意するべきだろう。


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