概要
『月刊まんがタウン』にて連載中の、野原ひろしになりきった一般人男性を主人公としたサイコスリラーグルメ漫画…ではなく、野原ひろしを主人公に据えた、正真正銘『クレヨンしんちゃん』のスピンオフのグルメ漫画。
漫画は塚本洋一。
当初は人気キャラのひろしが主役のスピンオフ作品ということもあり、クレしんファンから大きな注目を集めたが、連載が始まるや否や、ひろし人気と昨今のグルメ漫画ブームに便乗しただけのお粗末な内容であったため、ファンから総スカンを食らう羽目になり、現在ではほぼ黒歴史扱いとなっている。
一方、本作の不人気ぶりやシュールな描写・内容が例のアレ民の目に留まり、コラ画像やBB素材などのネタにされたり、本作のひろしが偽者扱いされてイジられるなど、別ベクトルで人気が出てしまった。
一応フォローしておくとブログなどで普通に評価している読者もおり、面白いと評価されている話も無いわけではないので、クレしんである事を意識しなければそれなりに楽しめる。
原作設定との違いに違和感があるのなら、別人や並行世界モノだと思って読めば先入観や違和感を感じずに楽しめるという風潮は、一部のファンの間で近年強まっている(もっとも、そのような扱いはスピンオフ作品として明らかに問題あるのだが…)。
キャラクター
原作より
本作の主人公。
営業職であるためか、本作では外回り先で外食する機会が多い。原作での愛妻弁当を食べる描写は存在しない。
原作と比べて食のこだわりに煩いが、それが原因で余計な問題を引き起こすことも少なくない。また、そのこだわりもどうでもいいことで割とすぐ変節する(原作のひろしも結構な変節漢ではあるが)。「昼飯のプロ」を自負する割には、ところどころで食レポが雑になる。予想外の事態に直面したときはほぼ必ずモアイ顔になる。語尾に“ぜ”が付くことが多い。最近、回を追うごとに目が死んでいっている(というよりは作者の本来の絵柄に近づいていってる)。
「うまい〜〜〜っ‼︎」
「男野原ひろし‼︎出されたものは残さず食べる‼︎」
「監督はこのオレ“ヒロシバーグ”‼︎今日のメシデミー賞全部門を総ナメだぜ‼︎」
「テーマパークに来たみたいだぜ テンション上がるなぁ〜」
「ナポリタンにピラフ こりゃまた懐かしいな」
「もうずっと興奮が止まらないんだよ‼︎最高だろ⁉︎」
顔は原作とアニメの中間ぐらい。
- 川口
ひろしの部下。性格が微妙にブレるためキャラが安定しない。奢ってもらう立場にも関わらず、ひろしの倍の値段の商品を注文したり、女子しか行かないような店に平然と入るなど、妙にズレた行動を取る。ちなみに顔はアニメ版と同様のエラが張ったもの。
ご存知ひろしの妻。基本吹き出しやメールなど間接的に登場することが多い。第3話「回転寿司の流儀」にてしんのすけと共に直接登場した(ただし足元のみ)。原作よりもややヒステリック気味。
ご存知スーパー5歳児。みさえと同じく、間接的な登場がほとんど。語尾に“ゾ”が付く喋り方は原作と変わらない。みさえと共に第3話で登場したが、原作に比べ脚が長く違和感が半端ない。
オリジナルキャラ
- 遥
本作のオリジナルキャラ。当然原作には登場しない。様々な飲食店でアルバイトをしており、バイト先でひろしとよく遭遇する。自意識過剰な性格を治すためにバイトをしているが、ひろしがたまたま取った行動を目撃するたびに、彼を“自身のストーカー”と疑うなど、性格が改善する気配は一向に見られない。被害妄想に陥るたびになぜかくねくね悶絶している。
- 喫茶店のマスター
喫茶店「サンフラワー」のマスターの老人。本作のオリジナルキャラ2。妙にボケているが料理の腕は確か。
- ケバブ屋の店主
ケバブについて解説してくれる、中東系らしき店主。独特な解説シーンである事から、よくコラ素材に重用される。