田中(プリズマ☆イリヤ)
たなかさん
ここはどこですか? わたしは誰ですか?
概要
CV:福圓美里
『プリズマ☆イリヤ』第3部『ドライ!!』から登場。
平行世界の冬木市で途方に暮れていたイリヤの前に唐突に現れた記憶喪失の少女。
自分の名前も思い出せないので体操服のゼッケンに書かれた「田中」という名前で呼ばれている。
理由は不明だがエインズワース家を滅ぼすことを使命としており、そのためにイリヤに協力する。
人物像
見た目は中学生~高校生(15~16歳くらい?)といった所だが、天真爛漫かつ天然なアホの子。
口調は基本的に丁寧語だが、痛い事を「ズンガズンガする」と言うなど擬音的な表現も目立ち、非常に子供っぽい。何故か体操服に拘りがあり、他の服は着ようとしない。
イリヤと会う前の記憶は無いようだが、何故か美遊がエインズワース家に捕まっている事を知っていたり、後述するように不思議な力を持っていたりとある意味一番謎な人物。
能力
半端ではない耐久力と治癒力の持ち主で、全力ではなく減衰していたとはいえ、直撃すれば体どころか魂さえ砕かれかねない宝具『悉く打ち砕く雷神の槌(ミョルニル)』の直撃を受けても生きていて、程なく全快している。
また、常時体温が高く、真冬の寒さの中半袖ブルマな姿でも問題ない上に、ダリウスとの交戦直後はストーブ並の異常な発熱状態となっていた。
さらに右腕を切り離して剣に変えるというとんでもない能力もある。
この剣には黒化英霊とその元凶である謎の立方体に有効な力が秘められており、エリカは、その力を「それは、この世界の理」「わたしたちを、贋作を断罪する火の矢」と呼んでいる。
…剣なのに矢?と思うかもしれないが、その後シリーズでは矢を剣に改造した英霊も現れたので、大した問題ではないだろう。
なお、戦いが終わると剣は元の腕に戻り、彼女の意思で遠隔操作していた。さらに合流した後には、何事もなかったかのようにくっつけている。どうも人間では無さそうだが、彼女の正体とは…?
正体考察
- 抑止の守護者
- 有力とされる説の一つ。『世界の理』と呼ばれていた点や、自分を『贋作屋』と呼んでいた点、剣を作り出すといった能力からある抑止の守護者を思わせる要素が多いため。
- プロメテウス
- 有力とされる説その2。ギリシャ神話における人類に火を齎した神。
- 肝臓が再生するという逸話は田中の驚異的な再生能力を思わせる他、体温の温かさが火の神という性質と符合する。
- また、プロメテウスが人類に火を与えた後日談があのパンドラの神話となる。
- なお、前述の抑止力は人類が絶滅する事を防ぐ機構である為、人類の側に立った神であるプロメテウスはこの役割に適任であるという見方もできる。
- 余談ではあるが、『プロメテウスの火』は『原子力』など時として人間が持て余してしまう技術を指す。また、インド神話における『インドラの矢』や旧約聖書の『ソドムとゴモラの火』など核兵器に例えられる武器が多く、いずれも断罪の為に使われている。
- ヘファイストス
- ギリシャ神話の火と鍛冶の神。の体が熱い点や、剣を作り出すという点から。
- ある人物の製作者でもあるのだが…。
- バトラズ
- コーカサス山脈付近に伝わる伝説の英雄。
- 体温が非常に熱かったとされ、鍛冶の神に体を鍛えなおしてもらったという逸話を持つ。
- この他、剣に関する逸話があり、神霊二人とは異なって半神半人の英雄である為、英霊として召喚に応じる事が出来る点から。