CV:小倉唯
概要
ストーリークエスト第3章「世界変革の声」から登場するマザー・クラスタ幹部「月の使徒」(読み方は「つきのしと」ではなく「げつのしと」。「土(つち)の使徒」アラトロンとの重複を避けるため、または元となっている曜日の読み方に準じているためであると思われる)。若くして数々の賞を受賞した世界的ベストセラー小説家であり、世界的に有名な文学者でもある。
名前を英語表記にすると「Phul Janice Laßwitz」となり、この事からドイツ人であると思われる。
性格は落ち着いた性格であり、柔らかい物腰で話す。
自身の発言で気に入ったものや使えそうだと思ったものはメモをとるという癖がある。ちなみに手書きではなく、スマホのような端末にメモをとっている。また、左目にはESC-Aマークを模したモノクルを着用している。
まだ幼かった頃、若くして天才的な才能を発揮していたが、それ故周囲から認められず孤独になり、世間から排除されそうになっていた所を彼女のエーテル適正を見いだしたマザーに拾われ助けられる。それ故マザーに対する感謝の思いと忠誠心は非常に強い。
同じくマザー・クラスタであるオークゥ・ミラーとは同い年であり、過去に同じような境遇からマザーに拾われ助けられためとても仲の良い相方である。
フルが文系でオークゥが理系、フルが青紫色の髪でオークゥが赤紫色の髪であることや、「月の使徒」「日の使徒」というように2人は対照的な関係であることが窺える面が幾つか存在する。
どこがとは言わないがフルがたゆんたゆんでオークゥがスリムである面でも対照的。ただし背丈はどちらもだいたい同じくらいである。
具現武装は「グリモア・メルヒェン」と呼ばれる魔導書で、表紙には「Kinder und Hausmärchen」と書かれている。
能力としては限定した場所に世界を創造することが可能。更に「物語の世界」を創造することができ、その中に対象を閉じ込め延々と同じことを繰り返させることができる。一度その中に入ると外部からは完全に隔絶されてしまい記憶も延々と元に戻ることを繰り返すため、閉じ込められた大抵の者は自身が「物語の世界」に閉じ込められている事に気づくことが出来ない。
だが、その能力はとてつもなく皮肉が効いていて、かつて別の世界で同じ力を行使した少女の「死という終わりを迎えないために同じ今日を永遠に繰り返すため」でもなければ、同じようなことをした仮面の「破滅の明日を回避するために何度も今日を繰り返し抗い続けるため」でもなく、ただ「明日を拒絶し、変化のない今日という箱庭の中で生き続ける」という「理解を拒み、他を拒絶するだけ」の彼女やオークゥの在り方そのものとその行き付く果て(願いは永劫叶わず、やがては可能性も失われ緩やかに滅びる)を痛烈に暗喩しているようなものになっている。
再現勢にプレイヤーの使用できる武器迷彩としての実装を待たされていたが、ゲームでの登場から4年以上経ちミッションボーナスとしてプレイヤーが武器迷彩として使用出来るようになった。
…しかし、初登場時には悪役幹部の顔見せお約束のセリフをメモったり、ヤンデレや死亡フラグに妙に詳しかったりと、どの層に向けたどの様な内容の小説を執筆しているのか少々疑問が残る点である。
ストーリーでの活躍
以下、EPISODE4のネタバレを含みます。閲覧は自己責任でお願いします。
EPISODE4-3 「世界変革の声」
ベトール・ゼラズニイがプレイヤー達に敗北した後、他のマザー・クラスタのメンバー共々初登場。ヒツギに対して「100%生意気そうだから今ここでやっちゃおうよ」と発言したオークゥに対して「確かに弱そうだけど、私達は挨拶に来ただけなんだから」と言い、オークゥを制止した。
なおその直後、「今のセリフ、ムダに強そう」とスマホでメモっている。
EPISODE4-5 「覚悟」
誘拐されたヒツギの救助のためマザー・クラスタの月面基地に潜入したプレイヤーとエンガを自身の具現武装で「物語の世界」に閉じ込めるが、プレイヤーにこの能力に気づかれた事で相方のオークゥと再び現れ、オークゥと共に直接プレイヤーと対決する。オークゥの召喚した「ラプラスの悪魔」に「物語の世界」の能力を使用し、体力の減ったラプラスの悪魔の体力を再び元に戻すといった戦い方をするもオークゥと共に敗北。
しかしこれらの救出劇はすべてオークゥの考えた罠であり、自身とオークゥは時間稼ぎの囮であったことを告げるとその場に残ったプレイヤー達を道連れにするためにオークゥと共に基地を爆破するが、倒壊寸前の所でプレイヤー達にエンガの力により地球に逃げられてしまい、そのままオークゥと運命を共にした。
EPISODE4-8 「世界終焉の具現」
「世界再編(パラダイムシフト)」を止めるためにプレイヤー達はアースガイドの地下にある遺跡へと侵入したが、奥に進むほど敵の天使達の数が増えて前後挟み撃ちにされてしまう。エンガは1人でこの状況を食い止め、プレイヤーとヒツギ、コオリを先に行かせようかと迷っていた。が…
なんと死んだと思われていたにもかかわらずオークゥ、アラトロンと共に再び登場。どうやらあの月面基地爆破の後ファレグにオークゥ共々救助されていたらしく、今度はプレイヤー達の助っ人として具現武装を展開。時間稼ぎにうってつけな自身の能力で迫りくる天使達を「物語の世界」に閉じ込め、プレイヤー達を遺跡の先へと進ませた。
ちなみにこの時、プレイヤー達を見送る際にエンガに「死ぬなよ」と言われ、そっくりそのまま言葉を返すわよ!10%色男!」と言い返したオークゥに対し「…あーあ。クゥ、今のやり取りは死亡フラグだよ」と言ったりしている。尚、当のオークゥには理解されていない模様。
その後
騒動後はなんとオークゥと共に、ヒツギ達の通う天星学園高等学校に国語の教師として赴任する。
なんでもマザー・クラスタの権限を利用してなんの前触れもなく赴任してきたそうであり、2人とも世界的な学者であるため赴任時は相当騒がれた様子。だが、当人たちにとってはどこ吹く風、全然気にしていないようである。 また、教師のときはメガネを着用している模様。
数学と現国の課題が未提出で逃げ隠れしていたエンガをオークゥが「マクスウェルの悪魔」を使って引きずり出した後、自身は具現武装の能力で(事を知っている者しかいない前であるとはいえ)生徒会室から勉強部屋を作り出してエンガをオークゥと共に連行しており、コオリからは「何かゆるーい感じで能力使ってるけどいいのかな…」と突っ込まれていた。
補足しておくがこの時の2028年の時点で彼女とオークゥは18歳であり、エンガより1つ年上なだけの非常に若い年で教師になっている。
また、後日談にて女子寮の寮長に就任していることも判明した。しかしそんな彼女も、鷲宮氷莉、ファレグ・アイヴズといった本物のそれには興味津々で、その秘訣を聞き出そうとするなど、いまだ18歳の乙女である面をのぞかせている。
ちなみに2018年のバレンタインイベントではシエラの誘いに乗っかりアークスシップに登場、パートナーカードももらえる(クラスはRa/Te、メイン武器はアサルトライフル)。イマイチ一歩を踏み出せないオークゥのエンガへの恋愛感情を応援しつつイジるようになっている。
NPCとして登場した際、オーダー関連のセリフには過去に登場したNPCのセリフが幾つか引用されていたりする(【巨躯】の「猛き闘争」、シオンの「貴方に、感謝を」など)。
バレンタインイベントでのオーダーを全てこなしていると、ホワイトデーイベントでもカジノエリアに出現。
シエラからの「エンガさんの勇気を見守りましょう」と言うメールを受け取って、オークゥには何事かを伏せて来た。
オークゥがブラックニャックのSPカードルールに苦戦している様子を、実に楽しそうに眺めている。