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編集者:さんだ
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ストーリー

ギリシャ神話の百眼巨神アーガスが、「メガ・アーガス」として現代によみがえった。

「メガ・アーガス」は次々と増殖し、地上を支配しようとしている。人類は「メガ・アーガス」の増殖を阻止するため、ファイター「ウォル・アーグ」に望みを託し発進させた!

はたして「ウォル・アーグ」は「メガ・アーガス」を倒し、増殖をくい止め、再び平和な地球を取り戻すことができるのだろうか!? さあ!テイク・オフ!!

(「アーガス」ファミコン版 取扱説明書より)

概要

「アーガス」はNMKが開発しジャレコ1986年に販売した業務用縦スクロールシューティングゲーム

ナムコゼビウス同様、8方向レバーに対空攻撃ボタンと照準を合わせた場所に攻撃する対地攻撃ボタンを用いる。また、各ステージ毎に対空・対地攻撃ともに武装が強制的に変化するという珍しいシステムを導入している。

地上物として出てくるい文字の「B」は10秒間無敵になるバリヤー、色い文字の「E」は画面上の敵と弾が消滅するエナジーボール、い文字の「P」は自機の攻撃力とスピードが上昇するパワーアップで、それぞれ3個破壊することで発動する。

他に灰色の文字の「L」があるが、これはステージ終了毎に自機を滑走路へ着陸させるゲームがあり、成功すると取った「L」の数だけボーナス点に倍率が掛かる。なお、ランディングは失敗しても自機は失われない。

余談

後にテクノスジャパンへ移籍する吉田晄浩氏がグラフィッカーのアルバイトで関わっており、氏によると敵編隊の動きなど観て楽しめるように徹夜で調整してジャレコへ提出したが、ジャレコの金沢義秋社長に「ゲームは難しくないといかん。すぐに飽きられてしまう、そのまま2倍(敵の数、弾の数、強さ、それぞれを2倍)にしてくれ」と言われて受け取ってもらえず、やむを得ず(当然編隊の動きなどは崩れるが)調整をやり直し、結果として1面クリアさえ難しい高難易度のゲームになったという。

画面を飛び交う敵弾は、グラデーションと光沢で描かれた、ガラス球のような艶やかなデザインになっている。その透明感ある独特なドット画のセンスは、同社の後発作品バルトリックやサイキック5にも顕著に表れている。

初のアーケードゲーム専門誌として知られる雑誌ゲーメストの創刊号の表紙を飾ったのは、このゲームのイラストだった。

ゲームタイトルを50音順に並べるとトップになるゲームとして有名だった。

(2010年に「あぁあの懐かしのシュウォッチ」に抜かれている)

移植作品

同年、ファミリーコンピュータへ移植されているが、ステージ毎に変化する攻撃方法の種類は、対空は5種類から2種類に減少し偶数面と奇数面で交互に変化するものになり、対地攻撃は1種類のみとされている。

また、黄色い「E」のアイテムは無くなり、代わりにと言う訳でも無かろうがロボットに変形し数秒間無敵になるという仕様が盛り込まれている。

ちなみにファミコン版以外、移植作品は存在しない(2003年プレイステーションで発売された「ジャレココレクション」収録のものもプロジェクトEGGで配信されたのもファミコン版)。

金沢社長さま、難しすぎて飽きられる以前に人気出なかったんじゃ?

・・・しかしながら2018年8月30日、プレイステーション4、およびニンテンドーSWITCHアーケードアーカイブスとして業務用が初めて移植され、配信開始となった。

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