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デルタS4の編集履歴

2020-01-28 18:33:23 バージョン

デルタS4

でるたえすふぉー

ランチアが開発したWRC向けのラリーカー。

概要

イタリアの自動車メーカーランチアが、グループB規定による世界ラリー選手権向けの037に代わるマシンとして開発したラリーカー。


名前こそマーケティングの関係で大衆車である「デルタ」を名乗るものの、構造的には全くの別物。

一応外見もデルタに似せてはいるが、正直ほとんど似ていない


Lancia Delta S4 Gr.B Rallycar

排気量1759ccのエンジンは、ターボスーパーチャージャーを両方搭載するツインチャージャー方式。

最高出力は少なくとも400馬力以上、1986年のアクロポリス・ラリーでは600馬力を発揮していたと言われる。

このエンジンをパイプフレームに縦置きミッドシップで搭載し、4WDで駆動していた。


実践投入は1985年。

圧倒的な速さを見せるが、あまりに過激なスペックは扱えるドライバーを選んだ。

完全に支配できるドライバーはヘンリ・トイヴォネンだけと言われたが、そのトイヴォネンが1986年のツール・ド・コルスで崖下に転落して事故死。

これを契機にグループBの廃止が決定し、「グループB最強」とまで言われながらもチャンピオンを獲得することなく終わった。


その後、ラリーカーたちはコレクターに放出され、別のラリーや競技に転戦していった。

日本にもグループB仕様の保存車が存在する。


余談だが、グループBの規定に則り、ホモロゲーションモデル(市販車)も生産・販売された。

こちらはラリーカーに較べればまだデルタに似ている。


関連項目

ランチア ラリー グループB

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