概要
形天、邢天、または形夭、刑夭、邢夭(けいよう)と呼ばれることもある。
奇書『山海経』によると、黄帝と天帝の座をかけ争ったといわれる妖怪で、闘いの末に力及ばず首を切られ、闘いの舞台であった常羊山に首級を埋められた。
しかし、いかなる執念の成せる業か、両乳を目に臍を口に変え、干(盾)と戚(斧)を手にしたままに闘いを続けたという。
また炎帝神農の臣下であったとの伝承もあり、戦の勝敗が決した際の儀礼を神格化した神であったという説もある。
水木しげるの著書「妖怪画談」などでは北京市の刑場跡に現れ、男を襲ったが、どこからともなく現れた二匹の犬が刑天を追い詰め、駆けつけた兵士の銃撃で退治されたと解説されている。