概要
CV:二又一成
仙水編(魔界の扉編)に登場。
「禁句(タブー)」の能力者。
四次元屋敷にて、同じ高校の同級生である蔵馬と頭脳戦を繰り広げる。
人物
前述通り、蔵馬こと南野秀一とは同じ高校に通う同級生で、学業におけるライバル(尤も事件前は交流はなく、海藤が対抗心を抱いていた程度)でもある。髪型から受ける印象とは違い秀才であり、魔界の扉編までは学年別総合テストでは一度も蔵馬に勝てず対抗心を募らせていたが、文系においては蔵馬を上回っており、この当時から文芸批評や哲学論文といった本を執筆・出版している言語研究のエキスパート。
当初は自身に勝っていた蔵馬に対し対抗意識を抱いていたが、共闘していくうちに仲の良い友人となっていった。
能力「禁句(タブー)」
領域は半径10mほどで、出入りは自由に行える。
「言ってはいけない言葉」を任意に設定でき、それを口にした者の魂を奪う。
このルールは、言葉の意味に関係なく、ただの音の連なりでしかない。
このため、「あつい」を禁句に設定した場合、「熱い」でも「暑い」でも「厚い」でも、全て対象になってしまう。果ては「ああ、ついでに」と言っただけでも禁句に触れてしまう。作中の描写から、禁句の設定は能力者である海藤が直接宣言する事で発動、または変更しており、他には戦いの場となった四次元屋敷の玄関扉に貼られた張り紙の文面が禁句の設定に連動して変化(アニメ版では海藤自身の魂が抜け領域が解けた際に白紙化)しており、これも能力の一端と思われる。
この領域内においては“言葉が全て”であり、暴力行為を含め、ルールを侵す行為は一切不可能になる。また、禁句を口にしてしまった場合、肉体にも霊体にも守られていない無防備な魂だけの状態になって一切の抵抗も出来ず、かつ海藤は干渉可能と城戸の「影(シャドー)」と同じく術中に嵌ってしまえば非常に強力な能力である。
欠点としてこれは能力者自身もこの制約の対象であり、自分で禁句を言ってしまった場合は自身の魂が抜け出て、自力で体に戻れなくなる。
なお、あくまで暴力行為と見做された力や行為を封じるので、ルールに抵触しない範囲内であれば領域内でも別の能力を使用出来る穴があり、作中では蔵馬の植物を操る能力で柳沢の懐から鍵を奪ったり彼を眠らせたり、戦いの場となった部屋一面を植物で覆い尽くすなどしている。
余談
彼は自分の能力を知るために様々な言語の研究をしていたが、その過程で「能力者である自分自身が禁句を口にしたらどうなるのか?」という疑問を解明するために禁句を言ったところ、抜け出た自分の魂を元に戻せず、城戸と柳沢が幻海に救援を求めたのが彼女や幽助らに出会うきっかけとなった。海藤の性格からしてアフターリスクを考慮せず実行したとは考えにくいため、城戸達の立ち合いの下(幻海の事も予め調べていたかもしれない)、事後対策をした上で実験したと思われる。
また、海藤を演じた二又一成氏は、魔界の扉編以前では暗黒武術会編で裏御伽チームの裏浦島、その前の雪菜救出編では戸愚呂兄弟率いる闇ブローカー(妖怪集団)の一員である蛭江を演じている。