概要
2000年に発売されたNINTENDO64用ゲーム。本場英語版での表記は「Banjo-Tooie」となっており、「Two」と「Kazooie」をかけたネーミングとなっている。
のちにXbox360のLiveアーケード・レアリプレイでもプレイ可能となった。
ストーリー
バンジョーとカズーイが悪役グランチルダを倒してから2年の月日が流れた。
激しい雨が降りしきるある日、バンジョーとカズーイは自宅でマンボ・ジャンボとボトルズと共にトランプでギャンブルを楽しんでいた。
その時突如地震が発生し、一同は不穏な空気を覚える。
マンボは外の様子を見に行くが、そこで彼が目の当たりにしたのはミンジェラとブラウベルダと言う2人組の魔女によって復活を遂げたグランチルダの姿だった!
2人組の魔女はグランチルダの妹達で、グランチルダを助ける為にドリルマシンに乗ってクルクルやまのふもとにやって来て、先程の地震も彼女達が操るドリルマシンによるものだった。
マンボはこの事をバンジョー達に知らせに急いで戻るが、運悪くグランチルダ達に見付かり追われる羽目に。
何とか無事に戻って来たマンボはグランチルダが復活した事をバンジョー達に話し、バンジョーとカズーイは急いで避難し始める。
しかしボトルズだけは先程のカズーイの嘘に騙された事もありこれも嘘だと思って動こうとはしなかった。
次の瞬間バンジョーの家で大爆発が発生する。
グランチルダが魔法をバンジョーの家に当てたのだ。
グランチルダは憎きバンジョー一行に復讐を果たしたと思い、妹達と共に新たな本拠地であるマジョのおしろへ向かった……
暫くして無事に逃げ切ったバンジョー達は破壊された自宅の前に集まっていた。
所がボトルズの姿が見当たらない。
と、そこへ家の中から真っ黒焦げになったボトルズがフラフラと現れ、その場で倒れて幽霊になってしまう。
バンジョー達はボトルズの仇を討つ為グランチルダを追って再び冒険に出発する。
システム
前作バンジョーとカズーイの大冒険をかなりなぞったシステムが継承されており、ステージの縮尺や操作感覚の大部分は(一部改良された箇所こそあるものの)前作そのままになっている。
ストーリーも前作のエンディングからそのまま物語を続けた内容になっており、発売年数のブランクがストーリー中での時系列にもそのまま反映されていたりする。
そして、前作で使用できたアクションはほぼ全てそのまま使用可能な状態でスタートするため、「強くてニューゲーム」ならぬ「強くて次回作をニューゲーム」というものになっている。
当然、それだけでは本作のギミックに通用するはずもなく、新しいアクションもさらに大量に用意され、謎解きを必要とするアクションにもいっそうの磨きがかかっている。
前作にはなかった要素
細かな地名表記
1ステージ内でも地域区分が異なるマップが複数存在するケースはこれまでも存在していたが、本作ではそれらに地名を丁寧に振ってあり、マップ間を切り替えるたびに地名が表示されるようになっている。
前作とは比べ物にならない広さを持っているので、現在地を把握する一助となるのだが、謎解きなどで通行人から特定の地名を指定されることもよくある。地名を把握していること前提の大掛かりなイベントもあるため、どこがどの場所かをなんとなく覚えていくと、複雑な謎解きも無用に迷うことはあまりなくなるだろう。
ステージ間の直接移動
前作では、ステージ間の構造は全て「ステージセレクトをする中央のエリア」を介したものになっていた(スーパーマリオ64に近い)。
本作でも基本はその形式なのだが、こっそりとステージ内に裏口も用意されており、ここを通行することで別のステージへ直接移動する事が可能。
これは単なる便利な移動手段で終わっているわけではなく、謎解きなどの際にこの通路を活用しなければならない場面がたびたびあるほか、特に正面入口から辿り着けない孤立した小部屋にアイテムが置かれており別のステージから入ってこなければ辿り着けないパターンなども少なくない。
それに関して、蒸気機関車「シュッポー」という新システムでステージ間を自由に行き来することも可能。もちろん移動手段として便利なだけでなく、その全てが謎解きに何らかの形で関わっている。
ともすれば、全体が1つの大きな世界として構築されている印象さえ与える。そして実際、複数のステージに跨った謎解きもたびたび登場するため、現在地に固執しすぎないよう視野を広げて考えるクセをつけておくとよい。
マンボで冒険
前作でも変身という形で助けてくれたマンボ・ジャンボだが、本作では直接操作する事が可能。専用のパッドへ彼を連れて行くことにより、彼の能力でしか解けない謎解きがたびたび登場する。場合によっては、彼単体のみならずバンジョーとのバトンタッチを含めて立ち回らないと解けないものもある。
変身については新キャラクターフンバ・ウンバが行う。
セパレート
本作の目玉といってもいい要素。バンジョーとカズーイが事実上の一心同体で冒険するスタイルは基本的に本作も同じなのだが、局面によっては2者が分離して別行動を取れるようになっている。本作の追加アクションはその多くがセパレートに関連したものになっている。
互いを移動させて、一方がスイッチを押して扉を開かせたうえでもう一方が扉の奥を探索したり、分離した状態でしか使えないアクションを使った謎解きに挑む為にセパレートしたりと、出番や使い道はかなり多い。