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PIXIS(自動車ブランド)
名称は英語「Pixie/Pixy(いたずらな小妖精)」からの造語。
設立の経緯
2000年以降、国内の新車販売台数が伸び悩み、少子高齢化もあって減少の一途をたどっている。その一方で税制面で有利な軽自動車はその販売台数を維持し続けており、2017年度では実に4割という圧倒的なシェアを誇っている。
トヨタは設立以来軽自動車を一切製造しておらず、長らく販売もしていなかった。
2002年にスズキより供給されたMRワゴンのOEM車、日産モコの売り上げが非常に好調だったこともあり、1998年より子会社となったダイハツから軽自動車を供給してもらうという案は出ていたが、ダイハツ側の販売台数への懸念から実現しないままでいた。
しかし2010年、ディーラーからの強い要望により遂にダイハツがトヨタへのOEM供給に合意、2011年9月からピクシスシリーズの第一号「ピクシススペース」が販売されることとなった。
ダイハツとの棲み分け
予てから要望が強かったトヨタブランドでの軽自動車販売であるが、やはり販売台数への懸念からかその販売に関する制限は大きく、
・広告活動の制限(TVCM不可)
・一部地域除き「カローラ店」「ネッツ店」のみで販売
・ごく一部定められた「ピクシス・ステーション」以外での新車展示不可
・独自グレードの設定不可、選択可能グレード・カラーの制限
等様々な制約がある。元よりOEM供給とは一部車種除いて
「普通車しか販売していないと軽自動車を欲しがっている客を突っ撥ねるしかできない」
「関連会社で働いており自社の車しか買えないが、立地や金銭的な事情で軽自動車が欲しい」
「できればお得意様との取引をセカンドカーでも続けたい」
といった内部事情が絡んでいるため、上記の制限はトヨタとダイハツの関係に限らず自動車業界に於いて一般的なものである。
事実トヨタの販売力を考慮するとその販売台数は奮っているとは言えず、2017年度の新車販売台数は商用車含めダイハツ60万台に対してピクシスは3万台程度、ピーク時でも4万台程度に留まっている。この販売台数は同じくダイハツより軽自動車の供給を受けているスバルと大差なく、トヨタと同様に普通車を中心に販売して軽は全車スズキのOEMに頼っているマツダにも劣る数字である。
車種数が違う為一概には言えないが、完全子会社として相応の譲歩をしていることが伺える。
車種
いずれもメーカー・車種のエンブレムが変わっている以外の差異はない。