「憧れちまったもんは仕方ないだろ」
プロフィール
クラス | 雄英高校1年C組 普通科 |
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個性 | 洗脳 |
出身校 | 名部中学校 |
誕生日 | 7月1日 |
年齢 | 15(初登場時)→16 ※作中での時間経過より推察される |
身長 | 177cm |
血液型 | AB |
出身地 | 埼玉県 |
好きなもの | 猫 、サイクリング |
CV | 羽多野渉 |
概要
雄英高校普通科の1年生。紫色の立った髪と濃い隈が特徴的な少年。
鋭い目つきや不敵な言動からどことなく不気味な雰囲気を漂わせるが、その実、内心では「自分の個性を人助けに生かしたい」という、ヒーローへの純粋な憧れを抱いている。
雄英高校の普通科からヒーロー科への編入を希望しており、体育祭ではその極めて異質な"個性"を駆使して緑谷出久と対戦する。
人物
ヒーロー科への入試に不合格となり、雄英高校普通科へと入学した生徒の一人。
しかし後述する彼の"個性"は決して戦闘向きとは言い難く、身体能力は『ワン・フォー・オール』を使わない緑谷よりも更に低い。
作中では「強く想う"将来"があるなら、なりふり構ってはいけない」と語っており、自身の夢を叶えるためには、他人を蹴落とすことも躊躇しない並々ならない執念を持つ。
憧れのヒーローになるべく、雄英高校ヒーロー科を受験したが、入試との相性が悪い"個性"が災いして不合格となる。どうやらそれは本人も織り込み済みだったらしく、落ちる前提で普通科の入試も併せて受験し、普通科の生徒として雄英高校への入学を果たした。
周囲からは自分の個性を「犯罪者向き」「悪いことし放題で羨ましい」などと言われ続けており、自身の個性に対しては強いコンプレックスを抱いている様子が見られる。普段の皮肉めいた態度は、ある意味その反発なのかもしれない。
しかし彼が逆境や偏見にもめげずにヒーローを目指し続けたこと、何より入試制度の異なる他校のヒーロー科ではなく、敢えて雄英の普通科という道を選んでいることからも、彼のヒーローへの夢に賭ける強い想いが伺える。
1年次の体育祭では、普通科の生徒として唯一最終トーナメントまで歩を進めたが、その第一試合で緑谷の前に敗れる。結果的に1回戦敗退に終わったが、普通科の生徒達からはその戦いぶりを素直に称賛され、観戦していた現役のヒーロー達からも自身の個性を好意的に受け止められた。
その後は体育祭での活躍のおかげもあって教師陣の目に留まり、無事ヒーロー科への編入候補となったらしい。
特に相澤先生からは何かと気に掛けられており、作中では時折二人で歩いている姿が描かれている。自身と同じく"理想を捨てきれないリアリスト"である心操に何か思うところがあるのだろうか(実は猫好きという共通点もあったりする)。
後期課程では、ヒーロー科への編入希望者として、A組・B組合同戦闘訓練に特別参加する。
その際なんと相澤のサポートアイテムである『捕縛布』を首に巻いて現れた。
この戦闘訓練は彼にとってのヒーローへの第一歩であるらしく、言わば編入試験合格を占う試金石のようなもの。結果次第ではヒーロー科への編入も大きく近づく。今後の彼の動向にも注目である。
個性
『洗脳』
彼の問いかけに答えた者は洗脳スイッチが入ってしまい 彼の言いなりになってしまう! 本人にその気がなければ洗脳スイッチは入らないぞ!
相手の体の自由を奪い、簡単な動作を命令することができる。
個性の発動するには、洗脳したい相手に意識を集中させて問いかけを行い、それに相手が返答する必要がある。意識を集中させる必要があるため、本人の意思に関係無く個性が発動する事は無い。
全人口の8割が何らかの特異体質となった社会でも、非常に稀な個性であり、自他共に犯罪者向きの個性と言われている。
心操の意思で自由に解除ができるほか、操られた本人にある程度の衝撃を与えると解除される。また複数人を一度に洗脳しようとすると意識が分散するため使用出来ない。
ただし、集中する必要があるのは「洗脳をかける瞬間」だけであり、一度術中に落としてしまえば、あとは放っておいても勝手に解けることはない。一人ずつ順番に洗脳をかけていけば、操れる人数に制限はないようで、体育祭では、少なくとも三人を同時に操っている。
洗脳状態になると頭にもやが掛かったような状態になり、意識が曖昧になる。ただし洗脳状態については、尾白猿夫や塩崎茨のように洗脳状態の記憶がハッキリしない場合から、緑谷出久のように抵抗は出来ないが洗脳状態の記憶が存在するなど、掛かり具合に個人差がある。
洗脳状態では見せた文字を書かせるなどの受動的な命令は可能だが、本人が連想した文字を書かせるなどの能動的な命令は不可能である(つまり、秘密を聞き出すなどの用途には使えない)。
弱点として、自身の"肉声"を相手に届かせる必要があり、声を電気信号に変換するマイクや拡声器などを通すと効果が無くなってしまう。
また個性自体には一切攻撃能力がない為、ロボットなどの無機物を自力で破壊する事が難しく、前述の雄英高校入試試験はこれが原因で不合格となった。
戦闘では主に個性による初見殺し、後述の捕縛武器やペルソナコードを利用した混戦状態での集団戦を得意とする。
また応用として洗脳状態にすることで暴走した個性を沈静化する事が出来る。
コスチューム
「"もう1つの声帯" ペルソナコード」
合同戦闘訓練では体操服の上にイレイザー・ヘッドが使用する『捕縛武器』を首に巻き、新たに専用の変声マスク『ペルソナコード』を装着した。
こちらは幾多のプレートを変形・共鳴させることで、機械を通さずに声色を変えることができる特殊な変声可変機構となっている。
発動条件が「問いかけへの返答」である為、「無視」という対策がされやすい彼の個性だが、この声真似で敵側の味方になりすます事で警戒心なく返答を引き出し、発動条件を大幅に満たし易くする事が出来る。
更にこの事実を相手に知らしめる事で、相手は味方の声に対しても疑心暗鬼に陥り、声による連携が出来なくなってしまうという二段構えの凶悪な撹乱戦術が可能となっている。
捕縛武器はイレイザー・ヘッドからコツを教えてもらいながら扱いを学んでいるらしく、相手の捕縛、環境を利用した移動・攻撃など個性の攻撃能力の低さを補っている。
余談
特異な能力があったら、という夢想をするに当たって絶対まず悪用、もとい法に触れる発想が出てくるのは何故、ということを寝る前に考えていたら目が冴えてきて生まれたキャラクター。