概要
半翅目に属する虫の総称。俗にいう『しろばんば』とは肌白い老婆という意味でなく、この昆虫の事である。
具体的に言えばトドノネオオワタムシなどの体に白い綿状の物質を纏ったアブラムシの仲間の事を言う。
なので、実際に雪を纏っている訳ではないが、冬が近付く頃に出現し、人間の手の熱で弱るなどの特徴はまさに雪を思わせる。北海道ではこの虫が目撃されると雪が降る前触れだと認識されている。
ポケモンに実装されでもしたら、こおり/むしタイプにでもなりそうだ。
幼虫はヤチダモなどの師管汁を食し、成長すると今度はトドマツの木に寄生し、アリと共生しながら大増殖していく。
そして単為生殖で口を持たない成虫を産み、この雌雄が交尾して産卵して死亡するというサイクルを繰り返す。ここら辺は近縁種であるアブラムシと似た生態である。
ちなみに雪虫と名が付くが、真冬の環境下では生きられない。
北海道ではこの虫が大量に飛び回る時期があり、目や口に入るため、鬱陶しがられている。
関連タグ
氷に関する陸生無脊椎動物たち。
これらの生き物は真冬の環境下でも平気な生き物である。