『…オレの名はライゼ 魔剣のライゼだ』
『相当、歯ごたえがありそうだ。楽しい戦になるぞ』
概要
第1部・勇者編最終話である第44話で初登場。ベルクスの一員で自らを「魔剣のライゼ」と名乗る。
豹顔の正体不明の男で禍々しい雰囲気を持つ剣を携えている。
アバンは筋肉の付き方をみて魔物(獣人族)ではなく人間であり、毛皮で作った精巧な仮面を被っているのだと見做したが……?(ヒュンケルは人間ではない気配を感じていた)
ヒュンケルを捜しにジニュアール邸の裏山に足を運んだアバンの前に現れる。
魔王を倒したアバンを地上最強の存在で首を狙われて当然としたうえで彼に勝負を挑もうとするが、素手で迎え撃とうとするアバンを前に【遊び半分で戦ってはいけない相手】と瞬時に切り替え徒手空拳や呪文であっても侮れないと感じ、一時その場を去る。
またライゼには7人の仲間がおり、何れも「血塗られた魔界最強の武器」を持ち動物の顔をしている(武器は少なくとも剣、槍、弓、斧、鞭、籠手らしきものが確認できる。仲間達の背丈・体格はバラバラで顔は少なくとも犀、野牛、羚羊、猿、鳥らしき個体が確認できる)。アバンの力を探ってきたライゼは集会で「楽しい戦」になる事を仲間達に告げ、その武器の力を地上界に見せる時が来た事を確認し合った。
好戦的な気質を隠そうともしない挑発的な物言いが特徴。他のベルクスのメンバーからは「古参だからと言って仕切りたがる悪癖がある」と言われ煙たがられている。
装備
- 魔剣
- 豹の顔が刻まれた鍔を持つ魔剣。のこぎり状の刀身を持っているのが特徴。
- 旅人の服
- 冒険へ挑む旅人の為に製作された丈夫な衣服。
余談
そのシルエット及び所属グループ名はある人物を彷彿とさせるが原作者の三条陸曰くその人物ではない模様。
関連タグ
【警告】これより先、この男の正体が記載されているため閲覧に注意されたし
『フーガよぉ……お前のつまらない勇み足のせいでよぉ……』
『俺達の正体が、アバン大先生にばれちまったじゃあねぇか……!!!』
魔槍のフーガがアバンとの戦いにより一撃を受けた事と同時に正体を見抜かれてしまう。
その戦いを密かに諦観していたライゼが、地面に突き刺さった魔槍のすぐ近くに魔剣を投擲。フーガの勇み足で戦いを仕掛けたことにより自分達の正体を露呈させた彼を非難する。しかし、その声は獣の仮面を被った男からではなく魔剣から響いていた。
ライゼ自身も魔剣が本体であり、ベルクスという組織は【魔界で生まれた武具を使う戦士の集団】ではなく、自我を有する生きた武具の徒党。戦士の肉体は替えが効く操り人形に過ぎなかったのだ。
ベルクスが生まれたルーツを語るとアバンを打ち負かし、その強靭な肉体を手に入れることを改めて宣言すると、フーガを回収して撤退した。