概要
1976年~1977年まで全26話が制作された。
当時話題だった空飛ぶ円盤をテーマに地球を攻撃するブキミ星人とバンキッドの戦いを描く。
5人のヒーローが登場するというスーパー戦隊シリーズに近い作風だが、メンバーが子供だったり同じカラーが2人いるなど相違点がある。
また、特撮ものでよくあるツッコミ(世界征服を企んでいるのになぜ幼稚園バスを襲うなど)に一応の答えを出した作品でもある。
制作を担当した東宝の子会社が記録映画の制作会社だったので、特撮アクションのノウハウが無く、初期はスーツアクターすら使っていなかった。
主役の「天馬昇・バンキッドペガサス」を演じていたのは「奥田瑛二」であるのだが、事務所の意向でプロフィールには掲載されていない。
CS放送などで何度か再放送はされていたが、長らくソフト化されていなかった。しかし2016年12月14日にめでたくDVDが全5巻発売された。
ストーリー
地球への移住を企むブキミ星人は、20年後に開始される移住計画の障害となる子供たちを狙って侵略活動を開始する。
それを察知した宇崎博士は自分の孫2人と孫の同級生2人、孫の家庭教師1人の5人からなる「少年円盤遊撃隊・バンキッド」を結成。5人は地球を守るため今日もひそかに戦う。
登場人物
天馬昇
バンキッドのリーダーで、スポーツ万能の山男。バンキッドペガサスに変身する。宇崎家には家庭教師という名目で出入りしている。
宇崎竜一
宇崎博士の孫で、純二の兄。バンキッドドラゴンに変身する。水泳が得意なバンキッドのサブリーダー。小学生。
宇崎純二
宇崎博士の孫で、竜一の弟。バンキッドラビットに変身する。すばしっこさを身上とする最年少メンバー。
牛島二郎
竜一の同級生。バンキッドオックスに変身する。メンバー一の怪力で、宇崎兄弟との連帯が多い。みどりという妹がいる。
白鳥ほのか
竜一の同級生で、バンキッドの紅一点。バンキッドスワンに変身する。ジャンプと情報解析、暗号解読が得意。
宇崎博彦
宇崎兄弟の父で婿養子。子供たちがバンキッドであることを知らず、家のアンテナが回っているのを見て毎度毎度大騒ぎする。
宇崎とき枝
宇崎兄弟の母で、宇崎博士の娘。博彦同様子供たちがバンキッドであることを知らず、行動を怪しんでいる。
宇崎巌
宇崎兄弟の祖父で、優れた宇宙科学者。
ただ一人ブキミ星人の侵略を察知してバンキッドを結成した。
メンバーからは「ご隠居」と呼ばれている。
ブキミ星人
故郷のブキミ星が20年後に滅亡するため、地球を征服して移住しようと企む宇宙人。
そのため将来確実に移住の邪魔になる子供たちを狙った作戦を実行する。
なお、グザレ司令は先遣隊であり、黒幕は不明。
6話以降のデザインはウルトラマン・ウルトラセブンで有名な成田亨が関わっており、とても抽象的な姿をしている。
詳細は →ブキミ星人
バンキッド
5人がブキミ星人と戦うときに装着するスーツ。ペガサスの「バンキッド・チェンジ!」の掛け声でメンバーが「バンキッド・ゴー!」と唱和し変身する。
武器は拳銃のバンキッドガン。個人武器もある。
バンキッドペガサス
スーツの色は赤で、額の星の数は1つ。
必殺技はスペシウム光線と同じ構えで放つ鉄腕十字星。
バンキッドドラゴン
スーツの色は黄色で、額の星の数は2つ。
ヌンチャクを武器としている。
バンキッドラビット
スーツの色はドラゴンと同じ黄色で、額の星の数は5つ。
パチンコを武器にしている。
バンキッドオックス
スーツの色は青で、額の星の数は3つ。
特に専用武器はない。
バンキッドスワン
スーツの色はピンクで、額の星の数は4つ。
ジャンプに使う高跳び用の棒が武器。
メカニック
バンキッドマザー
5人が乗る合体戦闘機。エースファイター、べビーファイター3機、シスターファイター(メイン画像参照)に分離できる。
エースファイター
パイロットはペガサス。バンキッドマザーの機首になる。
ベビーファイター
三機存在し、パイロットはドラゴン・ラビット・オックスの3人が乗る小型戦闘機。バンキッドマザーの主翼と垂直尾翼に合体する。
シスターファイター
パイロットはスワンの中型戦闘機。バンキッドマザーの機体後部になる。
ブキミブラッカー
ブキミ星人の円盤。