日本のフリーゲーム「ゆめにっき」と「Undertale」のコラボタグはDreamtaleへ。
Undertaleのネタバレを含む可能性があります。記事を読む前に原作であるUndertaleをプレイしておくことを強く推奨します。
概要
Dreamtaleとは、海外RPG「Undertale」の派生作品(AU)の一つである。製作者であるjoku氏が自身のtumblrにて公開している。
Undertaleの登場人物たちの立ち位置が入れ替わったUnderswapや、地下に封印されたモンスター達が猟奇化したUnderfellなどといったUndertaleの延長線上にあるAU作品達とは異なり、このAUは登場人物たちがサンズの姿をしていることを除きUndertaleと直接的な関わりはない。
あらすじ
物語はその昔、人類とモンスター達が地上で共存していた頃に遡る。世界は三本の樹の存在によって成り立っていた。生命の樹、マナ(魔法)の樹、そして感情の樹。三本の樹はそれぞれ別世界に位置し、一つ一つを「守護者」なる存在が守っていた。
感情の樹が位置する世界は「Dreamtale」と呼ばれ、全ての世界に「感情」を届ける役割を果たしていた。樹には二種類のリンゴ、片方に金のリンゴ、もう片方には黒のリンゴが実り、それぞれがポジティブな感情、そしてネガティブな感情を司っていた。
世界のバランスを保つためには、二つの相対する感情がなければならない。しかし人々の中には、ネガティブな感情に逆らうことができず罪を犯す者もいた。そう、例えば人を殺めること。そんな人々のうち一人がある日、感情の樹の守護者を殺そうとした。守護者は悪人を倒したが、彼女の受けた傷は深く、このままでは彼女の生命と繋がっている感情の樹までもが死んでしまう。彼女が樹と融合することで樹の死は防げるが、守護者のいない樹から果実を盗むことは容易であろう。
そこで守護者は樹の力を借り、新たな守護者として二つの生命を生み出した。一つ、金色の方はポジティブなエネルギーから、もう一つ、紫色の方はネガティブなエネルギーから。金色は「Dream」、紫色は「Nightmare」と名付けられた。
守護者は二人に人間の身体を与えたが、強すぎたエネルギーは出口の少ない人間の身体を膨張させ、最後には爆発してしまった。守護者はUnderswapのことを思い出し、そのAUの小さなスケルトンである「サンズ」という名のスケルトンの身体をコピーし二人に与えた。骨には小さな穴が無数に空いているため、爆発することはなかった。
安心した守護者は樹と融合し、二人の新たな守護者達が感情の樹を守ることとなったのであった。これからどんな運命が二人を待ち受けているかも知らずに…。
以下の情報はストーリーのネタバレを含みます。
登場人物
Dream!sans
Nightmareの双子の弟。希望、幸福などのポジティブな感情のガーディアン。
Nightmare!sans
Dreamの双子の兄。絶望、悲しみなどのネガティブな感情のガーディアン...というより、他者を絶望させて力を得るため、日々悪事を繰り返すA界界きってのヴィラン。
樹の守護者たち
感情の樹の守護者
Dreamtaleの前守護者。緑色の肌と髪にピンク色のドレス、額から小さな樹のような角が生えた女性の姿をしている。DreamとNightmareを生み出した後は樹と融合していたが、Nightmareが樹を切り倒したと同時に死んでしまった。
生命の樹の守護者
インディアンのような羽飾りを被り、蛇の尾と牙が生えた男性の姿をしている。大蛇に変身することが可能。彼が守る生命の樹の実は光り輝く青い結晶でできており、Dreamtaleのものと似て林檎のような形をしている。
マナ(魔法)の樹の守護者
胸にリボンの付いたワンピースに帽子を被り、エルフのような耳をした少女の姿をしている。
注意事項
生命とマナの樹の守護者は、ストーリーに関係してはいるがDreamtaleの住人ではない。
Neil
Dreamtaleに住む猫型のモンスターで、かつてのDreamの親友。左腕がない。家族がおらず、放浪生活を送っている。(作者のブログ等から左腕と家族の件は火事が原因だと予想できる。)自分を放ったらかしに他人を気にかける性格だが、放浪者故に人々は彼に近づかない。
変貌したNightmareによって石に変えられたDreamを助けようとするが…?
エンディング分岐
Dreamtaleには四つのエンディングが存在する。どのエンディングでもDreamは死んでしまう。
BAD END
NightmareがDreamを倒し、全世界から幸福が消えるエンディング。全てのAUからはTP(True Pacifist)ルートという選択肢がなくなり、絶望と苦しみで満ちることとなる。最後の金のリンゴを手に入れたNightmareは「神」となる。
NATURAL END
DreamがNightmareを倒して黒のリンゴを手に入れ、自分自身の金のリンゴと一緒に感情の樹を復活させるエンディング。ソウルである金のリンゴを身体から取り出したDreamはもちろん死んでしまう。一度でもこのエンディングを迎えれば、二人の守護者の物語ーーDreamtaleは幾度でも繰り返され、他のエンディングを迎えることは二度となくなる。そのため、このエンディングはBad Endよりも酷いエンディングといえる。
HAPPY END+SURPRISE END
両方とも現在未公開
その他
- DreamとNightmareは現時点で502歳。Nightmareが変貌したのは二人が6歳のとき、Dreamが石にされていたのは494年間。そこから2年が経ち今に至る。
- joku氏曰く「Nightmareが変貌した理由を『嫉妬』と捉えている人がいるようだが、それは間違い。全て彼が過去に受けた虐めのせいである」とのこと。
- NightmareはGaster Blasterの使用が可能であることが確認されている。Dreamは不明。
- Dreamは「Star Sanses」、Nightmareは「Bad Sanses」と呼ばれるグループにそれぞれ所属しており、両者ともに各グループのリーダー(結成者)である。日本では「光AU」「闇AU」などと呼ばれることが多いようだ。
- Nightmareが食べた黒のリンゴの数はは999個。これはNightmareに999のソウルがあることを意味する。これにより、事実上Nightmareを殺すことは不可能に近い。対し、Dreamの金のリンゴは一つしかない。
- 金のリンゴにはDreamしか、黒のリンゴにはNightmareしか触れることが出来ない。Dreamが黒のリンゴに触れれば、Nightmareとは逆に黒のリンゴは金のリンゴになってしまう。二人以外の者が口にすると、リンゴの強すぎるエネルギーにその身を滅ぼされる。
- DreamとNightmareの誕生日は12月21日。山羊座である。