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ORIGINの編集履歴

2019-10-30 14:14:50 バージョン

ORIGIN

おりじん

原点を意味する。またはBoichiによるSF漫画作品である。

曖昧さ回避

  1. 原点を意味する。詳細はオリジンにて。
  2. Boichiの漫画作品。本項で説明。
  3. KANA-BOONの3rdアルバム。
  4. オジリナル作品のタグに使われてる。
  5. 機動戦士ガンダムTHEORIGIN作品のタグで1番使われてる
  6. ポケットモンスターTHE_ORIGINアニメ作品。

概要

ちゃんと生きる

週刊ヤングマガジンにて2016年40号 - 2019年11号まで連載していたBoichiによるSFバイオレンス漫画。BoichiによるDr.STONE(原作:稲垣理一郎)と並ぶ2010年代後半の代表作で「第22回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞」受賞作品。

連載終了後『ORIGIN外伝 空に立つ者、地に立つ者』が週刊ヤングマガジン2019年27号に掲載された。(単行本未収録)


西暦2048年、大陸横断鉄道でユーラシア大陸に接続された未来の日本。首都・東京はテロと犯罪の坩堝と化していた。そして、いつしか大都会の闇に潜む、夜な夜な人間を襲い虐殺する謎の存在──。人間の世界に隠れ住む「人間ではないもの」とは何なのか? そしてそれらを狩る者・オリジンとは一体何者なのか?

「人間ではないもの」の存在は都市伝説化していた。

過去作の「サンケンロック」、「H・E The HUNT for ENERGY」と時系列が繋がっている作品。


登場キャラクター

※ネタバレが含まれます。

メインキャラクター

オリジン

概要イラストのキャラクターで主人公。北海道生まれ。

人間社会に隠れ住むロボット。自分を造った科学者を「父」と呼び、父が最後に言った「ちゃんと生きていけ」という命令を行動原理としている。二つの顔を持ち、主に「田中仁」と名乗っていて、ヤクザに変装した時は「欣太」と名乗っている。エクソ・マッスルを起動した時の姿は全身を人工筋肉で覆いロボットのような見た目になる。

常に刀の柄を持ち歩き、刀身は自身の左腕にしまっているために左腕の関節の折り曲げが不自然である事を気にしている。他のロボットとの接触や人間からロボットである事を隠すために普通で目立たないように過ごすことを心掛けている。その為に維持費用が常にかかっており貧乏。

その為に父を破滅させ、工場を焼き尽くした「AEE」に入社する。しかしそれは復讐のためではなくロボットである自分が隠れるのに最適な場所だと思ったからである。しかしバレるにも最適な場所知れない。

自身は自我も感情も無いが「意思」があるとしているが、多少の意思からくる感情とツッコミは出来るようだ。広瀬マイから好意を持たれており、マイが軽々しく「マイを守る」を目標にしたらどうかと言われて、「そうします」と答え、それ以降マイを守る事も行動原理に加わる。

そしてマイが起因する悲しいキッカケで自我と感情生まれる事になる。自分以外の兄弟の抹殺を指名としている。


ミニオリジン

オリジンが携帯端末のフォンボットを改造して造った小型のロボット。AIを持ち自律的に行動するがなぜか感情が無いはずなのに口が悪く同じく感情の無いはずのオリジンをイラつかせる事も。他のフォンボットのように入社するオリジンを見送ったり、京都に行った時はオリジンの戦闘サポートを務め、「エクソ・マッスル」を起動させ、システム管理を担当する。しかしバッテリー切れでオリジンと別れる事になるが、なんと彼は自分で色々冒険して最終話で再びオリジンの前に姿を現し女の子になっていた。そしてオリジンと共に生きて行くことを提案する。


広瀬マイ

オリジンの「AEE」の同僚。彼女が酔っ払ってオリジン介抱されながら帰宅している途中にオリジンの他の兄弟にロボットだと勘違いされて襲撃されるがなんとか助けられる。後に一緒に「頭チーム」に配属される。

ツインテールの結び目にウサギのチャームをつけた女子高生のような容姿の女性。しかしながら中学生の時に「AI用自然言語モジュール」を開発した天才プログラマーでオリジンもそのプログラムを活用させて貰ってる。そしてロボットオタクである。

愛に飢えている女性で中学校まで四国にいた。弟が一人おり口を聞く事ができなかったのか両親は常に弟を構っており興味を持って貰うためにスポーツや勉強など出来うる限りを尽くしたが逆にそれが裏目にでてしまい、「何でも出来る子」と勘違いされ容姿も良く「弟が可哀相だと思わないの?」と親に泣かれながら敬遠される。そんなある日弟を連れてちょっと手が離れた時に、弟は事故に遭い一命は取り留めたものの、両親からはますます敬遠される。

「言語モジュール」を開発したのも弟の事を想ってのことだったが、ロボットは話せるようにしたのに家族とも心を通わせる事は叶わず、莫大な資金を手に入れ家を出る。

最初からオリジンに好意を抱いていて最終的に無償の愛を注ぐ。オリジンの正体がロボットだと知っても愛していたが、オリジンの過去を知ると自分を好きにならなくていいから感情なんか生まれなくていいという結論に達する。

しかしオリジンの兄弟からの襲撃を受け「いつか感情が生まれても 悲しみながら生きていかないで

との言葉を残し絶命する。彼女の死はオリジンに自我と感情を発生させた。


AEEロボット研究所

世界中に展開する超巨大企業。ロボット開発を手掛けている。


黒田欽

オリジンの同期。AEEロボット研究所「頭チーム」所属。東京大学の大学院卒業。ムードメーカー。マイが自分の自宅に訪ねて来た時は優しく相談に乗ってあげた。「誰かを好きになった事がない」と混乱している彼女を可哀相なロボットおたく少女と言い人間については無知どころか自分の感情にさえ気付かないと評する。そして勇気を出すよう送り出した後日、再度尋ねてきたオリジンに振られたマイが「誰かのことを好きってだけで充分幸せ」という言葉に対し「あなたはこの世の中のどんな女性よりも愛されて当然な人だよ!!」と力説して送り出す。

他にはオリジンに副業で稼ぐ方法としてAIを使いつつエロ漫画を描くことを薦める。


桂トミー

オリジンの同期。AEEロボット研究所「頭チーム」所属。カリフォルニア工科大学(カルテック)卒業。実は京都AEE人口知能研究所の所長「桂隆」の遠い親戚。オリジンに忍者とは隠れる者ではなく「騙す者」だと説明する。


ラウラ・フェルミ

部下に自分の事を「フェルミ様」と呼ばせるスタイルの良い女性で美人。「頭チーム」のセカンドチーフエンジニアで良く格好をころころと変えている。オリジンでも分析出来ない底知れぬ恐ろしさを抱えている。

「オク電子」の山田との取引に95%の値引きをさせたりと冷徹な人物。博士過程の時人間型ロボットを研究していた時期があり、現代の技術では不可能だと諦めた過去がある。(ただしオリジンの父はそれをやり遂げた)

崔の事をずっと愛していて、彼女の人生はロボットよりもロボットのようだと言われ人間ではなくロボットを選択した人間にも捨てられた失敗の連続であるという。

オリジンがマイに嫌われる為に彼女と親しくなる素振りを見せた時は全部見抜かれていて心の読めない

危険な存在感を見せつけ、後に「完璧な人間型ロボットを造るという者はみんな詐欺師です」と言い放ち、オリジンの父と母を死に追いやり工場が焼き尽くす要員を作った人物の一人。


崔燦正(チェ チヤンジョン)

「頭チーム」のチーフエンジニア。背が低く性格も悪い捻くれた男であだ名「腐ったパンツ」。

22歳でハーバード大学で博士になった人物でオリジン達に無理難題を出す。

若い頃は容姿が悪く性格も悪くイジメられてばかりだった。反面兄は格好よくて優しかったが事故死してしまい両親は原因追求の為に闘ったが、政府もマスコミも家族を攻撃し地獄のような日々を送り、人間不信になる。金がない中アメリカに留学するがそこでも地獄だった。

でもそれを救ったのは好きだった数学工学で特にロボット工学に打ち込み死ぬほど頑張って身なりを気にせず下着を変えずにいていつしか「腐ったパンツ」と呼ばれるようになった。

フェルミはそんな彼を愛しているが美しい彼女が自分を愛するとは思えず偽善者な女は嫌いだという。しかしそれは彼の本心ではなくフェルミの事を好意的に想っているが、傷つくのが怖くて恋愛事は避けて一人になってフェルミと心がすれ違い離れている。

京都でのオリジンの兄弟の襲撃事件おいてAEEを出し抜いた人間型ロボットを「ロボットが造り出したロボット」と言い、それに応戦してくれたロボットも日本製である可能性が高いと推測し、北海道に人間型ロボットを造ろうとしている会社があったことを思い出す。


桂隆

京都AEE人工知能研究所「アイ・シュタット」の所長。コテコテの京都弁で喋る。ハードウェア開発部門のロボット研究所を馬鹿にし、フェルミを「ラーはん」と呼び張り合う。広末会長の密命の元、「Y」という情報生命体を育てている。オリジンの兄弟の襲撃を受けた際に想像ではあるが研究所の仲間150人の命が失われたと思いこの研究所もおしまいだと失望する。その一方でミシェルに上官として自分たちが生き残りオリジンが助かる方法を探し、「そして見せてくれ恐怖ではなく人間の意思を人間の怒りを」と命令する。一度は逃げたがフェルミに一喝され「おお 蒼天の下に俺が見えるぞ」と奮い立つ(だが実はフェルミの自身の生存率上げる為に出向かせられた)。そして山田と撃ち合いに勝ったが喜びも束の間、巨大な兄弟ロボットに刺されて絶命する。


ミシェル・ロードランナー

京都AEE人工知能研究所の私設軍事組織「対テロチーム」の一員。オリジンの兄弟の襲撃に遭い、オリジンや桂たちを自らと共にパニックルームに避難させた後、自分以外のチームメンバーが全滅したことを知る。フェルミに「助けを求める者だけを助け、生きる気が無い者を守っても無駄だ」と論ずるが、フェルミはそんな信条を跳ね退け、ミシェルの仲間が死んだ事に対してもたわ言だと言い放つ。桂の命令により奮い立ち、桂の犠牲もあり、エクソ・マッスル姿のオリジンの手助けもあり襲撃からの生還を果たす。



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