概要
「東の湿原」からホグワーツの地へやって来て、ゴドリック・グリフィンドール、ヘルガ・ハッフルパフ、ロウェナ・レイブンクローと共に「ホグワーツ魔法魔術学校」を創設した創始者である。グリフィンドールとは親友だったが、後に思想の違いにより決別。決闘の末、秘密の部屋を残してホグワーツを去った。
蛇語使い(パーセルタング)であり、大蛇バジリスクを使役する。
また、バジリスクの牙を元にした杖を使っていた。
人物 思想
スリザリン寮の信条や組分け帽子の歌にもあるように、野心に溢れ、狡猾さを備えた人物であったと思われる。また、自らと同じように大望や臨機の才を持つ若者を高く評価していた。
マグル生まれに対する差別意識が酷く、マグルの血が混じっている者はホグワーツへの入学を拒否するべきだと考えていた。
このことが創設者間の不和の原因の1つになったと考えられる。
特にゴドリック・グリフィンドールとの諍いは凄まじく決闘もしたようであったが、元は彼らは「これほどの友ありうるや?」と思われたほどの友情で結ばれた仲だった。
また、騎士道を重んじるグリフィンドールや学究精神を尊ぶレイブンクローと違い、思想や姿勢による他者への排他性は強くなかったようである。(マグル生まれ関連は別にして)
秘密の部屋
やがて彼はホグワーツ城から去るが、その前に「この学校で教えを受けるに相応しからざる者(=マグル生まれ)」を追放する為に蛇語を鍵とした「秘密の部屋」を設け、中にバジリスクを棲まわせたとされている。
後にスリザリンの継承者によって部屋は開かれ、マグルの生徒が殺されている。
ちなみになぜ部屋が女子トイレにあったかというとホグワーツ改修工事の際に入り口に女子トイレが増設させられてしまったからである。
蛇語
蛇語使いという極めて稀な能力を持ち、その力は彼の子孫にも受け継がれた。
スリザリンのシンボルが蛇なのもこのため。
また闇の魔術と蛇語が関連付けられる理由でもある。
しかし善良な魔法使いにも蛇語は使いは存在する。そもそもスリザリンの血脈ではない者でも蛇語は習得可能。(ダンブルドアは蛇語を話せる)
子孫
スリザリンの血は死の秘宝のペベレル家と交わり、ゴーント家に受け継がれた。トム・リドルの死後は彼の娘デルフィーニが現存する直系の子孫である。
ちなみにゴーントの血はアメリカに渡ったイゾルト・セイアにも流れており、彼女はイルヴァーモーニー魔法学校の創設者の一人であり、「ホーンドサーペント(角水蛇)」寮の祖となっている。
容姿
秘密の部屋にあった彫像によれば、猿のような顔をした禿頭の老人
……なのだが、Pixivでは長髪の美男子として描かれることが多い。(銀髪の場合も多い)