概要
1987年にジャレコより発売された野球ゲームソフト。
ナムコのプロ野球ファミリースタジアム(ファミスタ)の大ヒットを受けたフォロワー群としては最初に発売された作品で、100万本以上を売り上げた。
「バントホームラン」を筆頭にツッコミどころの多さで知られるが、デフォルメではなくリアルな等身大を意識した選手のグラフィック、TV中継風の視点(投手の後方から)や音声合成、プロ野球12球団全てのデータ収録、等々ファミコンの野球ソフトとして初めて実装された数々の先進的な仕様は、現在でも評価されている部分も多い。
それ故に、「この時代にしては良く出来ていた」「思い出のクソゲー」と当時の感想が分かれているソフトではある。
ちなみに膝を付き、その後をホームランを打ったバッターがガッツポーズで駆けて行くAAの元ネタでもある。
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ホームラン競争
1988年、何を思ったかアーケードゲームとして登場する。その名も『燃えろ!!プロ野球 ホームラン競争』で、その名の通りホームラン競争だけをやるというゲームである・・・。
とはいっても、これは景品排出型ゲームであり、ホームランを連続で5回出せば、景品(記念メダルだったらしい)が払い出されるというもの。
しかしながら一発でも失敗すれば終了という高難易度(一応、一発目で失敗した場合は救済措置があり、デジタルルーレットの数字3ケタをゾロ目で止めれば再プレイできる)がために、どんな筐体でも500台は売れるという時代に150台しか売れず、その存在自体が世の中に知られていなかった。
ところが「高田馬場ゲーセンミカド」が2014年より、景品払い出しゲームではなく普通のレトロゲームとして稼働させたことから趣が変わる。
稼働開始当初は、その即ゲームオーバーという¥100を湯水のごとく使うゲームの性質上(一応、1コインで2クレジット分遊べる設定に変更されてるが)、全く見向きもされなかった。しかし、偶々どこぞかの倉庫から『燃えプロ』のオフィシャルTシャツが見つかり、それをホームラン競争の勝利者に進呈するとしたあたりから様相が一変、更に大会イベントを開催するようになってからというものプレイヤーが続出。更に、景品が無くなっても各チームでの攻略を目指す者が現れ、そのゲーム時間の短さも相まって、ミカドでの月の売り上げが1位になるという、ミカドらしいというか常軌を逸した結果を生んだのである。
結果、2015年7月にマインドウェアがアプリゲームとして配信を開始するのだった・・・。