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概要

コミックマーケット参加者によって繰り広げられる高度な情報戦の一種である。

というのも魔法少女リリカルなのはのグッズを扱う企業ブースはここ数年皆勤で、毎回新グッズを引っ提げて参戦するのだが、なのはブースは毎度毎度壮絶な行列が形成される。なのはグッズを手に入れたければ肉体戦に加えてこの情報戦をくぐり抜ける必要がある。

起源

2006年夏コミの魔法少女リリカルなのはA's企業ブースではCDと抱き枕カバーを販売していた。

しかしブース側が転売ヤーの存在を考慮せず、「お一人様○点まで」の購入限界を設定し忘れるというミスを犯したために、多くの転売ヤーが在庫を掻っ攫い、結果として列に長時間並んだ本当にグッズが欲しかった一般客の手にグッズが行き渡らないまま完売となってしまい、早くから並んでいた参加者を阿鼻叫喚地獄に突き落とした。

そしてこの時某巨大掲示板「抱き枕カバーが売り切れたことを知った男が、『定価(7,500円)の3倍出すから売ってくれ』と絶叫している」「男が熱射病で倒れたが、嘔吐しつつ地面でのた打ち回りながらもまだ叫んでいる」「ゲロまみれで叫び続けた挙句、搬送された」という嘘か本当かはわからない壮絶な報告が書き込まれ、これ以降当該スレッドには毎年のように嘘か本当かはわからない悲惨な報告が書き込まれるようになったのであった。

残酷なのは戦争

2008年6月23日の朝日新聞夕刊の戦争に関する記事の見出しなのだが、この見出しだけを切り出した画像がネット上にアップされるとこれらの情報戦を簡潔かつ、完璧に表した名文として大ヒット。以後なのは完売を指す一つの名称として定着した。

(以上ニコニコ大百科当該項目より引用)

完売の時代も過去のものに

しかし2014年夏コミ。その伝説にも終止符が打たれた。

ツイッターに、完売しなかったという報告が寄せられ、

時代の流れを印象付けさせた。

しかし……

○○完売と言うテンプレは存在しており、○○に他作品の名称を入れると言う情報戦自体は引き続き展開されると考えられる。

令和になり・・・

2024年12月29日、コミックマーケット105初日。日付が変わった直後にリリカルなのは20周年記念完全新作の制作が発表され、夜が明ける前から『なのは新作』に混じって『なのは完売』の投稿が多数行われており、「来年のコミケは『なのは完売』が(本当に)復活するっ!!」という期待も高まっている。

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