概要
本来はアマチュアイベントである即売会などで、出版社や制作会社といった企業が商品を出店するブース。
新人作家の発掘(スカウト)や、持ち込みの相談を行うこともある。
コミックマーケット
コミックマーケットでは「プロとアマの交流の場」としてビッグサイトがオープンした1996年から本格的に開始される。2015年までは西4階の西3・西4ホールで行われているが、近年ビッグサイトの拡張工事で流動的になっている。
コミックマーケット96では工事との兼ね合いの都合上、有明からおよそ1.5km離れた青海展示棟で開催された。
2023年のコミックマーケット102以降は西3・西4ホールに加え新築された南4階(南3・南4ホール)で開催される。
入場者数が3日間で延べ60万人というコミケは企業にとっても最大のPRの場となっており、そもそもアニメやゲームなどオタクとは無縁だった会社も出展するケースが多く、よくわからないままに圧倒的来場者だけを見て申し込んでしまった企業や自治体が悲喜こもごものドラマを繰り広げてしまうことも。
このほか企業ブーススペースへの配置以外でも、キャラクターATMやアニメコラボフードなど特殊な形で出展する企業も存在し、サークルスペースよりも自由度が高いカオス空間が繰り広げられる。
企業ブースへの参加は莫大な参加費(その収益の多くは警備に割り当てられる)にもかかわらず、サークルより倍率が高くなると言われる。そのため落選をネタにした壁広告を出すメーカーも。
なお、落選してしまったエロゲメーカーがコミケ前日に開催するのが秋葉原の電気外祭りである。
他方、企業ブースを訪れるコミケ参加者の中には最初から企業ブースのみを目的として来場し、同人誌や同人グッズなどには全く目もくれない者もいる(通称「企業専」)。
その一方で「コミケは商業イベントとは違う」「アマチュアのためのイベントであってほしい」と考え、どうしても商業的な思惑が絡む企業ブースの存在に懐疑的なコミケ参加者もいる。