概要
元は名前通り、西武鉄道のターミナルデパートであったが、西武鉄道から切り離されたセゾングループに属した。小佐野賢治から隣接する丸物を買収し、パルコと呼んだ。これはまた渋谷進出のきっかけの一つにもなった。
その後、セゾングループ解体後はそごうと経営統合し、さらには2006年にセブン&アイグループ入りした。業績不調の原因としては、単純に体質が古すぎた事と、事業整理だけを行い、肝心の売り場に関しては改革に失敗して、顧客のニーズに応えきれなかった部分が大きい。2000年には経営破綻して池袋店を債権化するなどの事態もあったが、この頃でも対策を行っていれば現在のような事態には至らなかったのである。
結果、売り上げに関しては伸び悩み、有楽町の様な都心も含めて数多くの店舗が閉鎖するに至った。基本的な売り場の構成には2000年代より変化は見られていない。また、従業員の多くが低賃金の非正規雇用で構成されていた時代があり、労働環境が劣悪の上に疎外感で苦しむことが多く離職も早かった。大手の座に胡坐をかいていた事は事実であり、グループの滅亡に関してはむしろ必然だった。
セブン&アイグループに併合される前にはイトーヨーカドーを下に見ている社員も当然多かったが、まさか買収されて同じ傘下に置かれるとは夢にも思わなかっただろう。
ちなみに
西武鉄道の堤家支配がなくなり電車からも旧社紋が消えてゆく中、西武百貨店池袋本店にある銘板は西武鉄道の堤家支配の象徴である野球マークを今にとどめている。
関連タグ
西友:かつて同じセゾングループだった頃に西武百貨店の名前と意匠を借りた「西武店」を運営していたが、西武百貨店で使える商品券やポイントシステムが「西武店」では使えないなどの混乱があった事などにより、2000年までにこれら「西武店」をLIVINに転換させた。
京浜急行電鉄:西武百貨店池袋本店の前身である菊屋デパート池袋分店を設立したのは、現在の京急ストアの前身に当たる京浜デパートである。