演:高畑淳子
概要
帯刀コンツェルン、ネオギルドと並び、劇中にてジャンパーソンと敵対する三大組織の一つ、スーパーサイエンス・ネットワーク(通称SS-N)の首領。
初登場時のみ、眼鏡をかけ白い科学者めいた服を纏っていたが、本格的登場の第6話からは、画像にあるようなエキセントリックな衣装に変わった。さすがに外に出る時はエキセントリックな姿ではないが。実はメインイラストのギザギザの髪のようもなのはかぶっている帽子の飾りである(33話で判明)。
しかも悪の組織の首領なのになんかムーディなBGMの持ち主。
過激派科学団体SS-Nを率いる彼女は、部下からは「麗子様」と呼ばれ、神のごとく崇められており、ほとんどのアジトには彼女の肖像写真が飾られている。有能な者は女王のような態度で褒め、激励を与えるが、一度作戦に失敗すれば手のひらを返して冷酷になり、即刻処刑してしまう(一応、死んではいないらしいが)。
彼女は、両親が移住した宇宙ステーションで生まれ育ち、『美しい星』地球の話を聞かされて憧れを持っていたが、両親の事故死後、初めて足を踏み入れた地球は環境汚染が深刻になっていた。「両親が愛した地球を汚す人類は許せない」という考えに取り付かれた彼女はSS-Nを結成、終盤では最強のバイオモンスター・超獣神に変身し、人類抹殺計画を決行しようとする。
彼女は美しい星であるはずの地球の環境汚染を科学の力で解決しようという考えを人間が傲慢で救い様のない存在である何よりの証拠と全否定し、歪みきった科学の力で倫理も無ければ人間に留まらない地球上の生態系を狂わしかねない異形を生み出す程の狂気に呑まれた挙句、もはや手段を選ばない打倒ジャンパーソンに固執し、環境破壊のその原因の一つであった傲慢で愚かな人間に皮肉にも彼女自身にも当てはまっており、ついには神を標榜する人間ですらない怪物に変貌してしまうというなんとも皮肉な末路であった。
しかも人間を肥料に変える狂気の計画もまた現実的に考えると、全人類を肥料と化した場合は養分過剰によって土壌汚染の原因となり逆に自然破壊になりえる事に気付かなかったのだろうか(現実に養分過剰で発生するアオコといった現象がある)。一度は麗子と同じく人間の傲慢さに失望した経験のある三枝かおるはその姿を見て、何の感情も露にする事なく「超獣神に地球を再生させる事は不可能」と吐き捨てるのだった。
ただ、一つ言えるのは彼女が今際の際でさえも望んでいた『美しい星・地球』の理想は紛れもなく本物である。怒りが狂気に変わり、挙句の果てには自らを地球の神と称する醜い傲慢な化け物に変貌した彼女自身にはジャンパーソンの「科学の力で環境を回復させる道がある」という説得すらも届かず、ついには地球を救うどころか地球の敵そのものになってしまった事で哀しき最期を遂げる事となる。こうして狂気の科学集団は崩壊したのである。
演じた高畑氏は、「仮面ライダーBLACKRX」のマリバロン役でつとに名を知られているが、「巨獣特捜ジャスピオン」の銀河魔女ギルザや、この綾小路麗子役としての人気もかなり根強い。
完全に余談だが、中盤から出番が少なくなったのは演者である高畑氏が息子を出産したため。
第33話のラストでの麗子の「ジャンパーソン!しばらくさよならするわ」のセリフは実はこの事だったとされる。
ダベ星人がチャップ(イラスト右)の流用のせいでこんな事にもなっていたりする。
関連タグ
マリバロン…怪魔界が深刻な環境汚染によって危機が迫り、地球を第二の怪魔界とすべく侵略活動するクライシス帝国の幹部。
ネオギルド…敵対する他の組織。こちらは人間への復讐かつロボット至上主義である。
帯刀コンツェルン…SS-N・ネオギルドと違い、言うならば世界征服が主目的という実は典型的な悪の企業である。
サノス:抱いていた信念について大人になったら考えさせられそうな内容のヴィランつながり。