コシンプ
こしんぷ
アイヌ神話に登場する精霊の総称。
曖昧さ回避
- アイヌ神話に登場する精霊。※この項で解説
- ゲーム『結城友奈は勇者である 花結いのきらめき』の登場人物秋原雪花の精霊で、SSRカード「トラディショナルスタイル 秋原雪花」で登場した。※メイン画像中央の紫色の狐
概要
北海道や樺太のアイヌに伝承されてきた精霊の総称で、地域によってコシンプウやコシンプイなどの呼び名もある。
一般的にカムイである動物が、人間の異性に惚れこんで取り憑く現象のことをこのように呼ぶ。
キツネなどの山の動物の場合はイワコシンプ、森林に棲む動物はニタイコシンプやニテイメテイェプ、アザラシなどの海の動物の場合はルルコシンプやアヅイコシンプクと呼ばれて区別され、人前に姿を現す場合は美しい異性の姿になって現れるという。
また人に取り憑き狂気に陥れる淫魔パウチも、コシンプとされる場合もある。
取り憑かれたものは、数年のうちに死んでしまうといわれ恐れられたが、好いたものを守る善神・憑き神となる場合もあり、その場合幸運をもたらすという。
余談
学研が1999年に発行した『妖怪の本―異界の闇に蠢く百鬼夜行の伝説』には、北海道の項に「いわしこんぶ」という謎の妖怪が名だけ紹介されているが、これはイワコシンプの誤表記であると思われる。