概要
『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』における敵MS。
フレディ達エルドラの住民たちが暮らす村々を襲撃しており、「ヒトツメ」と呼ばれ恐れられている。
『機動武闘伝Gガンダム』に登場するデスアーミーがベースになっており、同様に多数のバリエーションが存在している。
豊富なバリエーションを持ち、地上・宇宙問わず数多く運用されていることから、標準的な量産型MSであると思われる。
しかし量産機とはいえヒロトの見立てではハードモード(リーオーNPDのセンサー色が赤)相当の高性能を誇っており、特に序盤は経験が不足していたカザミやパルヴィーズが苦戦することとなった。
デザイン担当は明らかになっていないが、Twitterにイラストが投稿されていた事から寺岡賢司氏が有力。
正体
第11話でアルスが居座る月の基地にてシステムが表示しきれないほど大量に出現しており、アルスが作り出した機体という事が判明している。
第12話でミッションの舞台が「エルドラ」というGBNを介し転送された遠く離れた惑星であることが判明し、したがってエルドラアーミーなどアルスの作り上げた機体はスキャンされたガンプラや敵NPCのようなデータ上の存在ではなく、スケール相応の実体を持った正真正銘のモビルスーツであることが判明した。(爆散した直後に爆炎や残骸がデータの粒子となって消滅する「ダメージアウト」が起こらないなど序盤から伏線は存在した。)
後に登場したアルスアースリィガンダムの誕生経緯から、同様にアルスが観測したGBNのデスアーミーのデータを基に生み出されたものと考えられる。
またエルドラウィンダムの頭部から、警邏用AIマシンであるガードアイが出現しており、エルドラアーミーもガードアイが操作していると思われる。
元々「ヒトツメ」という名称も本機のモノアイに因んだものではなく、最初は単体でエルドラの人々を襲撃していたガードアイを指していたものだった。
つまるところ、エルドラアーミーたちはヒロトたちや視聴者にエルドラをGBNの延長線上の世界と思い込ませるためのミスリードの立ち位置も担っていたのだろう。
武装
アーミーウェポン
実体剣とビームガンが複合された基本武装。
オリジナルの棍棒型ビームライフル同様、接近戦・中距離戦に対応できる武器。
ビームの色は紫色。
ビームキャノン
両肩に装着するビームキャノン。
月の基地を防衛する機体が装備しており、オプション装備の一つと思われる。
その他、大型のクラブや銃剣型のビームライフルを装備した機体も登場しており、豊富なオプション装備により様々な運用が可能だと考えられる。
バリエーション
エルドラブルブルート
下半身にタンクパーツを装着した地上戦仕様の一種。
両腕の槍状のユニットはビームバルカンを内蔵しており、ビームサーベルの発生やヒートネイルを展開して有線射出することも可能な複合武装。
第1話にてホバーブルートに率いられて2機が出現しチーム戦に不慣れなカザミ達を苦戦させるが、アースリィガンダムが参戦したことで形勢が逆転。
1機がアースリィのビームサーベルで撃破され、もう1機はウォドムポッドのビーム砲で至近距離から撃ち抜かれ撃破された。
後に月の基地の防衛機としても登場している。
エルドラホバーブルート
下半身にホバーユニットを装着した地上戦仕様の一種。
高い機動力と両腕のガトリングガンと、射出可能な肩部のサンダーロッドを武器とする。
第1話で2機のエルドラブルブルートと共に苦しめるが、アースリィガンダムにブルブルートを全て破壊され、撤退しようとしたところをビームライフルで撃破された。
エルドラブルート
下半身に四脚ユニットを装備した、デスビーストに似た強化タイプ。
大型の四又槍「テトラデント」とビームキャノンを武器とする。
第5話ではエルドラアーミーの製造プラントを護衛する巨大なエルドラブルートが2機登場し、圧倒的なパワーでビルドダイバーズの面々を苦しめるが、覚醒したパルヴィーズのヴァルキランダーによって1機がソードで両断され、もう1機はヴィートルーガンダムとウォドムポッドの一斉射撃で撃破された。
エルドラエアブルート
大きな翼状のユニットが特徴の空中戦仕様。
対地爆弾による地上の制圧が主な製造目的と思われ、ヒートナタによる格闘戦も可能。
デスアーミーが飛行ユニットを装着したデスバーディと異なり、最初から空中戦に特化した構造となっているため、腕部や脚部が存在していない。
第5話で製造プラントの爆破から逃れた3機が出撃し、空爆やヒートナタでエルドラブルートを援護するが、ついに飛行を果たしたヴァルキランダーによって全機撃破された。
エルドラシーブルート
下半身にエイの姿を模したユニットを装備した水中戦仕様。
水圧に耐える堅牢な装甲と、音波を放つソニックキャノン、高火力のプラズマ魚雷、有線クローにもなる尻尾のヒート爪が武器。
第9話でメルクワンガンダムと交戦し、硬い装甲で攻撃を受け付けず翻弄するが、チーム一丸となったビルドダイバーズの共同作戦で氷上に釣り上げられ、魚市場の解体ショーさながらに尻尾やヒレをバラバラに切断され、最期はマーズフォーガンダムのV字斬りで爆散した。
立体物
エルドラブルートがHGBD:Rで2019年12月よりリリース。
同年11月に発売されたHGFCデスアーミーのリデコ商品となる。
脚部折り畳みの構造は大きく変わっており、太腿を外した脚部を専用のジョイントに組み込み、4脚パーツに接続する方式になっている。
また、余剰パーツで人型にもある程度できるが、接地可能な爪先パーツが付属しないため、HGFCデスアーミーから持ってくる必要がある。
なお、ランナータグに「デスビースト」の字が刻まれてあるため、HGFCデスビーストの発売フラグを匂わせている(2020年4月7日にプレミアムバンダイで登場)。
関連タグ
アルス…創造主
ガードアイ…パイロット、と言うより制御用AI
エルドラドートレス、エルドラウィンダム、エルドラダナジン…エルドラアーミーと同じくアナザーガンダムの敵量産機をベースに作られたアルスの手駒。
エルドラコアガンダム…アルスが手駒として作り出したコアガンダムのデッドコピーで、アルスが直接遠隔操縦することもある。
ガンダムゼルトザーム…同様にアルスの手駒だが、既存のガンプラを改造し洗脳したダイバーを乗せたワンオフ機という点で他とは一線を画す。
リーオーNPD…こちらもアナザーガンダムの量産型MSがベースとなっているが、こちらはGBN側。
GN-X…「量産型MS」「バリエーションが豊富」「機体カラーとセンサー発光色が同じ(灰色と紫)」という共通点がある。