概要
異形の姿をした謎の機体として登場。全身を西洋甲冑のような流線型の装甲と高機動ブースターを装着し、単体でボソンジャンプが可能な全高8mの機動兵器である。
本機の迎撃をしていたライオンズシックル隊の隊長は、高機動ブースターを取り外して姿を現す様子を『くそぉ・・・(変形なんざしやがって)おめぇは、ゲキガンガーかよ!!』と驚いたそうな。
当初は、乗り手は不明であったが飛行機事故で亡くなったはずの男テンカワ・アキトであったことが判明。 火星の後継者との戦いで、次々と黒い甲冑が剥がれていき現れたのは
度重なる改造で姿・形は変わっているが、アキトのエステバリスだった。
機体の変遷
ブラックサレナの改造方針は、夜天光たちが常に複数機で行動していることから、1対7での戦闘を想定し、装甲を全身に増加することにより耐弾性の向上に主眼を置いている。
装甲増加による機動性の低下を補うため、各部スラスターを追加し、重力波放射器と組み合わせることによって基本スペックを遥かに超える運動性を得た。
大幅に推力が増した結果、各部にかなりの負荷がかかることから、増加した装甲には機体剛性を高める役割も付加されていく。
そのため、数回に渡る改造の過程で、装甲増加形状も機体の四肢を拘束する形状に変更が成されていった。
最終的に、ブラックサレナA2型というタイプで劇中に登場している。
高機動ユニット
ブラックサレナA2型に高機動ユニットを装備することにより、戦術としてのボソンジャンプが可能になる。
ただし緊急時にはフレームがCCで出来ていることを利用してのボソンジャンプは可能ではあるが、フレームそのものへの影響が懸念されるためか、基本的には高機動ユニット装備時にしかボソンジャンプをしていない。
高機動ユニットにも様々なバリエーションがある。
劇中で登場したタイプは全長18mで、敵中突破の場合のみに使用する。
このユニットには武装が無く、装備した状態では本体のハンドカノンも使用出来ないが、大質量・大推力を用いたディストーションアタック(ディストーションフィールドを展開した状態による体当たり)が可能。
また高機動ユニットのパーツには機密保持の為に爆薬がセットされており、これを直接相手に接触させることでパーツを誘爆させ強行的ではあるが攻撃をすることができる。実際にターミナルコロニー・アマテラスの戦闘において、追跡する量産型エステバリスを二機この方法で撃破している
スパロボでは
エステバリスの強化機として登場し、ポゾンジャンプによる分身も搭載している。
最大の特徴は驚異的な耐久力とパージによる攻撃力の増加にあり、分離によって高機動型からブラックサレナへと移行する。作品によっては装甲もパージしてエステバリスカスタムにも移行可能であり、またダイゴウジ・ガイのエステバリスとの合体攻撃が用意されているケースもある。
ただ、非常に極端にとにかく参戦する時期が遅く短い事でも有名。
立体物
コトブキヤからプラスチック模型として販売。劇中さながらのプロポーションを持っており、使用した装備やブラックサレナ⇔カスタムエステバリスへは各部差し替えで再現可能。
魂スペックシリーズにてラインナップ。劇中同様のアクションを取らせることが可能で、ブラックサレナ⇔カスタムエステバリスへはブラックサレナ用装甲パーツを脱着させるだけで再現可能。
更に、高機動ユニットとカスタムエステバリスのオイルエフェクトが追加された頭部パーツが同梱される
元ネタ
機動戦士ガンダム~逆襲のシャアに登場するモビルアーマーのα・アジールである。
さらに、「あっちは地面に立てないけど、こっちは地面に立てるデザインになっている」、実際に最後は地上戦の一騎打ちを演じる事になる。
但し、設定上脚部の増加装甲部は推進系とそれ用のプロペラントタンクの塊であるため、実質「立てるだけ」だったりする。なので劇中の一騎打ちで見せたようなホバー移動ならともかく、歩いたり走ったりしようものなら確定で推進系がお亡くなりになる事態に陥ってしまう。
また、デザインコンセプトには「恐竜」もあり、尻尾があるのはその名残である。