CV:小形満
概要
主人公・星奈ひかる父方の祖父。
厳格で堅物な性格で、家族や周囲の人々に対して愚痴ることが多くその態度を隠そうともしない。
孫娘のひかるに対しても普段から厳しい態度をとっており、朝の挨拶も「おはよ~!」などと軽いノリというだけで不快感を示し、わざわざ「おはようございます」と言い直させる程。
現実主義で安定な人生こそ良しとする考えから、「やりたいことで生きていく」というライフスタイルに対する偏見が非常に強い。
当然ながら、ひかるの母の輝美が何年も連載を持ててないのに漫画家の道を今でも諦めずに頑張っていることは良くは思っていない。それどころか、ひかるが星座や宇宙に熱中していることもあまり良く思っていない。これはひかるが科学への使命感を持って星座や宇宙に取り組んでいるのではなく、ただ楽しいからという浮ついた気持ちでやっていることに苛ついているようだ。対照的に寛容な妻の陽子に対して「お前も甘いな」と苦言を呈している。
ただし、良くは思っていなくても、禁止したりとかそういうことはしない。ことあるたびに一言二言皮肉めいた文句を言ったら「フン!」と鼻を鳴らして距離をとってしまうようなめんどくさい小舅である。
古格な価値観を持つ春吉だが、彼が一番大切にしている考えは「家族は一緒にいるべき」というものであり、ひかるや輝美も家族として一緒にいてくれるのだから、彼女たちがやりたい事もある程度までは認めないといけないという思いもあるようだ。
一方、実の息子の陽一に対しては「育て方に問題があった」と嘆くまでに失望を抱いている。
これは陽一が家族と一緒に暮らせる安定した大学教授の仕事を捨ててフリーランスの研究者となり、殆どの月日を趣味を兼ねたフィールドワークに費やして帰ってこない奔放な生活を送っている事に原因がある。この事は春吉にとっては「自分の夢のために家族を捨てた」としか思えず、とても許せるものではなかったのである。
第23話の七夕の日に一年ぶりに再会した時にも、なんとか仲直りしたい息子の陽一の気持ちをよそに、春吉はろくに口を利かず嫌悪感を見せていた。
しかし、その根底には「息子の我儘のせいで嫁と孫に寂しい思いをさせてしまった」と言う負い目もあるようで、単純に価値観の相違による嫌悪だけではなく、輝美とひかるを思いやってのことでもある。
同話では息子と一緒に過ごすのが嫌であった事から、家から抜け出てしまい、それをテンジョウに付け込まれてノットレイにされてしまうが、プリキュア達によって救われた。
そこへやって来た陽一からプリキュアたちが身を隠したので、プリキュアたちに代わって陽一に介抱されることに。当初は口を利くのも肩を貸されるのも拒んでいたが、さすがに一度怪人化した疲労は尋常ではなく、結局陽一の肩を借りて帰った。
安定しない仕事をしてはいても頼り甲斐はある息子の姿を見て「育て方に問題があった」という考えを思い直し、また夜のバーベキューパーティでララから「父親と一緒にいるひかるの姿が楽しそう」と諭された結果、多少は態度が軟化。翌日の旅立ちを僅かだが見送っている。
なお、空見遼太郎とは旧知の仲で、互いに「遼ちゃん」・「春ちゃん」と呼んでいる事から幼馴染みである模様。
余談
プリキュアシリーズにおいて主人公の祖父に当たる人物としては珍しく健在な上(どういうわけか既に亡くなっているパターンが多く健在なのは坂東宗吉以来)、配偶者と共に登場するのはシリーズ初。