概要
96回目となるコミケの事。夏コミである。2020年に東京オリンピックがあり、それに伴う東京ビッグサイトの利用制約期間で東展示棟が使用できないため、コミケ史上初となる4日間の開催となる。
また、元号が令和になって初めてのコミケでもある。
今回からの変更点
- 会場が2つに分割される。西展示場および7月に完成した南展示場が即売会会場となり、青海展示場は企業ブースとなる。美波館は空調効果が高く、人によっては肌寒いと感じる程で、晴海時代の新館2階を思い出す古参も。青海の武骨な造りや先に供用を開始して今回は五輪準備のため使用不可能な東館7・8ホールと合わせて晴海の記憶を呼び起こされた参加者もいたようだ。そして食事やトイレの状況も晴海のようなものに……
- 有明・青海間は遊歩道が整備されておりコスプレでの移動も可能なほか、無料シャトルバスが運行する。
- 参加サークル確保のため3日間から4日間となる。
- 運営費の増大対策として(企業ブースも含め)入場の際に日にちごとのリストバンドが必要となる。紙のカタログに付録としているほか、有料で販売する。DVDカタログやWebカタログには付いていないので注意。そのため冊子版カタログは売り切れ(と転売)が続出し準備会が在庫のある書店情報を募る事態に。
- リストバンドの色は1日目:緑,2日目:青,3日目:赤,4日目:黄。サークル入構証など含め、この色は各日の『やばさ』を表していると冗談まじりに語られており、3日目と4日目の色が逆ではないかとも囁かれていたのだが……後述。
- 入場が有料化するのはコミケットスペシャル以来。
- その一方、貧困層をバッシングする書き込みがあった。但しリストバンドは必須というわけではなく、あくまでも規制時の待機時間短縮がメインで、なくても規制解除時には入場可能。言うなれば夢の国のファストパスや映画スタジオのユニバーサルエキスプレスみたいなもの。
- 警察からの強い要請で手荷物確認が行われ、さらに京都アニメーション放火事件により厳格化された。
3日目問題
参照→3日目の一般参加者入場についてのお詫びと4日目の対応方針(コミケット公式サイト)
サークルエリアと企業ブースが分担されたことによる混乱は特に見られなかった。が、あろうことが3日目が未曾有の事態に陥った。
史上最多の徹夜組
1日目と2日目はジャンルの影響か、徹夜組はそこまで多くなく、各日2000人ほどであり影響は見られなかった。
だが、3日目にはなんと6000人もの集団が始発前に殺到。当然始発組がまともに待機できる場所がなく、コミケ運営は入場規制をかけやむを得ず臨時待機場として確保していた東駐車場へ誘導。
これが阿鼻叫喚の地獄の始まりだった・・・
灼熱地獄の東駐車場
しかしながら、入場者は増える一方で列を捌くのは困難を極めていた。
長大化した列は(最近では毎度の事ながら)準備会が確保した列用地に収容しきれないほど膨張した。
そんな中、11時過ぎに入場規制を解除。東駐車場で待機させていた参加者を残して。
なおこの東駐車場、長時間の待機を想定していなかったためか、AEDや救護ブース、飲料販売ブース等の設備を設置していなかった。そんな状況下にもかかわらず12時過ぎまでも放置した結果となり、数人が熱中症になり救急搬送される事態になった。
当然ながらこの事態はイレギュラーであり、運営も対応に最善を尽くしていたが、この事態を問題視して謝罪すると同時に4日目の対応や設備を強化。4日目は大きな混乱が起きることなく終了した。
アフターレポート
準備会発表の来場者数は以下の通り。
1日目:16万人
2日目:17万人
3日目:20万人
4日目:20万人
全日計:73万人
延べ人数ではあるが、全日程入場者数がついに70万人を突破した。
関連項目
コミックマーケット95→コミックマーケット96→コミックマーケット97
【略称タグ】c96