ラテンアメリカ

らてんあめりか

アメリカ大陸のうち、ラテン語を母体にした言語（具体的にはスペイン語・ポルトガル語）が公用語である国・地域。

おもに以下の国・地域を「ラテンアメリカ」とよぶ。

• 旧スペイン領で、スペイン語が公用語である北はメキシコから南はアルゼンチンまでの18か国、およびアメリカ合衆国の自治領であるプエルトリコ。
• 旧ポルトガル領で、ポルトガル語が公用語であるブラジル。

なお、プエルトリコ以外のアメリカ合衆国内にもスペイン語使用者が多く住んでいる。また、ハイチ、カナダのケベック州、カリブ海のフランス領の地域で公用語として用いられているフランス語もラテン語を母体にした言語である。だがこれらの国・地域は、通常「ラテンアメリカ」には含まない。

以上「ラテンアメリカ」は、主に文化的共通性に着目した用語であるが、これとほぼ重なる国・地域を指す地理的概念として、以下のものがある。

• 中南米：アメリカ大陸のうち、（厳密には）グアテマラ以南の地域。メキシコは本来北アメリカに属するが、文化的共通性から、しばしばこの「中南米」に含まれる。
• 南アメリカ：アメリカ大陸のうち、パナマ以南の地域。