「幸福になろうと生まれ 幸福を欲して戦いに死す ならば最初から何をせずともよかろうて」
「抜き差しならない人の性だ… 哀しいな… ……だが救いの道は一つある」
「みんな死んだらいい」
「生くる術なし 哀しみの求道 ここは生存率0% “鉄の試練”!!!」
概要
出で立ちはとても神官には見えず、スキンヘッドにサングラス、タンクトップに右腕に刺青をしたガタイの良い男というそのビジュアルは一般的な「神官」のイメージからはかけ離れている。
ちなみに彼のサングラスはレンズの端が角のように横に突き出た独特なデザインをしており、この特徴からゾロからは「ツノサングラス」というまんまなあだ名で呼ばれていた。
常人の数十倍はあろうかという巨大な愛犬ホーリーを連れており、移動の時には乗る事もある。
空の畜産家(スカイブリーダー)であるオームはホーリーに完全なる二足歩行と拳闘を叩き込んだ。
プロフィール
本名 | オーム |
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異名 | スカイブリーダー |
年齢 | 27歳→29歳 |
身長 | 189cm |
所属 | 元スカイピア四神官 |
覇気 | 見聞色(心綱) |
出身地 | 空島 ビルカ |
誕生日 | 3月25日 |
血液型 | XF型 |
好物 | 空ひじきと空大豆の煮物 |
CV | 竹本英史 |
能力
アッパーヤードにて罪人を裁く四つの試練の中の一つ”鉄の試練”を司る。
この試練のエリア内には至る所に”雲貝”(ミルキーダイアル)が仕込まれており、それを踏み抜くなどして起動させてしまうと、有刺鉄線のような細い”鉄雲”が射出されて試練の挑戦者に襲い掛かる。
さらに武器として片刃の剣を使用する。
この剣は刀身が鉄雲で構成されているため、雲並みの軽さと鉄の硬度を併せ持つだけでなく、柄に仕込まれた”雲貝”から追加される鉄雲によって自在に刀身を変形させることが可能。
そのため剣士と言えどオームにリーチという概念は無いに等しく、状況によっては複数人の相手を纏めて薙ぎ払ったり、刀身を鉄の壁に変形させて防御したりもできる。
このどこから襲い来るかわからない”鉄雲”の罠、決して相手を逃がさない変幻自在のオームの剣術、そしてオームの指示を受けて的確に行動するホーリーの猛攻やアシストにより挑戦者は悉く命を落とす。
その恐ろしさは四つの試練の中でも最高の生存率0%という実績が物語っている。
オーム曰く、”鉄の試練”とは「生くる術なし 哀しみの求道」。
また、他の神官と同様に心網(見聞色の覇気)を体得しているため相手が壁の裏に居ようとも、心網によって正確な位置を割り出し、完全な死角からでも斬撃を浴びせることができる。
技
鉄の鞭(アイゼンウィップ)
剣に鉄雲を追加して刀身を鞭のように伸ばし、距離に関係なく相手を切り伏せる。
石の壁すら一撃で切り崩せる威力を誇り、しかも心網と併用すれば相手が壁の裏に居たとしてもまったく関係ない。並みの相手であればこの技だけでも瞬殺できる。
鉄の堤防(アイゼンバック)
剣に鉄雲を追加して壁のように前方に展開、相手の攻撃や侵攻を阻む。
「”雲”に決まった形があると思うか」
鉄の扇(アイゼンファン)
剣に鉄雲を追加して扇のような形状に変化させ、薙ぎ倒すように相手を切り裂く。
”鉄の鞭”よりもリーチは短いが、横への攻撃範囲は広い。
白荊(シロイバラ)デスマッチ
ホーリーに周囲の”雲貝”を次々に起動させ、範囲内の敵味方の全てをドーム状の鉄雲の囲いの中に閉じ込める。要するに金網デスマッチの金網が有刺鉄線になっているようなもの。
囲まれた者はその瞬間から「逃げる」という選択肢を奪われ、オームやホーリーとの白兵戦を余儀なくされる。もし後退し過ぎたり攻撃を受けて大きく吹っ飛ばされたりすれば、有刺鉄線の壁により大ダメージを受ける危険がある。
オームの技というよりも”鉄の試練”そのものの真骨頂というべきものであり、生存率0%を誇る所以でもある。
性格
欲望のために争いを起こし、自らの命を散らせてしまう人の性を嘆き、時には持論を唱えながら涙を流すこともある。
これだけ聞けば人格者のようだが、実際はその救いの道として「みんな死んだらいい」という結論を抱いており、「お前を救おう」とか言いながら相手の目の前で堂々と抜刀する危険人物。
なおエネルに謁見した際のやり取りから神官同士は互いに反目し合っている事がうかがえるが、ゲダツを倒して自身のテリトリーにやって来たチョッパーと対峙した時には
「まったくうっかりしてやがるぜあのクモ頭…… お前、ゲダツを消したな」と尋ねつつ、すぐさま
「あァいいんだいいんだ… あんなバカは消えた方が世のためさ そう思うだろ」
と続けており、少なくともゲダツの事は相当に見下していたようだ。
活躍
エネルが仕掛けたアッパーヤードのサバイバルに神官として参加し、麦わらの一味船医チョッパーに重傷を負わせ戦闘不能にした。
同じ一味のゾロにも心網を使い一時は優勢を保っていたが、ゾロに後の先(カウンター)を取られ自身の攻撃を弾くほどの飛ぶ斬撃をくらったことで敗北する。
エネル失脚後は、雲流しの刑(人1人分のスペースの島雲に乗せられ空を1人で彷徨い続ける遠回しな死刑)に処された。
余談
スカイピア四神官の中で唯一、グラバト3にてプレイアブルキャラクターとして参戦している。現状、オームがプレイアブルキャラクターとなっているのは数あるワンピース系ゲームの中でもこれが唯一。なお、他の神官たちもオームの奥義の中で全員出演している。