オフィエル・ハーバート
おふぃえるはーばーと
声:子安武人
EP4の敵勢力「マザー・クラスタ」の一員で水の使徒。表向きは医者を務めており、「神の手を持つ外科医」の異名を持つ。その為か物事を医学用語で例えたりする事が多い。医療機器が無くとも対象の肉体的変化を分析する事も可能のようだ。
マザー・クラスタの使徒のリーダー的な存在であり、マザーの命令に忠実に動く。また、他の使徒に指示を下していたり、ハギトやベトールに警告の通信を送っている場面も。
武器はメスで、大量のメスを相手に降り注がせる技を使う他、空間を隔離させて対象を任意の場所へ移す転移能力を持つ。また、催眠脳波で対象を洗脳を施す事も可能で、作中ではある人物を洗脳させ手駒にしていた。
マザー・クラスタに入った理由は、人類は技術的にも遺伝子的にも精神的にも退化しそうな程行き詰っていると判断し、エーテルやマザーを利用して人類の世界再編(パラダイムシフト)を行うためであった。地球の未来の為ならいかなる犠牲を払ったり、自らの手を汚しても構わない強い覚悟を持っているそうだが…?
ちなみに、こんだけシリアスな振る舞いをしていてもオークゥからの「70%おじさん」「若いコが好きなだけの変態」の発言や真顔のアップでのフレームイン、加えて中の人が基本ハイテンションなギャグキャラを演じる事が多い…と言う事でネタ扱いのイラストが度々見られる。
EP4-3
映画撮影に夢中になり、東京を爆破し続ける木の使徒ベトール・ゼラズニイに対して警告の通信を送っていたが、彼が命令無視して撮影を続行した為、マザーの命令で彼を粛清する。
ヒツギとエンガに「アルを渡せば地球人全員の命は保証する」とマザーからの要求を突き付け、ベトールの遺体を回収して撤退する。
EP4-4
オークゥ・ミラーとマザーの一員になった鷲宮氷莉を引き連れ、アースガイドの拠点があるアメリカ・ラスベガスを襲撃。途中、危機に陥ったオークゥを助けたりするが、そのオークゥから「70%おじさん」という不名誉な渾名を付けられてしまう。
コオリがヒツギを斬り捨てた直後、ヒツギを救うべく出現したアルを捕えるために転移能力を使うもプレイヤーによって阻まれて失敗する。しかし、倒れたヒツギを回収することに成功し、第2の目的である「ヒツギの確保」は成し遂げた。
EP4-5
他の使徒共々、本拠地である月基地へ移動。コオリに頼まれてヒツギの診断を行っていた。
オークゥとフルの時間稼ぎにより、アークスシップをオラクル側の宇宙に転移させ、プレイヤー達とアークスシップを隔離させる事に成功。アラトロンと共にショップエリアに侵入し、迎撃に出た一般アークスを相手にするが、そこにもう1人の守護輝士(ガーディアン)、マトイの介入があり彼女をアラトロンと共に2人がかりで追い詰める。が、ヒツギのPCからPSO2の世界に帰還したプレイヤーによって阻まれてしまう。
そして、この戦いすらも時間稼ぎにしか過ぎず……マザーはアルを取り込んでしまい、完全成功とはならなかったもののマザー・クラスタとしての目的は達成されてしまった。
しかし、肝心のアークスシップ掌握に(ヒツギの介入で)失敗したため、マザーから撤退指示を受け隔離空間で離脱している。
EP4-6
ヒツギとの戦いに敗れ、正気を取り戻しかけたコオリを回収。「ヒツギを救うには一度彼女を殺して初期化させ、蘇生させるしかない」とコオリに語り、言葉巧みにコオリを操る。
しかし、マザーとコオリの様子を見て異変を感じ取ったアラトロンから「マザーの名を騙りベトールを独断で粛清した」と見抜かれてしまう。それに対しオフィエルは、自身の目的とそれを成し遂げる為なら自分の手を汚したり多少の犠牲も止む無しとアラトロンに語った。この時アラトロンは「オフィエルは医者ではなく思想家になるべきだったな」と発言している。
ヒツギ達を始末すべく、コオリをエスカダーカーと共に天星学園へ送り込み、破壊活動を行うように命令をするが、コオリが思い出の場所を破壊するのに躊躇ったため離反されてしまう。
一度はヒツギ側についたコオリだが、オフィエルは再びコオリを洗脳させプレイヤーを襲わせる。この時コオリの身体は限界を迎えており、なおもコオリを操ろうとしているのを見たヒツギは「どこまで腐ってるのよ! アンタらは!?」とオフィエルの外道っぷりに激怒、プレイヤーとエンガから力を得たヒツギが放った天叢雲の一閃でコオリの洗脳が解除され、作戦は失敗に終わってしまった。
想定外の事象に動揺を隠せないオフィエルは、彼を殺しに現れたファレグの攻撃をギリギリ回避し、彼女の殺気で気圧されそのまま撤退する。
EP4-7
「主とわしの2人だけ」というアラトロンの言葉から、完全に行方をくらましてることが判明している。
結局マザーとヒツギ達との戦いに出現せず、直接対決は実現出来なかった。
ここからは、EP4の核心に迫る重大なネタバレが含まれています!!
マザーを殺害し取り込んだアースガイドのリーダーアーデム・セークリッドと共に登場する。
そう、オフィエルはアースガイド側のスパイでアーデムの部下だったのだ…。「アーデム卿」と呼んで敬語を使っており上下関係が窺える。ちなみにアースガイドでは「北米支部長」とのこと。
EP4-8(前編)
アーデムとともにラスベガス本部へと帰還。そこでアーデムが近衛兵にエーテルを打ち込み、強制的に進化させようとする光景を目の当たりにする。こればかりはオフィエルも知らなかったらしく、驚愕を見せながらもアーデムと共に行動する。
EP4-8(後編)
地球の中心へと続くアースガイド本部地下にて最初の壁としてプレイヤーたちの前に立ちはだかる。
彼の目的は「権力闘争を無くすこと」であり、医術で人々を助けていても戦争がなくならないためキリがなく嫌気が差したという。なお、権力争いが無くなるならどちらでもよく「マザーを裏切ったつもりもなく、アーデムに与したつもりもない」と口にしている。加えてヒツギ達にも「彼ら以上の可能性を見いだせるなら、君らと肩を並べる事もあるだろう」とも発言。
なお、戦闘での挙動は法撃職のタリスに近い動き(ミラージュステップもする)+空間操作による瞬間移動にダメージフィールドの生成といった非常に鬱陶しい動き。Sランククリアの最初の壁で、高火力で一気に黙らせないといらないダメージを溜め込むはめになる。
目的のためには自分さえも捨て駒にするつもりだったようで、勝敗など関係なく隔離術式にプレイヤーたちを閉じ込め、時間稼ぎに徹しようとする。が、突如現れたファレグによって術式はあっさりと破壊され、「魔人」の圧倒的な強さの前に恐怖をきたし逃走を試みるが失敗(走って逃げようとしたことから転移する余裕もなかった模様)。彼女による「再教育(物理)」によって入院確実の重体にされてしまうがどうにか生き残り、エンディングにてファレグの部下になり、コキ使われるという末路を辿った。冗談抜きでファレグやりすぎである。
ちなみに戦いからまだ1ヶ月しか経っていないが、どう考えてもあのダメージが1ヶ月で治るとは思えない。もしかしたら自分で治したのかもしれない。なんせ外科医だし。フォトンやエーテルの技術で治したのかも……?
また、SGスクラッチでは彼の衣装・髪型(なぜか後頭部生え際の色が衣装と同期)と共にボイスも配信。イベントボイスも丸々収録しており、ファレグにボコられてオビエル・ハーバートになった場面のボイスも完備。
彼のファンならば、一式揃えて決闘でファレグに一泡吹かせるのもまた一興かと。
設定資料集によれば、彼がベトールを殺したのは能力の相性を危惧したからとのこと。具体的にどう危惧したのかは不明。
理想こそ高いもののマザーを裏切るなど非道を平然と働いていたため、アーデムからは「大して役に立たなかった」と実は見下されていたという。
なお、プレイヤーとファレグの決闘の場を用意したのは彼とのこと。オフィエルの末路を知ったハギトは改心しているので、不穏分子の抑止力にはなっているようだ。
2018年のイースタークエストでは「再教育」の結果を出す為にクエストのラスト手前でファレグ、アラトロン・フェムト(2017年のビーチウォーズから登場した偽者のアラトロン)と共に出現。鬱陶しい瞬間移動や座標攻撃も健在。倒されるとファレグから不合格としてまた「再教育」されるようである。南無…。