概要
安田さんリバースとは、「水曜どうでしょう」と「ハナタレナックス」で安田顕がやらかした放送事故のことである。
伝説の始まり~『水曜どうでしょう・対決列島』篇~
事件が起きたのは、水曜どうでしょうの企画、「対決列島」中の岩手での対決であった。
「対決列島」は、鈴井貴之と大泉洋が「ミスターチーム」に、藤村Dと安田顕が「魔神チーム」に別れ、通過する都道府県の名産品(主に甘いもの)を早食いし、勝った都道府県の面積をポイントとして奪い合う企画で、岩手では小岩井牧場にちなみ「牛乳早飲み対決」となった。
牛乳の早飲みを得意と意気込む安田さん。事実、一本2秒の速さで飲みきり
逃げるミスターチームと並んだその時だった。
残り3本で牛乳が口からこぼれだす。
残り1本でついに鼻から噴出。
そしてラスト1本は完全に口から零れ落ちる。
それでも安田さんは「全部飲みました」と言わんばかりに胸を張った。
そして高らかに胸を張る一方、その顔は鼻から噴き出た牛乳と臨界間近の体が相まって
盛大に吹いたのだった。
魔神チームの敗北となったが、安田さんの努力と威厳(と恐らくだが岩手県の中々なポイント数)もあることから
藤村Dは自らに不利な条件を付けた再戦を申し込む
序盤は藤村Dの驚異のリードがあったが、1回目の試合でのダメージが癒えてなかった安田さんは
ペースが上がらない上、2本飲み干した時点で早くも限界の兆候が現れ牛乳が口からこぼれだしてしまう。
その間にミスターチームが勝ち、安田さんは一気に放心状態となる
そして静かに瓶を置き、カメラから遠いところで
盛大にリバースをしていた一人の漢の姿があった。
こうして、漢は岩手の地で儚くも盛大に散ったのであった・・・
ありがとう、安田顕。
(※念のため言っておきますが、安田さんは牛乳を吐いただけです)
この件を制作側が知っていたかどうかはわからないが安田氏出演の朝ドラ『なつぞら』34話にて登場した、バターを使った新作お菓子『バター煎餅』の形がミルク缶だった。
ちなみに、実在するバター煎餅の形は普通の煎餅と同じように丸い形である。
悲劇再び~『ハナタレナックス・夏の牧場バトル』篇~
岩手の合戦から2年後、同じHTBで放映中のTEAM NACSの番組「ハナタレナックス」でも牛乳早飲み対決が行われた。
その回は森崎博之がメインを務める企画、「夏の牧場バトル」の最終種目、「新鮮牛乳早飲みバトル」での事である。
因みに企画が行われた場所は森崎の親戚が経営している牧場。
「夏の牧場バトル」ではいくつかの「競技」を行い、その成績によってポイントが追加される形式だが、案の定大泉、戸次、音尾の3人よりポイントが低かった。
ちなみこの種目のルールは「制限時間内に机上にあるコップに入った牛乳(1ℓ)をたくさん飲んだ方が勝ち」というもの。牛乳1杯につき1ポイントである。
そして森崎のスタート合図と同時にヤスケンは1杯飲みきる。牛乳を鼻や口から漏らしつつも、2杯、3杯と順調に飲みあげていく。
だが7杯目を飲んだところで異変が生じてしまい、早速リバースしてしまう。
対決列島での前科を目の当たりにしていた大泉に
「毎回こうなんだってこいつは!」
「お前の、お前の牛乳の早飲みは、必ずそれだ!」
などと言われるが、「吐いちゃってもOK」というルールだったため、はたから見れば情けない顔をしながら「俺、がんばるから」などと言い、時々リバースを続けてもなお着々と飲み続ける。
だが、やはりというべきか、最後の最後でこれまたすごい音を出しながら大リバースをかましてしまった。
そして結果発表、他のメンバーはいろいろな要因(単純に飲むのがキツかったのももちろんだが、半分以上はすぐそばで飲んでは吐くを繰り返すヤスケンに対し、爆笑したりツッコんだりで勝負に集中できなかったためである)もあって5~7杯が限界だったものの、ヤスケンは脅威の16杯を記録し、結果総合優勝に返り咲いたのだ!
その時、その姿を見ていた戸次重幸(当時:佐藤重幸)と大泉洋によって「安田を経て、大地に還る」という名言が生まれた。
完全に余談だが、戸次と大泉は安田の逆転優勝によって同率最下位となり、罰ゲームとして厩舎の掃除をさせられた。
その際、戸次は「あの顔デカ(=森崎)、絶対殺(や)るよ、俺」と怒り全開の愚痴をこぼした。
二度あることは何とやら~『ハナタレナックス・ハナタレ高校ラグビー部 沖縄遠征スペシャル3』篇~
その後、沖縄でのロケでは体にいいのだが途轍もなく臭くてマズイ「ノニジュース」の早飲みがあった。
この時メインを務めたのは大泉洋であり、開始前に「ノニのリバースが見れる」と早々に話題を振っている。
最初こそ物凄い速度でノニジュースを飲みほしていくが、「全く味わっていない」ことに気付いた大泉に「一度口の中に貯めてから飲むように」と指導を喰らう。
だが、その後も「ヴェーーー!!」と呻きつつもなんとノニジュースを瓶一本完飲してしまい「ノニジュース一本空けちゃって大丈夫ですか!?」と心配される。
この迫力に同時進行で海上で高速疾走するゴムボートにしがみついていた佐藤(チーム戦でゴムボートからパートナーが振り落とされる前にどれだけ飲めるのかというゲームだった)は全く注目されず、戻ってきた佐藤も安田が瓶一本空けてしまったことを聞いて愕然としていた。
大泉「健康すぎて不老不死になっちゃった・・・。」
だが、役を入れ替えて佐藤が飲む番になると、当の佐藤が二杯以上飲めれば勝利なのに一杯も飲めずに轟沈するというお約束のしょぼさを発揮してしまうという無碍エピソードが展開されてしまう(40秒弱は猶予があったにも関わらず0杯という事態には安田も困惑した)。
瓶一本空けた上におろおろしてしまうほど時間が余っていた安田の奮闘も虚しく罰ゲームとして残ったノニジュースを二人で飲み切らなければならなくなってしまった。
佐藤は罰ゲームでも即リバースしてしまったが、元々ノニジュース一本空けてすぐにゴムボートで振り回されてすこぶる調子が悪かった安田も貰いリバースしてしまい、明らかに一杯よりも多い量をリバース、ノニジュースもまた安田を経て、沖縄の大地に還ってしまった。