cv:中村悠一
概要
エンガの所属するアースガイドの指導者で、丁寧な物腰でヒツギとプレイヤーを出迎えた。特にエンガとは親友も同然の間柄であり、崩落事故により両親を失ったエンガを勧誘したことから繋がりが強い。
超常現象の対応のみならず世界各地の紛争解決などにも裏からかかわっており、近年台頭してきたマザー・クラスタに対しても「エーテルを統べているため核ミサイルの権限も奪える」と警戒を強め、アークス側と秘密裏に協力してきていた。
なお、「サー」クラスの爵位持ち。誕生日は10月23日。
注意:以下PSO2・EP4の重大なネタバレが含まれます!
EP4-7 母なる願い
月面のマザー・クラスタ本部にて、因子に取り込まれダークファルス化したマザーを浄化しアルを救出し安堵する一行。
そこに突然アーデムが現れ、マザーを殺害し分解、自身に取り込んだ。
「我が事成れり」とばかりに微笑む彼は、得意げに語った。自身がはるか昔から地球の文明の進化に関わり表から裏から民衆を知識面で誘導してきたこと、それぞれの時代により姿かたちを変え、違う名前を名乗り続けてきたこと、そして・・・エーテルという新素材を見ても新たなる文明への一歩を踏み出さない地球を憂えていることを。そんな彼に魅せられたオフィエルは、マザー・クラスタにありながらマザーを見限っていた。そこでアーデムは、オフィエルを介してエーテル技術の根源であるマザーの知識と能力を奪うチャンスをうかがっていたのであった。
アークスを利用していたのは事実だが、協力関係を築きたいというのは本心からであり、世界再編のため主人公たちに手を貸してほしいと話を持ち掛ける。
そこへライダーキックで割り込むファレグ。魔人と呼ばれる彼女に対してもアーデムは互角に渡り合ってみせた(彼のエーテル具現化能力はサーベルと最大5体まで出せる己の分身)。
「彼女が出てきちゃまともに話せない」とオフィエルと共にいずこかへと去ったアーデム。組織の正体を知り慟哭するエンガを残して。
EP4-8 壊れた進化
マザーを取り込んだ後、魔術でアースガイド本部に帰還。そこへ現れたアースガイドの人間をマザーの力でエーテルを送り込み、自身のイメージにある存在へと強制的に進化させる。直後、進化に耐え切れず部下は絶命。以後、アーデムは次々とラスベガス支部の人間たちを幻創種へと変貌させていった。進化に耐えて生きている者もいたが、アーデムによればこの姿は進化に失敗したものだという。
この悪魔の所業ともいえる傲慢なる行為にはファレグもはっきりと嫌悪感を露わにし、腹心であるオフィエルでさえも驚愕を禁じえなかった。
更に彼は人間のみならず地球そのものまで変えようと画策。膨大なエーテルを用いて地球に「楽園」を顕現させようとしていた。エンガとファレグの推測によれば、アーデムの目的は人類を楽園に住まうにふさわしい存在へと創り変え、地球を「神」によって統治させるというものだった。
ちなみにエンガやヒツギ、主人公たちへの敬意は本物であったようでオフィエルが彼らを「俗物」と呼んだ際には怒りを露わにしていた。
EP4-8 世界終焉の具現
アースガイド本部の地下、世界の中心へと至る場所でアーデムは「神」=デウスを降臨させる儀式を行っていた。未だに争いを続ける人類を見て未来に絶望し、戦争を無くすべく行動を起こしたという。この「戦争を無くす」というのはオフィエルと共通しているため手を組んだと思われる。
そこへ現れたプレイヤー一行と死闘の末追い詰められるが、アーデムは始めから自らの肉体を犠牲に「神」を呼び込むつもりでいた。アーデムによれば「神の呪いを受け永い時を生きている自分は器に相応しい」とのこと。アーデムはマザーの力でエーテルを自身に打ち込み、自らを生贄に「神」を具現化させ、以下の形態へと変貌した。
デウス・ヒューナス
声:中村悠一
アーデムによって具現した幻創造神。地球のみならず宇宙までを生み出した造物主であり、その権限はエーテルを操ってヒツギたちの具現武装を封じ、プレイヤーをアークスシップごとの元の次元へと強制送還させてしまうほど。邪魔者を排除した後、地球を糧に宇宙を創り直し、新たな人類による歴史を誕生させようとする。しかしデウスの内部に潜んでいたマザーの力によってエーテルは復活。プレイヤーもマザー、アル、シエラの3人の力によって戦場へ帰還。デウスはその権限を封じられ最後の一戦を繰り広げる。
プレイヤーの猛攻によって隙を怯んだところへヒツギの一撃を打ち込まれ膝を突き、沈黙。「理解できぬ。このままでは人は滅ぶ。なのになぜ拒む?」と疑問を呈し、ヒツギから「人は未来に向かって歩いて行ける。だから見守っていてほしい」と「ヒツギの意志」をぶつけられ、今一度人類を信じ「任せる」と言い残してあるべき場所へと帰っていった。
弱点属性は光属性と闇属性。
世界樹で出来た剣を持ち、身体や地面から生やす「開闢の蔦」「終末の茨」が得意技。
体力が少なくなると、世界樹の蔦と神のいかづちを用いた神罰を使用してくる。
特に雷は座標サーチ・スタンが付与されており、デウスエスカを相手に接近戦をしていると雷→蔦をワンセットで喰らって死にかねない凶悪なコンボ。
結末
「神」は去り、アーデムは解放されたが肉体は消滅寸前となっていた。最期の最期にエンガと和解し、「お前を打ち破ったオレたちを信じろ。後は任せとけ」と告げられ、人の可能性を信じ満足した様子で消滅していった。
なお、アーデムが残したエーテルと数万年にも及ぶ絶望が結びつき「神」を幾度となく具現化させるという。
デウス・エスカ
声:中村悠一
「世界は再編されねばならない、この幻創造神の手によって!」
緊急クエスト「新世を成す幻創の造神」に登場するレイドボス。
アーデムが残したエーテルと彼の絶望が結びついたことで具現化したが、こちらはストーリーに登場したデウスとは別物である。
「デウス・ヒューナス」とその強化形態「デウス・アンジェス」だけでなく、最終形態「デウスエスカ・ゼフィロス」に姿を変えてプレイヤーと戦うことになる。
幾許の余談
彼の名前の公式英文は「Sir Adam Sacrid」。キリスト教・イスラム教・ユダヤ教を始めとする宗教における「最初の人間」であるアダムが隠されており、彼自身が言っていた「神の呪い」も旧約聖書にてヤハウェから受けた「呪い」に類似点を持つ。
それもそのはず、彼の正体は「最初の人間(始まりの男)」…すなわちアダムであり、ファレグ・アイヴズは彼のつがいとなる女・イヴにあたる。
しかし地球の文明を
・「新たなる進化が必要だから」という自分の都合だけで強制的に進化させようとする
・かつての楽園を再び地球に生み出そうとする
・人類を強引に異常進化させようとする
…など、その所業からFGOのマスターも兼任しているアークスたちからは容赦なく「人類悪」認定されている。
ACスクラッチで配信されていた彼の髪型「アーデムヘアー」はグラデーション対応であり、よく見るとアホ毛が生えている。
貴重なアクセサリーの枠を使わないアホ毛付きの髪型の為、マイショップでのお値段は常に2000万近い値がつく。
また、期間限定クエスト「特別突破訓練:Episode4」では、彼が使用していたレイピアの武器迷彩「アルケミックジーン」が難易度エクストラハード限定でドロップするが、ドロップ確率が非常に低いためレアリティに反してかなり希少なアイテムである。
流石にレアリティに釣り合わないドロップ率だった為、ドロップされた場合に即取得できる新規機能が追加された際に元の☆8から☆13にレアリティが修正された。
なお、後に形状は似ているが対応している武器種が多い「フェリシテエーデル」が2018年のクライアントオーダー報酬で登場している。