概要
伯爵家の令嬢でニコルの妹。白い髪に赤い瞳のため、周囲から心無い言葉を掛けられ育ってきた。物静かで穏やかな気質の持ち主。物語を読むことが大好きで、同じロマンス小説を読んでいたことをきっかけにカタリナと仲良くなり、友好を深めていく。魔力は風。
プロフィール
人物
ソルシエ王国のアスカルト伯爵家の令嬢で、ニコル・アスカルトの妹。父のダン・アスカルト伯爵はソルシエ王国の宰相を務めている。
物静かで穏やかな気質の持ち主だが、あまり物事を深く考えずに突っ走ることもあり、兄からは「大雑把なところは父譲りかもしれない」と思われている。読書が趣味で、ロマンス小説の『エメラルド王女とソフィア』に登場する人気者の主人公に憧れて彼女になる空想をよくしていた。
両親や兄からは大切にされ愛されていたが、その特異な外見(本作の世界においては、赤毛・銀髪・金髪・茶髪・黒髪・水色などカラフルな髪・瞳の色が当たり前のように存在するのだが、白髪・赤目は珍しい)が原因で周囲から奇異の目で見られ、「呪われた子」と呼ばれて忌み嫌われ、家に閉じこもりがちだった(後者の「呪われた子」に関しては、実際には若くして宰相に上り詰めたソフィアの父に嫉妬した者達が悪評を広めただけにすぎない)。
『FORTUNE・LOVER』における人物像
カタリナの前世(通称・野猿)の世界で発売されている乙女ゲーム『FORTUNE・LOVER』シリーズには、『Ⅰ』の「ニコルルート」におけるライバルキャラクターとして登場する。
カタリナ自身は彼のルートを攻略する前に死んでしまったため、詳細は不明だが、親友であった佐々木敦子の情報によると、ニコルルートは彼を攻略する前に彼女の攻略が必須だった模様。ライバルキャラクターではあるものの、主人公の恋敵として登場するカタリナ(ジオルドルートとキースルート)やメアリ(アランルート)と比べると特殊な立ち位置である。
メアリと同様にカタリナとの接点は無く、嫌っている様子だったらしい。
本編における人物像
魔力を持つためにいずれは学園に入学しなければならず、人慣れの為に王子主催の茶会に参加した際に心無い貴族の子供達に捕まって罵倒されていたところを、偶然にも通りかかったカタリナに助けられる。
その後、ロマンス小説を語る同志に飢えていたカタリナに捕まり、好きな物語に登場する憧れの王女そのものの彼女と過ごすうちに、愛らしい笑顔を取り戻していく。メアリと違いカタリナに対してはあくまでも「友人」とみているが、初めての友人となったカタリナを強く慕っており、義妹になれる可能性にもとづいて自慢の兄であるニコルを何かとけしかけている。またジオルドのことは内心「ずるい」と忌々しく思っている。
外見による差別も悩みのタネではあったが、それとは別に、よく大切な人を失う悪夢に悩まされる。悪夢の内容は全く覚えていないが、とにかく悲しい事と不安感だけは感覚として残っている。だが、カタリナと一緒にいるとそれが消える。
本作の女性陣の中では基本的に控えめな彼女だが、ジオルドが皆の前でカタリナの唇を奪った際には、ジオルドに魔法で攻撃を加えようとするメアリを制止しながら、自分もマリアが慌てて止めに入るほどの威力の攻撃魔法を繰り出そうとした(マリアは「せめて怪我が私の魔法で治せる程度のものにしてください」と注意している)。
関連タグ
以下、ネタバレにつき、閲覧注意
実は、カタリナの前世(通称・野猿)の親友であった佐々木敦子の転生した姿である。
ソフィアの悪夢の正体は「親友を事故で喪った敦子の慟哭の記憶」であり、それゆえに「二度と親友を失ってはいけない」という意味で夢に見ているのだが、上述の通り目が覚めた時には忘れている。
前世の記憶がそのまま人格に現れているカタリナとは異なり、ソフィア自身に敦子の記憶はなく、一種の憑依的な状況による二重人格状態にある。
敦子の人格は普段はソフィアの中の根幹のメモリーとして潜んでおり、カタリナの正体(前世)が前世での親友である事にも気付いている。