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ヴィッツの編集履歴

2019-05-22 09:20:11 バージョン

ヴィッツ

ゔぃっつ

トヨタ自動車が生産しているコンパクトカーのひとつ。1999年から製造・販売が行われている。

概要

コンパクトで取り回しが良いのが特徴で、初代は作り込みの良さから高く評価され、コンパクトカーブームを起こしたとされている。ヴィッツのプラットフォームを採用した車種も多い。

アクアラクティスなど)

ATCVTがメインだが、グレードによってはMTもある。

メーターは初代と2代目はセンターメーター、3代目はハンドル奥にある通常のメーターである。(2代目は全グレードオプティトロン式で前期型が、後期型がオレンジ色)


なお、ヨーロッパでは「ヤリス」という名称で発売されているほか、オーストラリアでは、初代は「エコー」という名称で発売、2代目以降はヨーロッパ同様「ヤリス」として発売されている。アメリカでは、2代目以降、「ヤリス」という名称で発売されている。さらに、2代目に関しては、ヨーロッパではダイハツシャレードとして売られたことがあるが、これは、ダイハツがヨーロッパ市場から撤退するための準備として暫定的に製造・販売されていたもの。


ヨーロッパ向けにはハイブリッド仕様車が存在するので、アクアはヨーロッパ市場には投入されていないが、2017年1月、日本市場にもハイブリッド仕様車を投入した。

全国5000店舗を抱えるトヨタは販売網の強さから、ディーラーの「ヴィッツにもハイブリッドを!」という要望に応えたという事情もある。

日本市場において、アクアの売れ行きがやや鈍ってしまい、e-powerを搭載した日産ノートに首位を奪われたが、国内シェアは2018年は46%と前年比1%も拡大している。


2代目以降(ただし2代目は一部車種のみ)、フォークリフトメーカーの豊田自動織機に製造してもらっているが、豊田自動織機はトヨタ自動車の親会社である。実はトヨタ自動車自体、豊田自動織機の自動車事業部が分社化して生まれた会社だったりする。


車名の由来

「ヴィッツ(Vitz)」は、英語の「Vivid」(鮮やかな)とドイツ語の「Witz」(機知)を掛け合わせた造語であるが、英語圏では女性への軽蔑表現である「Bit(s)」に聞こえてしまうため、輸出向けにはギリシャ神話の美の女神「カリス(Charites)」の単数形「Charis」からの造語から「ヤリス(Yaris)」という名前がつけられた。

その他、カナダ・オーストラリアでは「エコー(ECHO)」、中国では「Vizi」(威姿)の車名を付けていたが、のちに「ヤリスハッチバック」に変更となっている。


なお現行3代目をもって名称を廃止し、ヤリスに名前を統一する、かも知れないという噂がある。ヤリスの名前で世界ラリー選手権(WRC)に参戦していること(後述)を考えればやむを得ない選択か?


ホットバージョン

昨今のエコカー志向、更に軽自動車の高価格化に伴いチープカーの印象が拭えなくなったヴィッツではあるが、意外にも2代目まで「TRD sport M」というで常売のカスタマイズターボモデルが設定されていた事を知る人は少ない。


3代目前期型ではターボモデルが消滅した代わりに強化スポーツグレードである「G'z」がスポーツグレードのRS(RSそのものは初代途中から設定されていた)とは別に新設定され、更にイギリス向け3ドアモデルにターボを搭載した「GRMN」と、オーリスに搭載された1.8Lエンジン+スーパーチャージャーで武装した「GRMN2」が限定発売された。


3代目が後期型に小変更された際RSとG'zいずれも廃止された。だがトヨタがスポーツカーブランドの「GR」を立ち上げた際に、GR SPORTS "GR"、GR(いずれも1.5L自然吸気)、GRMN(1.8Lスーパーチャージャー搭載)が設定されている。


モータースポーツ

モータースポーツの敷居を下げるべく、2000年からサーキットレースのネッツカップヴィッツレースを実施している。このレースは「日本自動車連盟の競技用日本国内A級ライセンスを持っていれば、ナンバープレートのついた自家用車で参加可能」という、日本のモータースポーツ界ではあり得ないものだった。この手軽さ故に大勢の参加者がおり、全国で年間数百人規模の参戦がある。

またかつてはラリー競技のTRDヴィッツチャレンジラリーも存在したが、2011年限りで事実上廃止された。その代わりに2012年から2015年からはTRDラリーチャレンジが、2016年以降はトヨタガズーレーシング・ラリーチャレンジがそれぞれ開催されており、これらにはこのヴィッツのみのクラスも設定されている。

また、全日本ラリー選手権にも参戦しているが、2017年度のそれ(クラスはJN3)は、「製造元」の豊田自動織機チームのヴィッツと、トヨタの実質ワークスチームであるGAZOOレーシングのヴィッツが1・2位を独占することが多い。

2015年1月にトヨタは「2017年にWRCに参戦します」と発表したが、そのマシンのベースに、このヴィッツを選んだ(故に3代目のフルモデルチェンジが先延ばしされてしまった)。

1年半の急ピッチ開発を経て投入されたこのWRカー、初年度の2017年は準備段階としていたが、2勝を挙げた。2018年はさらに躍進し、3連勝を含む5勝をマーク、なんとF1参戦準備のために第1次WRCラストイヤーとなった1999年以来のマニファクチャラーズタイトルを獲得した。


関連タグ

ブーン/パッソ アクア プラッツ ベルタ ファンカーゴ ラクティス Yaris

カローラ(現行11代目は本車とプラットフォームを共用している)


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