定義
原義
「Encyclopedia of 伺か」では相対領域について「露出している肩」と書かれている。
「スカートとオーバーニーに挟まれたふとももが『絶対領域』なら、肩出しの服と長手袋に挟まれた肩は『相対領域』とでも呼ぼう」という連想から生まれたと思われる。
上記リンク先の最古のInternet Archiveを見る限り、2002年頃にはすでにこの言葉が用いられていたようだ。
かつての用法
ただし、かつてのpixivにおけるタグの用例を見ると、正直なところ細かい用法は定まっていなかった。
そもそも絶対領域という用語を知った以上、衣服の間から肌がのぞく他の部分も何かそれっぽい言葉で呼んでみたくなるのが人情である(多分)。
そこから「膝丈スカートとハイソックスに挟まれた脛は?」「袖口と手袋に挟まれた手首は?」などの数々の問いが生まれ、それら全般の仮称として「相対領域」が用いられる側面もあったようだ。名前通り、指しているものがまさしく相対的な言葉である。
そもそも「相対領域」という名前自体がふさわしくないのではないかという見方もあった。要するに、「相対」という言葉に「露出した肩」という要素を一体一で結びつけるのは無理があるのではないか、ということである。『絶対』の対義語が『相対』であることは明らかだが、実際問題として「じゃあ『太もも』の対義語は『肩』なのか?」というとかなり微妙なところではある。上述のような様々なフェティッシュな露出部位の総称としてこの言葉が使われていたのも、このような曖昧さが背景にあるものと思われる。
現在の用法
この言葉の知名度が一時は死語レベルにまで下がったためか、現在では上記のようなフェティッシュな露出部分の総称としての意味はほぼ消滅し、概要欄にもあるように「ノースリーブの服と長手袋・アームカバーの間で露出している肩や二の腕」という意味で細々と使われるのみとなっている。
言い方を変えれば、記事冒頭で先述した原義に先祖返りを果たしたとも言える。
絶対領域ほどではないとは言え、割と一般的なフェチ部位のひとつであり、これを描いたイラストも多い。このような露出した肩を何と呼ぶのか分からず、困惑した経験のある方は多いのではなかろうか。もっと流行れ。
現状
上記のような「(衣服と衣服の間で)露出した肩・上腕部」という要素にセクシーさ・フェティッシュなものを感じる人は多い。そのためかこれを備えたキャラクターも多く、pixivにもこれを描いたイラスト自体は極めて多いのだが、いかんせん元ネタとも言える絶対領域に比べて圧倒的に知名度が低いため、この言葉で検索してもあまりイラストを発見することが出来ないのが現状である。もっと広まれ。
相対領域を備えている人物のイラストは「肩出し」「オープンショルダー」「長手袋」「ロンググローブ」などの単語で検索すると出てくる場合も多い。OR検索も活用しよう。
2009年頃のニコニコ大百科にて、いわゆるへそチラを「黄昏領域」と呼んではどうかと提唱があったが、2016年10月時点でpixivのタグは0件なので広まらなかった様子。
関連タグ
ノースリーブ 半袖 チューブトップ アームカバー 長手袋 オープンショルダー