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俺のイカした概要だ!編集

CV:リチャード・ホワイト松本宰二

ディズニー映画美女と野獣』のキャラクターで、原典には存在していないオリジナルでもある。


ベルと同じ町に住む若者で、ハンサムで男らしい整った外見、そして気さくで陽気な性格から村の住人や村娘からも好かれているが、その本性は礼儀知らずで傲慢な自惚れ屋という、本作におけるディズニーヴィランズ。ちなみに、足が臭い。


が大好物で、幼少期から1日4ダースも食べていたのが、現在の彼の逞しい肉体を作ったらしい。ちなみに大人になってからは5ダース(60個)食べている。

首を膨らませてベルトを引きちぎったり、卵をジャグリングして殻ごと丸呑みにするという奇怪なデモンストレーションを得意とする。


村一番の美女であるベルに惚れ込んでおり、あの手この手を使って彼女に迫っているが、粗暴な上に、女性蔑視的な考えからベルの趣味を理解しようとせず、彼女の父のことをバカにしたりしているため快く思われていないばかりか「死んでも結婚なんかヤダ」と言い切るまでに軽蔑されており、悉くアタックをかわされている。

加えて、彼自身はベルのことを心から愛しているわけでもなく、自らの将来のトロフィーワイフにしようぐらいにしか思っていない


野獣がベルに愛されたことを知って嫉妬し、野獣の元から戻ってきたベルと父親を自宅の地下室へ軟禁し、野獣を抹殺すべく村人たちを扇動して城へ夜襲を駆けに向かう。


そしてベルが城からいなくなったショックでふさぎ込んで戦意を失っていた野獣を徹底的に痛めつけるも、ベルが駆けつけたことで正気を取り戻した野獣の反撃にあい、バルコニーでもみ合った末に追い詰められ、命乞いをする。野獣が殺すことを思い止まったため、その温情に付け込んで背後から脇腹にナイフで突き立てるも、はずみでバルコニーから崖下にまで落下し死亡した。


やっていることは悪辣で粗暴だが、魔術などの非現実的な手段などとは無縁のごく普通の人間であり、村人たちには好意的に思われていることや、前半における愛すべき馬鹿的な豪快な振る舞いから、彼が本作におけるヴィランズだと気付かなかった人は意外に多い。彼の顛末を考慮するとベルに執着さえしなければある意味人生の勝ち組だったと言えなくはない。



実写版の俺も見てみてくれ!編集

上記のリメイクに当たる実写映画版『美女と野獣』では、『ワイルド・スピード』シリーズのオーウェン・ショウなどでおなじみ、ルーク・エヴァンスが演じた。


戦争帰りの元軍人という設定が追加され、銃を常に所持している。


ベルの父親だけでなく街に住む物乞いの女性・アガット(正体は魔女)を嘲け、自身との結婚を拒むベルに対して「婚期を逃した女は皆、最後は物乞いに落ちる」と脅すなど、リメイク元に比べて、女性、変人を蔑視する態度が露骨になっている他、野獣の城に囚われたベルを救出しようとするベルの父親に、初めはベルとの結婚を認めさせる為の下心から協力しようとするも、自身の粗暴な振る舞いを見かねて「娘との結婚は絶対に認めない」と宣言したベルの父親を、森に放置して狼の餌にしてしまおうとするなど、よりヴィランズらしい俗悪的な性格が強調されているが、そうした傲慢且つ冷酷な態度の一因が戦争で負ったPTSDによるものである事を示唆させたり、(『ベルに良いところを見せたい』という意図を含めつつも)彼女の趣味である読書を理解しようと努める、花束を贈る、彼女に嫌がらせをしていた街の住人達を威嚇射撃で退散させる(未公開映像)など、ナルシスト一辺倒だったオリジナル版に比較して、多面的な描写が加わっている事で単純な悪党とも評しがたい一面も見せている。相棒であるル・フウからはその短気や蛮行を諌められていたが、聞き入れる事はなかった。(監督やキャストのインタビューなどでル・フウはガストンに対し憧れを超えた愛情に近い感情を抱いていた事が示唆されている)


クライマックスではリメイク元と同様の経緯で野獣との一騎打ちに挑み、前述した銃で野獣を撃ち、致命傷を負わせるものの、直後に城の崩壊に巻き込まれ、足場が崩落し墜死した。


日本語吹き替え版で吹き替えを担当したのは、かつて劇団四季に所属し、美女と野獣の公演でガストン役を演じた吉原光夫

映画本編でも惜しみなくその歌声を披露した。



俺の活躍たくさんの余談も見ろ!編集

彼の造形に直接影響を与えたのはジャン・コクトーによる1946年の実写映画に登場するアヴナンという登場人物とされているが、18世紀末のド・ジャンリス伯爵夫人による舞台化の際に既に似たような設定の登場人物の追加(ハンサムではあるが心の冷たい求婚者)がなされている。それも『女を魅きつけるあらゆる魅力を備え』つつも『人の気持を推し量る能力に欠けており思いやりにいたってはなおさら』で『見どころなど何もない無知な田舎者』(ベッツィ・ハーン著,田中京子訳1995『美女と野獣[テクストとイメージの変遷]』より)というガストンに酷似した設定なのが興味深い。


ちなみに制作当初の段階では、ガストンは既に存在こそあったものの、作中のようなメインヴィランになる予定はなく、本編未登場のベルの叔母がその役割(ベルの父親を狂人扱いして精神病院に入院させようとする、村人達を焚き付けて野獣討伐をけしかける、等)を担っており、ガストンは『ベルの叔母がベルの結婚相手として連れてきた、ハンサムだが貧弱で臆病者な頼りない婚約者』という設定であった。それでどうして劇中のようなキャラ変をしたのだか…


なおガストンの生死は目に映る髑髏から示唆されているという話は有名…なのだが、実は当初は谷底に転落した後どうなったかも描写がある予定であった。なんと谷底に腹をすかせた狼たちがいっぱいいて…というものだったが流石に動物が人間を襲う、というのはディズニーとしてはグロテスクだったそうで、この最後はのちにスカーに引き継がれた。


キングダムハーツ2の『ビーストキャッスル』に登場するボスハートレス『ダークストーカー』と『ブラックソーン』は一説には「このガストンを意識しているのではないか?」という説がある。このハートレスは何かに取り憑く第1形態から本体に変わるとうって変わってまるで獣の様に暴れ回る対極的な性質を持っており、『理性や地位、カリスマで着飾っているが本性は欲深い獣』という点でガストンを皮肉っているのでは無いかと言われている。


なお、ディズニー・アニメ版以前にも「美女と野獣」は様々な映画会社によって実写化がされているが、その中にはガストンに相当するキャラと野獣を同じ役者が1人2役で演じているという作品まで有る。(ガストンに相当するキャラと王子様に戻った野獣は、髭の有無以外は同じ顔)


関連タグも見ろ!編集

ディズニー ベル 悪役 ディズニーヴィランズ 人面獣心 ジョック


類似キャラクター編集


ディズニーヴィランズ編集

クロード・フロローノートルダムの鐘のキャラクター。彼はディズニー作品の中でも稀有な自分が悪だと気づいていない悪役であるが、ガストンは彼のように「自分こそが正義」と大っぴらに口に出す事こそないが、劇中の行動や思想を本質的に見れば、彼とよく似たものであり、最終的に建物から転落して死ぬ末路も共通する。


ハンス・ウェスターガード…『アナと雪の女王』のキャラクター。気さくで人々から愛されている所が似ているが、礼儀知らずのガストンとは対照的に紳士的。しかし彼も同じく、心の内に歪んだ欲念を隠し持ったヴィランズである。


アシュトン・バルガス…『ツイステッドワンダーランド』に登場する、ガストンをモチーフにしたキャラクター。

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