カードテキスト
通常モンスター
星7/闇属性/機械族/攻2000/守2300
スロットに揃う数で能力を変化させる事ができるという機械。
概要
何故かスロットマシーンの意匠と名前を盛り込まれた二足歩行式の戦闘兵器。ある意味それらしい金色に輝くゴージャスなボディが特徴で、右腕にはエネルギー弾を撃ち放つプラズマ・レーザー砲を搭載している。一方の左腕は自らのスロットを回すレバーを動かすために存在する模様。
原作ではリボルバー・ドラゴンに次いで城之内を苦戦させたキースの主戦力モンスターとして登場。フォルム通り彼らしい派手な機械族モンスターであり、キースのイカサマや他のカードとのコンボで戦力を増強し、レッドアイズ・ブラックメタルドラゴンとギリギリの攻防を繰り広げた。
しかし、そんな原作での活躍とは裏腹にOCG化されたこのカードに待っていたのはあまりにも残酷且つ悲惨な運命であった。このモンスター、特徴を深く掘り下げようとすればするほど次々に欠点が浮かび上がってくるのである。
まず、レベル7の通常モンスターなので召喚に2体のリリースが必要となるが、そのステータスは残念ながらその手間に見合うほどのものではない。というか攻2000守2300は「控えめ」なんてレベルじゃないほどに低く評価に値しない。しかもこのカードが登場した時点で既にリボルバー・ドラゴンやTM-1 ランチャースパイダーがOCG化されていたため、機械族モンスターとしてはどうしても彼らと比較されてしまうという強烈な逆風を受ける羽目に。デビューの時点でこの有様だったのだ。
だが世の中には低ステータスで活躍しているバニラカードなんてごまんとある。しかしスロットマシーンAM-7は特に所属する特殊カテゴリーは無いのでサポートカードの範囲も限られている。かといって融合素材に指定されていたり、完全専用のサポートカードが存在したりする事も無く、このカードだからこそ任せられるという仕事がほとんど見当たらない(後に原作にてコンボに利用された7カードがOCG化されたが、これも機械族全体の汎用サポートカードとなっており、やはりこのカードでなければならないという理由は無い)。これは近年になっても全く変わっておらず、一向に使いどころが増えていないのが現状である。
まあバニラカードなのでサポートが豊富であり希少な最上級機械族バニラという点もあり別に全く使えないというわけではないのだが、いかんせんライバルが多すぎる。☆7・闇属性・機械族…どれを選んでも優秀なライバルが多く、競合するものばかり。他の低ステータスバニラカードにありがちな完全上位互換がいないのがまだ救いだろうか。
これほどの八方塞がりぶりだが、原作出身のカードだからなのか、初登場時はなんとウルトラレアだった。そんなところでリボルバー・ドラゴンと同格になってどうする。TM-1 ランチャースパイダーなんてノーマルだったのに。
そしてその出身はなんと遊戯王でも類稀なレベルのぶっ壊れパックMagic Ruler -魔法の支配者-。後に多くの禁止・制限カードを排出し、制限改定にかからなかったものですら当時の環境レベルだったり後進に類似カードが多数登場するような遊戯王に大きな影響を与えた強カードまみれの同パックだが、特筆すべきなのがそのほとんどが低レアリティであったということ。TCGにおいてのカードの強さとレア度は必ずしも一致しないという例の一つと言える。
ちなみにこのカードとほぼ同等のステータスを持つ通常モンスターとして、岩石族のストーン・ドラゴンが存在する。こちらも登場時点から現在に至るまでほとんど活躍を見込めないカードであるが、初期のゲーム版遊戯王においては比較的手軽に召喚できてそれなりの戦闘力を持つカードとして割と重宝される存在だった。限定的ながらも現実的な活躍の場があったストーン・ドラゴンと、原作にて見せ場を作ったスロットマシーンAM-7。一応は両者共に完全な日陰者というわけではなかったのである。