アイヌ民族に伝承されてきた精霊の総称で、地域によってコシンプウやコシンプイなどの呼び名もある。
一般的にカムイである動物が、人間の異性に惚れこんで取り憑く現象のことをこのように呼ぶ。
キツネなどの山の動物の場合はイワコシンプ、アザラシなどの海の動物の場合はルルコシンプやアヅイコシンプクと呼ばれて区別され、人前に姿を現す場合は美しい異性の姿になって現れるという。
また人に取り憑き狂気に陥れる淫魔パウチも、コシンプとされる場合もある。
取り憑かれたものは、数年のうちに死んでしまうといわれ恐れられたが、好いたものを守る善神・憑き神となる場合もあり、その場合幸運をもたらすという。