「名乗る名なンざねえよ。――オレは、ただの『棒振り』だ」
人物像
スバル(172cm)より身長が頭ひとつ分は高く筋肉質。髪色、目の色は子孫と同じく赤髪に碧い眼。片目に眼帯をしているが、これは視力が悪いためではなく、左目にしていることもあれば右目にしていることもある。
チンピラじみた話し方をし、セクハラ発言も目立つ。
初代"剣聖"で、作中最強クラスの実力を誇る。テレシアやラインハルトの祖先にあたる。三英傑の一人で、"賢者"シャウラ、"神龍"ボルカニカと共に"嫉妬の魔女"サテラを封印したとされている。
剣聖ではあるものの、二代目以降の剣聖が持っている"剣聖の加護"は持っていない。加護をひとつももっていないかは不明だが、剣技だけで概念を切ったり空間を切ったりする化け物。
劇中では既に故人。
関連タグ
ラインハルト・ヴァン・アストレア (子孫、当代の剣聖)
テレシア・ヴァン・アストレア (子孫、先代剣聖)
ヴィルヘルム・ヴァン・アストレア (子孫ではない)
ハインケル・ヴァン・アストレア (子孫、ラインハルトの父)
以下ネタバレ
第6章、バテンカイトスに記憶を奪われたクルシュ、名前と記憶を奪われたレム、アルファルドに名前を奪われたユリウス、その他同じく『暴食』に人生を奪われた人達を救う為、『プレアデス監視塔』へ赴いたスバル一行。
しかし、プレアデス監視塔には誰かが仕掛けていた『試験』の存在があった。
第二層『エレクトラ』の試験官は、初代剣聖、"棒振り"レイドだった。
『――天剣に至りし愚者、彼の者の許しを得よ』
当初は自我を保っていなかったものの、すぐに自我を取り戻し、スバル達と相対する。そして、その恐怖で相当な実力者であるシャウラを失神させる。さらにとある理由により精霊術が使えなくなっていたとはいえ最優の騎士たるユリウス、オドを削ってまで魔法を行使したアナスタシア(襟ドナ)の猛攻を一歩も動かずに迎撃し、一瞬で両名を戦闘不能にする。得物はただの箸だった。
その後、エミリアと「一歩でも動いたらレイドの負け」というルールで戦う。作中上位の実力者であるエミリアを相手に一歩も動かず鼻歌まじりに攻撃を処理し、加えて彼女にセクハラをする余裕を見せる。が、セクハラをした際の隙を見逃さなかったエミリア(セクハラをセクハラと認識していない)に一撃をお見舞いされ、敗北する。
しかし、あくまで"試験"を突破したのはエミリアだけとして賢者の塔攻略の大きな障害となる。
以下、更なるネタバレ(web版)
レイド攻略の糸口を探る過程でスバルは『死者の書』と呼ばれる書物を発見。その本は、現在では故人となっている者の人生を追体験できるという代物だった。
レイドを攻略できる手がかりをつかめるかもしれない。そう思ったスバルはレイドの「死者の書」に目を通すが…
その本を読んだ直後、スバルは何故か異世界に来てからの記憶全てを喪失してしまう。
スバルは異世界に来てからの記憶を失くしたまま問題に対処することになる。
スバルたちの大きな5つの障害のひとつがレイドの存在である。
レイドは試験官として塔の二層から動けないはずだった。しかし、レイドはなぜか自由に塔の中を歩き回り、その規格外の戦闘力で何度もスバルたちの邪魔をする。
経緯(更なるネタバレ)
レイドの死者の書を閲覧しようとしたスバルだが、レイドが塔の試験官として存在していた関係でその記憶を辿ることはできず、"記憶の回廊"に迷い込む。そして、そこに住んでいた魔女教大罪司教「暴食」担当"飽食"のルイ・アルネブに記憶を喰われてしまった。
その少し後、レイドは二層にやってきた魔女教大罪司教「暴食」担当"悪食"のロイ・アルファルドと遭遇する。
ロイはレイドの『記憶』を喰らった。が、レイドのあまりの自我の強さ故にレイドの『記憶』に自らの精神の主導権を奪われてしまった。
レイドがロイの肉体を乗っ取った形になり、事実上の死者蘇生が起こった。こうして、レイドが自由に歩き回る悪夢の状況が形成された。