概要・開発経緯
MSN-03ヤクト・ドーガはネオ・ジオンのニュータイプ専用MSである。
第二次ネオ・ジオン抗争時に当初総帥専用機としてギラ・ドーガをベースに開発が進められていた「レーテ・ドーガ(AMS-119N)」が前身。
レーテ・ドーガをベースにさらに改修された実験機ギラ・ドーガサイコミュ試験型(型式番号AMS-120X)が作られたが、評価試験の結果、運動性に問題があったため本機が開発された。
本機は新技術としてサイコ・フレームが採用されており、サイコミュの更なる小型化に成功している他、大型の高出力ジェネレーターやスラスターの追加等様々な換装が施されており、ベースとなったギラ・ドーガ系とは全く異なる機体といって差し支えない。
このようにして開発された本機は非常に優秀なスペックを誇っていたが、それでも総帥専用機としては要求スペックを満たせず、またギラ・ドーガ系フレームでの開発は既に限界が来ていた。
そのためシャア専用機としてフレームから新造しMSN-04 サザビーが新規開発されている。
パイロット
ヤクト・ドーガにはニュータイプ研究所出身の強化人間であるギュネイ・ガスとシャアに共感してネオ・ジオンに参加した少女クェス・パラヤの2人が搭乗する事となった。
機体性能
大きな特徴としてはMSN-04サザビーと同型のファンネルを両肩に6基搭載している事で、第一次ネオ・ジオン抗争当時にキュベレイなどが装備していたものに比べ搭載数は少ないが、個々の端末の性能は格段に上昇しており、特に出力が強化されている。
機体本体も優秀ではあるが、量産機をベースにニュータイプ専用機として半ば強引に仕上げた為、機体バランスに多少問題がある。 また、前述のとおりサイコフレームが用いられている。
武装はビームアサルトライフル(クェス機はメガ・ガトリングガン)、ビームサーベル、シールドである。
シールドに関しては過去のYMS-15ギャンやAMX-103ハンマ・ハンマやPMX-001パラス・アテネの様な武器内蔵型でメガ粒子砲を装備している。
ギュネイ・ガスには深緑と金色で塗装された指揮官用アンテナ付の機体が与えられ、後にネオ・ジオン軍に加わったニュータイプ少女クェス・パラヤには赤と銀色をベースに塗装された機体が与えられた。
クェス専用機が赤い機体色なのは、元々シャア・アズナブルのサザビーの予備機だったため。
実戦投入されたのはこの2機のみである。
なお、型式番号のMSN-03は旧ジオン公国の最終モビルスーツであるジオング(MSN-02)からの通し番号で、実に13年ぶりに使用された。
スーパーロボット大戦シリーズではギュネイ専用機、クェス専用機の他に色がこの2機と異なる量産型が登場。
関連イラスト
関連機体
AMS-120X ギラ・ドーガサイコミュ試験型
MSN-X4 バギ・ドーガ