概要
小説家になろうで連載されているウェブ小説シャングリラ・フロンティアの登場人物。
ファンからの愛称はヒロインちゃんだが、別名を『恋愛クソザコナメクジ』とも呼ばれる。
一応、文武両道で容姿端麗。実家はかなりの金持ちと、絵にかいたような高嶺の花であるが、作中の主人公であるサンラクこと陽務・楽郎(ひづとめ・らくろう)に数年越しの片思いを続けており、告白することもできずに半ば彼のストーカーとなっている。
サンラクがシャングリラ・フロンティアをプレイし始めたこと、漸くゲームを通じて彼と会話できるようになったが、サンラク自身からの評価は、自分を凌ぐほどのゲーム廃人であり、未だに頼りになるクランメンバーくらいにしか思われていない。
人物
本名:斎賀 玲(サイガ レイ)。
作品世界のヒロイン。主人公と同じ学校に通う高校生。柔道を修めているが、作中での描写を見る限り、武道全般は一通り修得しているようである。
成績優秀で、前述のとおりに運動もできる上に、容姿端麗。それも、すらりとしたモデル型の体系ではなく、出るところは出て、引っ込むところは引っ込んだグラマラス系。胸のサイズもかなり大きく、スタイルも抜群。
その余りの美人さゆえに告白する者や、街中で声をかける者も絶えないようだが、その全てを袖にしているまさに、高嶺の花。
このように、天から二物も三物も与えられているが、代わりに恋愛力が没収されており、長年片思いを続けている思い人に対して、仲良くなるとかなんとか以前に、そもそも声もかけられずにおり、ゲーム世界では長い間サンラクからは、敵とみなした奴は見境なく全力でやるやべー奴と思われていた。
来歴
元々、中学時代に嵐の中でさえ(ゲーム発売日のため)楽しげなサンラクこと、陽務の笑顔を目撃したことで彼に惹かれ、最初は自分が彼に恋をしたことにも気づかずに話しかけるチャンスを巡って日々を過ごして数年経過する。
そんな彼女を見かねたゲーム屋『ロックロール』の店長である岩巻によって、自分がサンラクに恋をしていると気づかされた後に、サンラクと仲良くなる為に彼がプレイしているゲームと同じVRゲームをプレイしたが、その悉くがあまりにもクソゲーであったために、クリアすることなく挫折。
とりあえずゲームに慣れるために。と、サンラクよりも一年ほど早く神ゲーとの評価を受けていたシャングリラ・フロンティアを始め、姉のサイガ―100が運営していたクランである『黒狼』に所属する。
その後、シャンフロ内最高の攻撃力を表す『最大火力(アタックホルダー)』の称号を所持するまでにゲーム内での実力を高めていき、サンラクがシャングリラ・フロンティアを始めるまでは一、二位を争うほどの有名人だった。
サンラクがシャングリラ・フロンティアをプレイし始めてからは、ゲーム内でのアドバンテージを利用して彼と接触しようとしたものの、生来の恋愛力と恋愛運の低さから全くお近づきになれずにいたが、何とか彼とフレンド登録を果たす。
その後、秋津茜からのアドバイスを聞いてヴォーパルバニーのユニークシナリオを発生させたことで、サンラクと同じ兎の国の住人にもなった。
また、作品の主人公であるサンラクと同様に、様々なユニークシナリオを引き当てており、サンラクがゲーム攻略のための最適解で行動した結果、幸運なのか不運なのかわからない乱数を引き当てるのに対し、王道なシナリオを真正面からこなしていたら、ゲーム世界の重要なストーリーに関わっていたという、ある意味では、『シャングリラ・フロンティア』における真の主人公。
性格
基本的には一途で奥手な、おしとやかな女子高生。
コミュニケーション能力も高く、友達もそれなりに多い。
しかし、恋愛に関してだけは常に空回り気味で、奥手で臆病。
その上、恋愛運自体もかなり低く、うまくいきそうになると不運のせいでいまいち上手くいかない。
一方で、押しに弱いわけではなく、下心を持って告白した時にはそれをあっさりと切り捨てるだけの度胸と冷徹さがあり、決して一方的にやられるタイプではない。
また、嫉妬深いところもあり、ルストが他ゲーでの経験からサンラクの攻撃の癖を見抜いた時には、何故サンラクの癖を知っているのかだけを延々と聞き続けた。
『最高火力(アタックホルダー)』
彼女を語る上で最も重要なのは、ゲーム上における戦闘能力の高さである。
元々、名家の御令嬢であることに加えて、京都の有名剣術家の家系である竜宮院家の親戚であったことから多数の武道を嗜み、リアル世界での戦闘能力が非常に高い。一対一の状態であるならば成人男性を取り押さえることができるほど。
高性能のVR機器を利用してのVRMMОRPGであるシャングリラ・フロンティアでは彼女本来の戦闘能力とゲーム内で必要とされる才能が噛み合った結果、破壊力だけであるならば、ゲーム世界中で最強の存在となっている。
更には、キャラクターメイクのやり直しが解禁になるまでは、巨体の男の姿で寡黙な性格のロールプレイングをしていたことから、その外見と能力と言動と行動が奇跡的に噛み合い、読者からはバトル物のライバルキャラと言われてしまった。
神魔の大剣や双貌の鎧など数々のユニークシナリオに関連した希少な装備品を持ち、レベル99になった際に修得できるサブジョブの神秘(アルカナム)は、『世界(ザ・ワールド)』。
装備品
神魔の大剣(アンチノミー)
神々しい聖剣の様な姿と、禍々しい魔剣のような二つの姿を持つ大剣であり、双貌の鎧と組み合わせて使うことで、二つの属性を使うことができる。
剣が聖剣のような姿をしているときには、鎧が禍々しい姿になり、剣が魔剣の様な姿をしているときには、鎧は呪いの装備のような姿へと変わる。
後に『太極の剣』へと進化した。
双貌の鎧
神々しい聖騎士の様な姿と、禍々しい暗黒騎士のような二つの姿へと変化する甲冑であり、神魔の大剣と組み合わせて使うことで、二つの属性を使うことができる。
後に『双理の鎧』へと進化したが、その際に意思を持った鎧という事で、ベルセルク(狂戦士の甲冑)っぽいと言われるようになった。
職業
喰陽の竜騎・追月の竜騎(ケトゥラフ・ドラグーン)
騎士系の隠し最上位職業であり、光の力を使う聖騎士系職業と闇の力を使う暗黒騎士系職業の二つを使用し続けることで転職可能になる。名前の由来はケートゥとラーフ。
竜騎の名前の通りに、モンスターをテイムして乗りこなすことができる上に、昼の時間帯に光の力を蓄えることで『夜に光の力を使う』ことができ、夜の時間帯に影の力を蓄えることで『昼に闇の力を使う』ことができる。
職業を解放した際にテイムしたのが、余りにもごつい全身金属の馬であったことから、ファンからラオウっぽいと言われた。
関連タグ
ガッツ…剣と鎧のレベルが上がった際に、使っている鎧のイメージが狂戦士の甲冑のイメージに重なる読者が多かった。どう考えてもヒロインのイメージではない。
髑髏の騎士・ラオウ…ゲーム内におけるアバターのイメージその2。テイムしたモンスターに乗る姿から、ラオウを思い浮かべた読者が多く、作者はTwitterで髑髏の騎士の画像をイメージに挙げていた。どう考えてもヒロインのイメージではない。