「 ッたく、カッコ悪いぜ…… 」
CV:水中雅章
人物
動画配信者でもある青年ダイバー。本名はトリマチ・カザミ。
お気楽でお調子者、押しが強く暑苦しい、大言壮語を絵に描いたような男。有名ダイバーのキャプテン・ジオンに憧れており、自身のアバターはヒーロー風にエディットしている。
情報屋から聞いたという「隠しミッション」の称号報酬を目当てに、共にミッションへ赴くための実力派ダイバーを物色しており、ヒロトの力量に目を付ける。様々なフォースを渡り歩いてきた割に戦績はいまひとつ。
使用ガンプラはインフィニットジャスティスガンダムをベースに騎士ガンダム風に改造した「ガンダムジャスティスナイト」。
接近戦重視という事情があれど、位置取りや連携を考慮しない突撃重視のスタンドプレーが目立ち、演出重視(要はカッコつけ)で隙だらけになる悪癖も手伝ってか味方の足を引っ張ることも珍しくない。ダイバーの間では良くも悪くも有名だが、本人は持ち前の気楽さでGBNを楽しんでいる。
ミッション報酬について問い合わせるためGBN運営に送ろうとしていた文面からは、それなりに礼儀正しい人柄とガンダムシリーズへの愛が窺える。
バトル初心者のパルヴィーズに「フォローしてやる」「俺がバトルを教えて最強にしてやる」等を約束して勇気づけたりするなど面倒見が良い一面もあり、実際に彼の窮地を救ったことも。
隠しミッションではビルドダイバーズのリーダーを名乗り、持ち前の強引さで山の民を説き伏せたり、クリアさえ出来ればいいという考えの下に大雑把で楽天的な作戦を立てて顰蹙を買ったりと、NPDの個性の強さに翻弄されている。
ゲーム内での「イベント」は飛ばしたがるタイプで、誰が相手であれ二言目にはミッションについて訊ねるため、ヒーローというよりは話の早い傭兵。
「ジャスティス(正義)」の名を掲げるとおり、「正義は勝つ」という典型的なヒーロー像に憧れる一方で、敬愛するキャプテン・ジオンが配信する敗北エピソードを頑なに観ようとしない偏った理想像を抱えており、自身の信じるカッコ良さばかりを追い求めて戦果を焦っては空回りする現実に苦しみ続けている。
所属していたチームの一つ、MUDISHのリーダーであるゴジョウからは「キャプテン・ジオンがなぜカッコ良いのか」を諭されながらも、結果的にはチームを離れ、その上BUILD DiVERSとして臨んだMUDISHとのチーム戦においても、以前とまるで変わっていないことを指摘され惨敗。またそんな彼(を含むチームメンバー)を端からあてにしていないと見抜かれたヒロトが押し黙る様子にも動揺し、態度を硬化させてしまう。
不和を抱えたままで挑んだレジスタンス護衛ミッションの最中、打ち合わせにない単独行動をとるムランを感情に任せて放置しようとするも、ゴジョウの言葉がよぎったことで踏み止まり、ヒロトを援護へと向かわせると、自身は単騎で複数の敵機を引き受ける。防戦を強いられ機体は損傷し、無力感に打ちひしがれる中、被弾の衝撃で不意にコックピットで再生されたキャプテン・ジオンの「負け回」。敗色濃厚なキャプテンが、それでもガンプラ魂を燃やして強大な敵に抗う姿に背中を押されたカザミはとうとう奮起。戻ったヒロトや、レジスタンスを送り届けた前衛二人の援護を受け、形振り構わない格闘戦の末にエルドラドートレスを撃破する。
ミッション完了の報せと共に表示された「撃墜数 1」を噛み締めながらも、満身創痍の愛機の姿に苦笑するカザミは、奮戦を称えるパルやメイの言葉にはにかみつつ、ヒロトが差し出したアースリィの手を取ろうと、ジャスティスナイトのボロボロの右手を伸ばすのだった。
余談
アニメのおまけコーナーである「ジャスティス・カザミのRe:RISE NEWS」の進行役を担当しており、作中に登場したガンプラを解説している。
第3話終了間際の解説コーナーで、「○○○だったよね~!」と普段とは違う話し方をしてみせたあたり、彼の動画配信者としての側面が垣間見えている・・・のかもしれない。
またep09でのメイのウォドムポッドとの連携でエルドラシーブルートを吊り上げる時に「海の男をなめんなぁ!」という掛け声や、チーム一丸となってシーブルートを撃破する際に魚のさばき方に例えて指示していた点などから視聴者からは「カザミは漁師の家の人間では?」という考察がある。(カザミは本人曰く「海は嫌い」だが漁師の子でも「後を継ぎたくない」、「過去の出来事で海が苦手になった」などで海を嫌う事はある。)