概要
翼指竜亜目(プテロダクティルス亜目)オルニトケイルス科に分類される。
名称(学名)の由来は「鳥の手」から。
特徴
翼の差し渡しが2.5~12mにも及ぶ中型から大型の翼竜。白亜紀前期に生息していた翼竜の一種である。翼竜の中では最も普遍的に見られる属で、北米と南極大陸を除く世界各地から化石が発見されている。頭骨は細長く、鋭い歯が並んだ嘴の先には多くの場合鶏冠が付いていた。殆どの種が翼開長2.5m以下であるが、中には翼開長が12mにも達した種がいた。この種は上昇気流に乗ることで、翼を羽ばたかせずに数百kmの距離を飛ぶことが出来たともいわれている。沿岸部か内陸の湖や氾濫原の周囲に生息し、主に魚を捕らえて食べていたと考えられている。喉には魚を入れる袋を備えていたことも分かっている。この喉袋に沢山の魚を詰め込んで、長距離を移動していたのかもしれない。